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キャッツDVDのマンカストラップ、アメリカの舞台俳優、Michael君のことや、ブロードウェイニュースをお伝えします。

「Joseph」DVD版主演のダニー・オズモンド

2013-05-14 12:13:32 | Musicals トリビア
1999年に作られた「Joseph and the Amazing Technicolor Dreamcoat」DVD版でヨセフとして素晴らしい歌声を披露しているのは、前の記事でもご紹介しました通り、1992年にカナダのトロント公演でタイトル・ロールを演じて以来、北米ツアーでも主演してきたダニー・オズモンドです。今回は、彼のことをご紹介致しましょう。(写真は、DVDでヨセフを演じているダニー・オズモンドです。)

彼の本名は、Donald Clark Osmond で、1957年12月9日にユタ州のオグデンで、モルモン教徒であるオズモンド家の9人兄妹の七男として生まれました。(男8人女1人)
34年も連れ添っている最愛の奥様、デビーさんとの間には5人の息子さんがおり、すでにお孫さんも4人いるのだそうです。
現在55歳のダニーは、5歳の頃から他の兄弟達と一緒にThe Osmonds (The Osmond Brothers)として活躍してきたので、今年(2013)で芸能活動50周年を迎えるそうで、その長いキャリアを通じて、1億枚以上のレコードを売り上げ、33枚のゴールドディスクを獲得しました。(33枚のうち、18枚は、13歳になる前に獲得したものです。)2002年に発表したアルバム「Somewhere In Time」は、わずか8日間でプラチナセールを記録しました。歌手やミュージシャンとしてだけではなく、俳優・ダンサー・ラジオパーソナリー・トークショーの司会・レコードプロデューサー・作家と多岐に渡って活動しています。

1960年代に、初めはディズニーランドのメインストリートで踊っていたダニーと兄弟達は、アンディ・ウィリアムズの父親の目に留まり、長寿人気番組のアンディ・ウィリアムズ・ショーに出演して、人気を博しました。1970年代初めにソロに転じた彼は、「Go Away Little Girl」や「Puppy Love」といったヒットをカバーしました。
また35年以上に渡って、妹のマリーと一緒にDonny & Marieとして活動を続けており、1976年から1979年には彼らのグループ名をタイトルにしたABC放送の人気バラエティ番組に出演していました。1998年から2000年にはトークショーにも出演していた2人は、2008年から現在に至るまでラスベガスでショーを行っています。

1970年代に、ティーンアイドルとして爆発的な人気を得たダニーは、ボーイスカウト的なイメージが定着してしまったために、1980年代にはキャリアの方向性で悩むこととなりました。友人から、イメージを一新するために名前を変えてはどうかとアドバイスされたり、エージェントから、ドラッグ所持で逮捕されたというウソのうわさを流そうと提案されたりしたそうです。家族思いのダニーは、そんなことをしたら家族を心配させるし、自分の子供や姪や甥達にどう説明すればいいかと思うと、そういう提案にとても抵抗を感じたそうです。
けれども、1989年に発表した「Soldier of Love」が大ヒットとなり、多くの批評家達が、ダニーのロックシンガーとしての素晴らしい活躍を高く評価しました。

そして迎えた1990年代、ダニーに「Joseph and the Amazing Technicolor Dreamcoat」主演のオファーが舞い込みました。DVDの特典映像のインタビューによれば、ダニーは、最初に台本を受け取った時、「またタイプキャスト的な仕事が来た」と思ったそうです。しかし、台本を読み進めるうちに、それ以上の内容で、1時間半程の作品の中で18歳くらいから40歳くらいまでの年月が描かれていることを知り、とりあえず6ヶ月間だけやってみようと思って引き受けたそうですが、それが大ヒットとなり、1992年7月にカナダのトロントにあるElgin Theatreでの公演を皮切りに、北米ツアーの主演も決まり、結局、6年間に渡って2,000回以上もヨセフを演じることになったのでした。このツアーの大成功は、ダニーの認知度と人気を高め、1999年にDVDが制作されることになった時には、ウェバー氏自身が、6年間に及ぶツアーを大成功に導いたダニーの素晴らしい才能を高く評価し、ヨセフ役にダニーを選んだのだそうです。

後にCatsのDVDのマンカストラップ役にMichael君(マイケル・グルーバー)を選んだウェバー氏、ヨセフ役にダニーを選んだのも大正解でした!この時点でダニーは41歳なのですが、前半のティーンの頃のヨセフを演じている時には、年齢のギャップを感じさせない、つややかな若々しい歌声で魅了してくれ、後半の彼の実年齢と同じくらいの年齢になってからのヨセフを演じる時には、力強く、且つ美しい歌声を披露してくれます。演技力も素晴らしく、コミカルなシーンの多い作品なのですが、そういうシーンでは思わずくすくす笑ってしまうような絶妙な演技で楽しませてくれますし、しっとりとしたシーンでは、涙を誘われるような胸に迫る演技を見せてくれます。
大勢の子供達が登場するのですが、その子供達と共演している時のダニーのまなざしの優しいこと♪ きっと子供好きなんでしょうね~。子供達も、とても幸せそうでした♪
Josephファン、ダニーファンはもちろん、ミュージカルがお好きな方、ウェバー氏の作品のファンの方、機会があれば、ぜひぜひご覧になってみて下さい。またCDでも、ダニーが歌っているトロントカンパニーのものがありますので、これも必聴です!ご興味のある方は、amazonでご購入可能ですので、DVDはこちら、CDはこちらからどうぞ。

2000年代に入ってからも、ダニーは、彼のメインの活動であるシンガーソングライターとして、たくさんのアルバムをリリースしました。
2002年にユタ州ソルトレイクシティでオリンピックが開催された時には、ダニーと妹のマリー、そして彼らの父であるジョージの3人がトーチリレーに加わり、またダニーとマリーは、閉幕式に出演しました。
一方、Broadwayでも、ディズニーミュージカル「Beauty and the Beast」で敵役のガストンを演じ、その茶目っ気に溢れた演技は、彼の新たな魅力として大きく評価されました。12週間に渡った出演のあと、2007年7月に「Beauty and the Beast」が閉幕する時にも出演を依頼され、最後の出演を果たしたのでした。ダニーのBroadwayでのキャリアは、こちらからご覧いただけます。

50年間にも渡って活動を続けて来たダニーですので、あらすじのようにかいつまんだご紹介しかできなかったのですが、詳しくは彼の公式サイトFacebookTwitterをご覧下さい。
ダニーのパフォーマンスをライブで見てみたいという方は、現在(2013年5月)もDonny & Marrieは、ラスベガスのフラミンゴホテルでショーを続けています。彼の公式サイトで、詳細を見ることができますし、チケットを購入することも可能ですので、ご覧になってみて下さい。


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