こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

日本語の語感

2010-12-23 04:14:29 | 文化
このところ日本語の語感について、いろいろと考えさせられることが多い。そんなときに、『日本語 語感の辞典』(中村明著 岩波書店)が出版されたという新聞広告を見つけたので、早速購入する。

「寒い」という語を引いてみると、次のように書かれている。

気温の低さがつらいほど不快に感じられる場合に、くだけた会話から硬い文章まで幅広く使われる日常の基本的な和語。「冷たい」に比べ、全身で感じる場合が多い。「暑い」と対立。

そこで「冷たい」を引いてみる。

大気や物の温度が低く、それに触れたときに冷ややかに感じられる場合に、くだけた会話から硬い文章まで幅広く使われる日常の基本的な和語。全身で感じる「寒い」に比べ、体の接触した部分に受ける感覚で、不快に感じるだけでなくむしろ心地よく感じる場合もある。

「冷ややか」とは。

「冷たい」意で、改まった会話や文章で用いられる、いくぶん古風な感じの和語。「―な目で見る」「―に笑う」のように冷淡の意味で使う例が多い。

ついでに「涼しい」も引いてみる。

暑い時期の相対的に低い気温が全身に快く感じられる場合に、くだけた会話から硬い文章まで幅広く使われる日常の基本的な和語。

こんなふうにこの辞典を引いていると、なかなか面白い。
ちなみに、「面白い」は積極的な評価を表に出した表現であるのに対して、「興味深い」は個人的な印象を客観化して述べる慎重な表現とある。フムフムと納得。


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