祖谷渓挽歌(いやだに・ばんか)~藍 友紀(あい・みゆき)著

「2007年自費出版文化賞」大賞受賞作品の紹介およびその周辺事情など。

10-24/野党共闘の目指すもの。功利主義的な発想をしている場合だろうか。

2016-10-24 23:02:27 | Weblog
補欠選挙めぐり 共産党「野党共闘」に不満

日本テレビ系(NNN) 10月24日(月)21時1分配信
 共産党の小池書記局長は24日、衆議院東京10区と福岡6区の補欠選挙をめぐる野党共闘のあり方について、不満をあらわにした。

 共産党・小池書記局長「(野党が)協力して選挙に臨むという姿勢とは言えないのではないかと。これはもう総括が必要だと思います」

 小池書記局長は、民進・共産など野党4党が選挙期間中に東京10区で開いた合同演説会に、民進党の候補が出席しなかった事について、「考えられない対応だ」と批判した。その上で4党間でしっかりと総括をする必要があるとの考えを強調した。

 野党共闘をめぐっては、共産党色を薄めたい民進党と他党との間で考え方の隔たりが露呈していて今後、大きな課題となりそうだ。

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* 共産党は、これまで、こつこつと努力して支持者を増やし、日本の腐敗政治や軍国主義復活の
 兆しが見えれば、それを阻止する道を講じ得るだけの支持者を獲得しようと努力して来た。その
 方策の一つとして、殆どすべての選挙に、たとえ当選できないことが明白な場合でも候補者を立て て、党の基本的思考を少しでも多くの理解者を得ようと努力して来た。その効果は極めて大きかっ たのではないか。
  それを、ここ数回の選挙では、自らの候補者を下して野党共闘の立場で野党候補の当選に
 貢献する方針に戦術を転換している。その方針は、今の所、成功した場合もあるが、徒労に
 終わった場合もある。今回の東京10区、福岡の選挙においては、その努力は実を結ばなかった。
  とはいえ、結実しなかったからと言って、共闘は失敗だったと結論付けるのは、余りにも
 短絡的だろう。しかし、一度、候補を下した選挙区では、次回選挙に於いて、これまで営々として
 集めて来た支持者の数を回復し、更に前進させることが出来るかと言えば、答えはノーだろう。
 これまで共産党に票を投じていた人の何%かは、必ずしも共産党の発言に全面的に賛同して
 党を支持した人ばかりではないと思う。言葉は悪いが、浮動票も多く取り込んでの共産党の躍進が
 あったのではないか。となると、今回、立候補を取り下げた候補者が、次回の選挙で前回以上の
 票を獲得できるかどうかというと、これは容易なことではない。それは野党共闘に踏み切って
 自党の候補者を下す決断をした執行部も承知していた上での行動だったと思う。そして、そこ
 まで思い切った決断を執行部に下させたものは、今の政権が、これまでの自民党政権とも
 著しく異なる恐るべき本質を内包した政権だ、との認識が党幹部にあったのではないか、と
 考える。その認識が正しいかどうかは、これからの歴史の流れが証明してゆくことになるのだろう が、先だって強行採決された戦争法案に續いて、今や敗戦前の秘密保護法や大正14年の治安維持法 のようなものまで警戒せねばならない社会風潮が目前に迫ってきていることは、残念ながら
 認めざるを得ない、と主張する者まで現れているという。「少年H]は、映画の世界ではない。
 現実のものになりつつあるのだ、と説く張り紙も、都内で見られた。とにかく容易な事態では
 ないのだ、という危惧が共産党が自党の候補者引きおろしを決意させたのだというのである。
  しかし一方では、野党共闘は推進し、共闘の候補者の当選を果たそうとしながらも、共産党
 との違いを強調することが野党候補当選の方策だとする第二与党的発想を表明している者もいる。
  果たして今後の政局は、どう推移するのか。その動向のカギを握る一人が蓮舫氏ではないだろう
 か。氏が国籍の処理を安易に考えていた足元を衝いて失脚を図ろうとする、悪い意味での日本的な
 論客も少なくないようだ。今後の共産党の対応は難しい。〈投書)~
 

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