消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

96番の男の話

2007-04-30 22:42:06 | Weblog
今日はお休み。晴れてて汗ばむような気温でした。

半袖で出かけている人もちらほらと見かけるぐらいでした。


そんな良い天気だった今日の過ごし方。

ゴールデンウィーク中と言うこともあり、どこも混雑してるかな~と思ったので近所をプラプラとお散歩へ。

私の住んでいる最寄駅の隣の駅まで歩いて行きました。


駅周辺に着いたら、献血の呼び掛けをやってる方を発見。

最後に行ったのいつだっけ?と思い、財布の中にしまってある献血手帳を見ることに。

最後に行ったのは2ヶ月ほど前。次回献血可能日もクリアしている。じゃあやるか!

そんなわけで今日の企画は献血に決定!。


献血センターに入り、受付を済ませる。

献血前の事前検査も終わり、『番号でお呼びいたしますねー』と言われて渡された番号札は『960』。

呼ばれるまで水分補給をして、雑誌を読んで待っていました。


そして私の前に待っていた人はどんどん呼ばれていく。

そして看護師さんが言いました。

『96番の番号札お持ちの方、お待たせしましたー』と。

しかし、誰も採血室に行く気配なし。

今日はいつもより人が多かったので、96番の人はちょっとトイレにでも行ったのかな?って思っていました。


10分ぐらい経って、再び看護師さんが96番の人を呼ぶ。

しかしまだ96番の人は現れない。

待ちきれなくて帰っちゃったのかな?いや、でも番号札渡されるってことは事前検査やってるハズだよなぁ・・・。

それでも自分の順番を待ちつつ、雑誌を読んでひたすら待つ。

でも96番の人は一向に現れる気配はなし。


帰っちゃう人もいるのかな~なんて思いながら、自分の960番の番号札を改めて見る。

そこでふと気がつきました。

大体2桁の番号なのに、960番ってやたら大きい数字だなぁと。




あれ?






まさか?







おそるおそる、番号札をひっくり返してみる。


『960』→『096』



・・・・・・。





あっ!96番!



番号札96番の男(私)は、自分が呼ばれていることに全く気付かず待合室にいました。

トイレに行ったのかと思いましたが、最初から待合室でジュースを飲みながらのんびり雑誌を読んでおりました。

看護師さん、本当にゴメンナサイ



献血する前に色々ありましたが、無事に終了。

今回は(いつもですが)成分献血でしたので、次に献血できるのは2週間後。

2週間、間を空ければまたできるのですが、自分の体に無理の無いようにまた2ヶ月ぐらい間を空けようと思います。



明日は仕事。出場件数はどうか少なめで・・・

新生活から1ヶ月

2007-04-29 23:27:35 | 消防・救急
昨日は9件。朝の6時ぐらいで2桁の出場にリーチがかかりましたが、そのまま9件で止まってくれました。

しかし夜はほとんど眠れず。自宅に戻ってお昼寝のつもりが夜まで爆睡でした。


世間一般はゴールデンウィーク突入のようですね。

中には4月28日~5月6日まで9連休となる企業もあるようです。

私の同期で予防を専門的にやっている同期がいるのですが、5月3~6日の4連休を楽しみにしていました。

交代制勤務である私にとっては、いつもと変わらない勤務なのですが・・・


さてそんなゴールデンウィークの始まりの勤務は、お酒がらみの出場が多かったです。

9件のうちの3~4件はそうだったんじゃないかな?


お酒がらみの事案のパターンとしては、

1.本人が酩酊(めいてい、お酒に酔っている)状態。現場に一人だけ。

2.本人が酩酊状態で、回りの友人・同僚などが心配になり救急要請。

3.本人が酩酊状態で突っかかってくる&お店の従業員などが手を付けられなくて救急要請。(警察官も現場にいる時がある)

4.本人が酩酊状態で突っかかってくる&回りの友人・同僚なども早く病院に運べと突っかかってくる。


ほぼこのパターンです。

昨日あったのは1番と2番のパターン。

1番のような場合は、酔っ払って道端などで寝ているなんてことが多いです。たまたま通りかかった通行人、もしくは警察官からの入電で出場することがほとんど。

この場合は警察官立会いの下、病院に行くことを勧めますが搬送拒否をすることがほとんど。搬送拒否の署名をもらって現場を引揚げることがあります。

2番のケースも本人が拒否することも。だいたいは回りの友人が説得して搬送するケースですが、拒否する場合もたまにあります。


あとは3番と4番のパターン。

お酒が入っていると、病院側も受け入れに難色を示す場合があります。突っかかってくるような場合は特に。

病院内で暴れられても困りますからね・・・


そうなってくると、違う病院を探さねばならない。しかしどこの病院も同じような理由で断られる。

たらい回しを防ぐため、救急告示病院で当番制を採用していますが、傷病者が集中してしまい手不足のために収容不能になることも。


救急隊は、本人の拒否が無い限りは病院に搬送する責務があります。

出場した以上、受け入れてくれる病院を探さなければいけません。受け入れてくれる病院が見つかるまで、ずっと現場で病院を探し続けるのです。

こうなると救急車も現場出発できません。

『なぜ早く運ばないの?』『早く運べよ!』と悪循環に。


私達だって、受け入れてくれる病院が見つからないと悔しいのです。

酔っ払いに限らず、診療科目にもよりけりですが・・・。


もしこれで現場に長く救急車が止まっている状態が続き、もしその間に近くで命に関わるような事案があったらと思うと、助かる可能性のあった命も救えません。それが一番悔しい。


飲みすぎて気持ち悪くなったからと言って、救急車を呼ぶなと言っているのではありません。

緊急事態の時にはいつでも呼んで頂いて構わないのですが、救急車にも限りがあります。

急性アルコール中毒は自分、もしくは回りの人たち次第で防げると思います。

お酒は自分の限界を知って、適量で楽しく飲みましょうね

イチ救急隊員からのお願いでした。


明日はお休みです。

プチ同窓会(これから)

2007-04-27 17:09:18 | Weblog
昨日は新しい職場の歓迎会がありました。

スタートが遅かったせいか、帰ってきたのも遅く。

非番での疲れもあったせいか、帰ってきてすぐに眠ってしまい更新できませんでした。


非番の日の後はお休み。そんなお休みの今日は、学生時代の友人と久しぶりに会っています。

お昼ぐらいに待ち合わせして昼食をとり、夕方に仕事が終わるもう一人の友人を待つため、今はインターネットカフェで時間をつぶしています。


一緒にいる友人は隣の席(個室)で何やらインターネットをしている様子。

その隣で私は記事の更新をしています


横から覗かれたら、私がブログをやってることがバレますな(笑)



もう少ししたら、もう一人の友人から仕事終わったって連絡が来ると思います

会うのも3年振りぐらい。積もる話もありますが、明日私が仕事ですので遅くならない程度に切り上げることにします。


それではまた!

大台突入 Part2

2007-04-23 22:33:09 | 消防・救急
昨日も10件。2当番連続2桁出場の大台に乗りました。

しかも昨日は病院から帰署途上に呼ばれてしまう2次出場、3次出場とほとんど署に帰れず。

報告書も6~7件と溜まってしまいました。


昨日は初めてづくしの1当番。

普段は機関員(運転)なのですが、いつも後ろに乗っている上司が昨日はお休み。

消防隊から1人補充で救急隊に回ってもらい、専任救急隊である私が後ろに乗ることとなりました。


後ろに乗るのは仮配属のとき以来。(しかもその時は上司と2人で)

正規の救急隊になって後ろに乗るのは初めて。主訴を聴取したりバイタル測定をするのも初。

そしてCPA(心肺停止状態)事案も初でした。


お昼頃、高齢男性の呼吸苦との通報内容。

資器材一式が入っているバック、携帯酸素ボンベが入っているバックと除細動器(電気ショック)を後ろで準備していたところに第2報が入る。

指令室『本件にあっては呼吸停止した模様。現在CPA状態。消防隊を増隊させてもよろしいか?』

救急隊『了解お願いします。』


現場到着後、隊長は観察開始。私は指示された資器材の準備。

心電図の波形を確かめるべく、除細動パッドを貼る。

波形はフラット。除細動の適応外波形。

間もなく消防隊も到着しPA連携活動開始。消防隊と協力してCPR(心肺蘇生法)を実施しながら、救命士である救急隊長は医師の指示を仰ぐべく救命センターへ連絡して医師の指示を仰ぐ。

救急車内へ収容し、隊長は気道確保すべく救命士に認められている特定行為を実施。(今回は器具を使った気道確保)

機関員は救命センターまで救急車を走らせる。

隊長と私は後ろでずっとCPRを継続。

同乗で乗ってきた奥さんは『お父さん頑張って』と今にも消え入りそうな声でしたが、ひたすら声を掛け続ける。


そして救命センターに到着。私達救急隊にできることはここまで。

医師に引継ぎ、隊長は医師にサインを頂くために処置室へ。

私と機関員で次の出場に備えるべく、資器材の後片付けと準備をする。


しばらくして隊長が戻ってくる。

活動記録表に書かれていた医師の診断は『心肺停止 死亡』。

残念ながら、再び心臓が動き出すことはありませんでした。



数ある出場の中にはこんなのもあります。救急に限らず火災や救助事案に対しても。

この間テレビで放送されていた、表向きの華やかさだけでは無い過酷な現実、人間の暗い部分に入っていかなければならないこともあります。

忘れるわけではありませんが、気持ちを切り替えて次の出場に備えなくてはなりません。


まぁ大体、こんな事案のあとは『これ救急車必要?』ってガックリ来るような事案なんですが・・・


明日はお休み。

前回の休みと同様、のんびりと(ダラダラと?)過ごすことにします

久々に

2007-04-21 23:43:02 | Weblog
今日はお休み。

夜にちょっと用事があり出かけた以外は自宅でのんびりと過ごしました。

日ごろの睡眠不足がたたったのか、本当にお昼過ぎまで爆睡ではありましたが・・・


今日はお天気も良く、過ごしやすい気温でお出かけ日和だったのですが、土曜日でどこ行っても混んでるかな~と思ったので出かけず。

この間買ってきた本を読みふけり、食べては寝ての繰り返し。

ぐうだらな生活でしたが、のんびりできた1日でした。

たまにはいいよね?こんなのも・・・。


明日は仕事。

明日は救急車の後ろに乗っている上司がお休みですので、機関員は消防隊から応援でもらい、私が代わりに後ろに乗ります。

おそらく隊長が一緒になって観察などをしてくれるでしょうが、上手くバイタル測定(呼吸、脈拍、体温、血圧)ができるかドキドキです。

大台突入

2007-04-20 22:00:46 | 消防・救急

昨当番は10件。とうとう2桁の大台に乗ってしまいました。

しかも夜中の出場+朝方の出場残業コースのダブルパンチ付き。


朝の引継ぎ後の申し送りの最中にまず1件目。

1件目の事案が終わった後は、AVM(車両情報端末装置)の調子が悪かったために業者を呼んで修理。

修理中の間は出場できませんので、我が救急隊を出場不可に。

その間に報告書や車両の日報などの処理を済ませました。


昼食後の休憩中に2件目。その事案が終わって帰署途上に3件目の出場。

3件目が終わって事務処理をしようとしたら4件目。

今日はペースが早いなぁ~なんて思っていました。


夜~明け方までの出場件数は5件。

夜からはほとんど消防署にいませんでした。


帰ってきて報告書作成などの事務処理をしようとしたら、また出場指令。

もうちょっとで消防署にたどり着くと思った矢先、2次出場がかかる。

消防署に帰ってきて車庫に車を入れようとしたら、また出場指令がかかる。


昨日はそんなのばっかりでした。

しかも、3件(4件だっけ?)は市外の遠い病院への搬送で3時間コースとかもありましたし・・・


報告書の事務処理がたまると、事案がごちゃごちゃになってしまうんですね

この交通事故の傷病者はこの人だっけ?とか、

急病の傷病者の主訴は何だったっけ?とか・・・


メモや救急検証票は必ず書いているのですが、頭が回らなくなってしまいます。

仮眠も2時間も取れなかったしなぁ


非番で帰ってきてお昼寝と行きたかったのですが、今週は予定ビッシリで家の雑用を何もやってなく。

掃除やら洗濯やらしてたら、気付けば夕方。何だかんだでもう夜です。

記事を更新して、今日は早く眠ることにします


明日はお休み。
夜からちょっと用事があって出かける予定がありますので、お昼ぐらいまではグッスリ寝かせて頂きます




追伸

※AVM(車両情報端末装置)とは、自隊の動態を管理するものです。

出場、現場到着(出発)、出向、帰署などの動態を電波で送信し、指令台で各隊の状況を確認するためのものです。

災害時には災害点の地図、消火栓などの水利、気象情報が表示されます。


寒い1日

2007-04-18 21:18:14 | 消防・救急
今日は雨

いつもならお休みのはずの日なのですが、今日はたまにある日勤の日。

雨で気温も低い中の出勤でした。


今日は当番勤務ではありませんでしたので、出場指令がかかっても出場することは無く。

制服(いつも着ている活動服や救急服とは違う、正式な場で着る服装)に着替えて署から本部まで。

消防長(消防組織のトップ)の訓示と、本部各課の今年度の予定の説明と研修に費やした一日でした。


いつもの当番勤務と違い、今日は夕方までの勤務。

24時間(最近は残業続きですが)以上消防署にいることが普通になっていたので、『もう終わり?』って思ってしまいました


いつもは眠たくてまっすぐ帰るのですが、日勤で体力的に余裕があったので、本屋さんへ立ち寄って帰宅。

読んでみたい本がありましたので買って来ました。

朝の通勤の時間帯は満員電車で動けないので、勤務明けの帰りの電車、もしくは何も予定の無い日に読み進めて行こうと思います。


明日も仕事。

明日は当番勤務ですので、指令がかかったら出場です。

出場件数はどうか少なめで・・・





追伸

写真は昨日出かけた先で買ってきたお菓子です。

でも、これに似たお菓子をどこかで見たような気が・・・

気のせいかな?

全員集合!

2007-04-15 23:59:19 | Weblog
今日はお休みでした。

昨日の記事の最後の方にも書いたのですが、今日は実家へ帰りました。

私の自宅から徒歩+電車でも1時間ほどで着いてしまう距離ですので、大げさな帰省って事も無く

しかも日帰りですしね(苦笑)


さてさて今日の実家へ戻った目的。それは、祖母の古希(70歳)のお祝いのためでした。

祖母と両親は別々に住んでいるのですが、祖母の家まで母が迎えに行き。

もう実家を出て一人暮らしをしている私と弟も実家へ戻って、何ヶ月(年?)かぶりの家族全員集合でした。


一度実家に集合して、それからご飯を食べに行って。

また実家へ戻りケーキでお祝い。

盆や正月すら全員揃わないのですが、今日の祖母の誕生日に全員集まれて、祖母も両親も嬉しそうでした


次に全員揃うのはいつになるかな?



明日は仕事です

非番で予定がありますので、お願いだから早く帰らせてね。

嵐の前の静けさ?

2007-04-14 21:26:00 | 消防・救急
昨日は7件。お昼ぐらいに2件立て続けに出場が続きましたが、夜まではそれ以降の出場は無し。

今日はいいペースで来てるな~と思った直後の火災指令。

隣の署の管轄で発生した火災でしたが、消防隊の出場範囲でしたので、消防隊は出場。

受け持ち区域内の救急車が出場中だったようで、我が救急隊も出場することに。


火災出場では消防車の他に救助工作車、指揮車、あとは火災の種別によりけりですが化学車や梯子車も出場します。

現場でケガ人がいるかもしれませんので、当然ながら救急車も出場します。

昨日の火災でケガ人はいないようでしたので、上司は指揮隊と一緒に指揮本部で情報収集。

機関員の私は救急車の近くで携帯無線を持って待機。

鎮火状態になった頃、現場最高責任者の命令により現場引揚となりました。


この火災出場で3件目。そこからは夜に1件、夜中に1件。朝方に2件続いて終了。

朝方に出場があったのですが、引継ぎ前には報告書の作成も終わっていたので、今日は定時に引継ぎをすることができました。


午前中はいつも出場無し。あっても1件と少ないのですが、夜~翌朝にかけて多くなってくるのが今の署の特徴みたいです

それか朝1発目の出場からとんでもなく遠くの病院へ行かされたりするケースも・・・


次の非番はお昼から予定がありますので、できるだけ夜も眠れて、朝も定時に引継ぎができると良いな~と思います。

お願いだから、早く帰らせてね


明日はお休み。実家に戻る用事がありますので、日帰りですが実家でくつろいできます

疲労困憊

2007-04-12 21:14:00 | 消防・救急
昨日は投稿できませんでした。

と言うのも、前回の当番は夜中の出場+朝の引継ぎ30分前に出場したために残業と言うダブルパンチ達成でした。

しかも件数も8件。夕方は3次出場まで行ってしまい、夕方から食事抜きで夜まで帰れず。

出場の合間に勉強しようと思っても、なかなか思うようにできない日々が続いています。


夕方の出場でのこと。通報内容がよくわからず。

出場途上に指令室から車載の携帯電話に電話がかかってくる。

どうやら指令室でも内容が把握できなかったらしい。近所の人からの頼まれ通報だとの事。

もしかしたらCPA(心肺停止)の疑いがあるとの事でした。


現着時に確認するも、CPAの傷病者は確認できず。

男性が倒れていて動かないとの事を現場到着時に聴取しましたが、そんな人は見当たらない。


あとで誤報と分かりました。どうやら幻覚だった様子。

消防隊の時にもPA連携出場で、こんなような事がありました。

本当にCPAだったら一人で安全確認しつつ、緊急走行しなければならなかったのでホッとしました。


その事案が終わって帰ろうとしたら、運悪く2次出場がかかってしまう。

2次出場の事案が終わって帰署途上にまたまた運悪く3次出場。


この時は4時間ぶりに消防署に帰って来れました。でもこの間よりは早かったかな?

続く時は続くんだな~と思いました。


この事案の後は夜中に1件、引継ぎ間際に1件。寝不足なのもありましたが、非番でやりたかったこともあり昼寝もあまりせず。

夜に記事を更新する体力もなく、早めに眠ってしまいました。


消防署で慌ただしく過ごしているせいか、1当番が過ぎるのが早いです。

休みも早く過ぎてしまうような気がしますが・・・


明日は仕事。

せめて夜中の出場or朝方の出場(そして残業)どちらかが無い様に・・・