
私の読んだのは ㈱小学館 の1997年5月10日初版、これは1997年8月 2版の文庫。
たまには少し新しい作品の記事でもと、書棚から引き出してパラパラ読み終えたのが1時間前。 (出典 山田 ユギ氏 ピクニック ←BLボーイズラブなので興味ない方無視して可)
でもこれ、初出が1979年の『月刊セブンティーン』なのよね、新しいとも言えません。私の時空間って・・・。でもでも、私が始めて読んだのは1997年頃なのよ~。これでも10年前。
ネタバレ有ります。
この、まったく救いのない悲劇的な結末はどうなんでしょ。ジャン・コクトーの小説詩を元にしてはいるが、読み終わってしばし呆然・唖然。こっこれで終わり ?
しかし、この話は女流漫画家たちのお気に入りらしい。竹宮 惠子氏は ペーパームーン 少女漫画ファンタジー 「少女漫画妖精国の住人たち」 というムック本の中で登場人物の一人 「ダルジェロ」 のイラストを描いて彼のまぶしさを讃えています。
だが彼は主人公ではないのです。他の脇役人物よりも登場場面の少ない、学校の問題児として1回、この話が終わる頃に1回づつちょっと出てくるに過ぎません。
だが印象度は抜群でこのお話の主人公、姉と弟の二人兄弟のうち、弟は死ぬまで彼の影を引きずっています。子供の時から大人になってもずっと恋してたんじゃないだろうかと疑うほど。あっぜんぜんBLではないです、念の為。「ポーの一族」 ぐらいのそこはかとしたもの。
ちなみに、萩尾氏は同誌の中のアンケートで好きな作家としてヘッセ、サリンジャー、トゥエイン、フレッド・ホイル、オスカー・ワイルド、モーム、ロマン・ロラン、クリスティーなどと一緒にジャン・コクトーをあげています。
萩尾氏は、ダンジェロス (こちらの漫画ではこう表記) を限りなく魅力的な悪魔顔で表現しているが、弟のポールにとっては憧れの闇のイメージそのもの。最後は彼に取り憑かれるように死んでいます。
ダンジェロスってなんなの
何度読んでも分からない。でも読むほどに余計気になる ああダンジェロスさま 
おっとっと、私まで取り憑かれそう。姉は弟が死ぬと同時に自殺するのだが、さるBBSで聞いたところによると、主人公が自殺する話は少女漫画界では長い間ご法度だったらしい。そうよね、感受性豊かな年頃にそんな漫画を読んだら青少年の自殺が増えます。『月刊セブンティーン』 だからかろうじて発表出来たのか。「月セ」 には他に池田理代子氏の 「オルフェウスの窓」 とか 大島弓子氏の 「バナナブレッドのプディング」、しらいしあい氏の 「ばあじんおんど」 等、「週間セブンティーン」 では水野英子氏の 「ファイアー!」、西谷祥子氏の 「花びら日記」、津雲むつみ氏 「おれは男だ!」 を載せるなど、比較的問題作・話題作を読めるちょっと大人な雑誌群でした。「月セ」は今はファッション誌になっていて、まんがの部分は違う雑誌に引き継がれているらしいです。
この作品は、好きな人とそうでもない人と評価が分かれるかも。萩尾 望都氏好きな女の子はみんな好きかなー
読んだ事ある方、コメントお寄せください。
たまには少し新しい作品の記事でもと、書棚から引き出してパラパラ読み終えたのが1時間前。 (出典 山田 ユギ氏 ピクニック ←BLボーイズラブなので興味ない方無視して可)
でもこれ、初出が1979年の『月刊セブンティーン』なのよね、新しいとも言えません。私の時空間って・・・。でもでも、私が始めて読んだのは1997年頃なのよ~。これでも10年前。

ネタバレ有ります。
この、まったく救いのない悲劇的な結末はどうなんでしょ。ジャン・コクトーの小説詩を元にしてはいるが、読み終わってしばし呆然・唖然。こっこれで終わり ?
しかし、この話は女流漫画家たちのお気に入りらしい。竹宮 惠子氏は ペーパームーン 少女漫画ファンタジー 「少女漫画妖精国の住人たち」 というムック本の中で登場人物の一人 「ダルジェロ」 のイラストを描いて彼のまぶしさを讃えています。
だが彼は主人公ではないのです。他の脇役人物よりも登場場面の少ない、学校の問題児として1回、この話が終わる頃に1回づつちょっと出てくるに過ぎません。
だが印象度は抜群でこのお話の主人公、姉と弟の二人兄弟のうち、弟は死ぬまで彼の影を引きずっています。子供の時から大人になってもずっと恋してたんじゃないだろうかと疑うほど。あっぜんぜんBLではないです、念の為。「ポーの一族」 ぐらいのそこはかとしたもの。
ちなみに、萩尾氏は同誌の中のアンケートで好きな作家としてヘッセ、サリンジャー、トゥエイン、フレッド・ホイル、オスカー・ワイルド、モーム、ロマン・ロラン、クリスティーなどと一緒にジャン・コクトーをあげています。
萩尾氏は、ダンジェロス (こちらの漫画ではこう表記) を限りなく魅力的な悪魔顔で表現しているが、弟のポールにとっては憧れの闇のイメージそのもの。最後は彼に取り憑かれるように死んでいます。
ダンジェロスってなんなの


おっとっと、私まで取り憑かれそう。姉は弟が死ぬと同時に自殺するのだが、さるBBSで聞いたところによると、主人公が自殺する話は少女漫画界では長い間ご法度だったらしい。そうよね、感受性豊かな年頃にそんな漫画を読んだら青少年の自殺が増えます。『月刊セブンティーン』 だからかろうじて発表出来たのか。「月セ」 には他に池田理代子氏の 「オルフェウスの窓」 とか 大島弓子氏の 「バナナブレッドのプディング」、しらいしあい氏の 「ばあじんおんど」 等、「週間セブンティーン」 では水野英子氏の 「ファイアー!」、西谷祥子氏の 「花びら日記」、津雲むつみ氏 「おれは男だ!」 を載せるなど、比較的問題作・話題作を読めるちょっと大人な雑誌群でした。「月セ」は今はファッション誌になっていて、まんがの部分は違う雑誌に引き継がれているらしいです。
この作品は、好きな人とそうでもない人と評価が分かれるかも。萩尾 望都氏好きな女の子はみんな好きかなー

わたしも感想を書いたんですが
感想になってない・・・。
難しかったです。
一体何が言いたいの?この作品は。
再会したダルジュロスが平凡な男になってたんですよね?たしか。
それが印象的。
あと、友達のずっとくっついている人がいたでしょう、あのひとも印象的。
なんで離れないのかなって思いました。
やっぱりよくわからなかったです
絵はきれいだな~と思います、流れるように進んでいきますし
変な表現かもですが、動き出すようにみえました
ですから読むに時間がかかったわけじゃないし、読めないとも
思いませんでしたが、主人公たちに感情移入ができませんでした
子供のまま大人になってしまった主人公たち・・・
自分もそうじゃんと思うんですが、私にはあそこまで
徹底できないでしょう・・・
萩尾さんの漫画はこのようなちょっと難しい物がおおいですね
持っていないです。。。
萩尾さんの作品を買っていた時期に
売っているのを観たことがなかったんですよ。
最近は探してないからまたチェックしないと
なのに内容の記憶がウロ
男の子と女の子が出ていたと思うけど・・・
子供の考え方が理解しにくかった記憶があるのだけど・・・それしか覚えていない_| ̄|○
たぶん私の理解を超えていた内容か不得手分野だったのではないかと思うの・・・
これを機会にもう一回読み直してみます~!!
ラストシーンの絵は好きです
壮絶で美しかった!!
私の持ってるのは'85年の初版本です。
私もトミーさんと同様にポールはダルジュロスを愛していたと思いますよ。
その面影をもってるアガートにひかれていったんじゃないかと…。
「小鳥の巣」や「トーマ」を連想しました
望都さんのⅡ期の作品集は難解なの多くてこれも
当時よくわからなくて
コクトーの原作本買ってきて読んだら更に難しかった~~^^;
shortさんの記事をもう一度読みに行ってきました。以前読んだはずなのにぜんぜん忘れてた。同じような感想でホッ。難解ですよね、原作はもっと難解そう。原作は未読ですけど、萩尾版を読み解こうとして読んでもあまり意味ない気がする。
友人 (男) も不思議だよね。結構現実社会でちゃんと生活しているのに何で大人になりきれない兄弟の友達やってるんだろ。自由に生きてる彼らにある種の憧れがあったとは思うのだけど、姉に恋心もあったか。
問題作だと思うのに忘れられている気がする作品ですね。「残神」 や 「バルバラ」 に通じるものをこの作品から感じるけれど。時代に先駆けすぎていたのか ? 当時のハイティーンには難しすぎでした。(今も難しいけど)
萩尾 望都好きなら、一度は読んで見るべきと思います。と行っても私もはっきりこうだから、とは言えない作品なんですけど。そのもやもやした考えさせるところがいいのかも。
私が読んだ文庫が、1997年刊行なので ブック○フ などでまだ見つけられると思います。
私もねー、萩尾作品の中で大好き!て作品じゃないけど、もやもやする作品ではあるのですよ。大人になって読むと多少分かるところもあるかも。彼らのようにはなれないし、なりたくもないですが。
私もこの頃とか 「銀の三角」 の頃の絵柄が好きです。もっと後になってダンス・バレエシリーズの頃は丸っこくなって一般受けする絵というか、昔も今も完成された綺麗な絵柄なんですけどね。
今は (と言うか10年位前から?) 又難解な作品が多くなって、萩尾 望都氏は変化していつも先端を行ってる作家さんだなーと思います。いつの時代にも傑作・問題作があるし。
24年組さん達でも、この人のこの頃はちょっと好きじゃないとか、後半からの作品が好きとか、あの傑作は別だけど他は好きじゃないとか、人によっていろいろでしょう ? それがない方だと思います。
昔読んだ時と印象が違いました。
昔よりももっと「狂気」を感じてしまい、恐ろしかった。
ポールがアガートに告白の手紙を出して、届くことを待っているところで「残神」の、ジェルミがグレッグの死の報せを待っていたところと重なってしまった。。。
…届くのは…どっちかっていうと絶望なんだよ…きょきょきょきょわいッ!
とかその後の萩尾さんが描いたものまで重なってしまって。「残神」を描く時、萩尾さんはかなりこの「恐るべき~」の時の心情を思い出して描かれたのではないかな、なんて思いました。それだけじゃないでしょうが。
おとなにならないでいることを許されてしまった子供たちの、ノン・ストップ爆走世界破壊の物語というか。エリザベートとポールには「外側」の世界は存在しない。ふたりの構築した「夢幻」の世界だけ。ポールがエリザベートへの信頼を打ち壊されたときと彼の生命がこときれるときが重なってしまった。朦朧とした意識の中、慣れ親しんだエリザベートのもとへやはり還ってポールの時間は終り、同時にエリザベートの時間も終り、ふたりの世界は永遠に閉じてしまった。ふたりの世界に打ち込まれた楔がダルジュロスでしたね。ポールの永遠の憧れ。アガートによってポールの裏切りを知らされたエリザベートはひそかにポールへの復讐も培っていたのでしょう、ダルジュロスの顔を持ったアガートになんか絶対にポールを渡さない、という。激しいお話ですね。
そしてダイタンなのに照れ屋の野田くんと無表情でむらむらする是枝くんにくらくらしちゃったぢゃないですか。。。
本当は記事で書き表したかったこと、全部つるさんが書いてくれました~。考えをまとめるのがめんどくさくて中途半端だけど こんなん でいいやーっとアップしてしまった自分が恥ずかしい
自分の記事ではアガートなんか全然無視してるけど、あの4人は誰が欠けてもこの物語は進みませんでした。
以前読んだことがあるからって、パラパラ見て適当に記事書いちゃいけませんねー。反省
えっへへ、西田 東さんも4~5冊見つけましたが、わたしゃ山田 ユギ氏にハマリまくっておりまする~。「どうして涙がでるのかな」持ってないです。探さなくちゃ。
ユギさんい~ですよね~~、「どうして~」ももお可愛ゆうて可愛ゆうてあーたが付き合ってあげなかったらどもならんでしょお~と応援したくなります。
西田さんは切ないを通り越してイタいくらいですよね、加齢臭まで見えそな。
はじめおじさんばっかーーとか思って、でも私嫌いじゃないので集めて読んでたら、「願いかなえたまえ」 でドツボですよ~。2巻をブック○フで見つけたので買ったら、1と3が見たくて上野の まんがの森 へ行き、1巻しかなくて、しょうがないので今日セブン&ワイで3巻を注文してしまいました。(笑)
西田氏は後からききますね~。もちろん ユギ氏 は全部そろえること決定です。
ユギ氏の中では 「夢を見るひまもない」 が最高!