M for Michael Gruber♪- Mは、マイケル・グルーバーのM~♪

キャッツDVDのマンカストラップ、アメリカの舞台俳優、Michael君のことや、ブロードウェイニュースをお伝えします。

舞台の上で、サイレント映画!? -Silent Films on the Stage!

2005-01-30 13:57:09 | Michael 04-05 Anyting/Singin
以前にもご紹介した通り、「Singin' in the Rain」は映画界を舞台にしたミュージカルです。映画版の中でサイレント映画の撮影風景と完成したサイレント映画の上映のシーンが登場しますが、ステージ版でも、舞台の上で映画が見られるんですよ~♪ (写真は、昨年(2004)12月にテキサス州ヒューストンのTheatre Under The Starsでの公演のためのサイレント映画の撮影風景。手前に立ってこちらに背中を向けているのがMichael君(マイケル・グルーバー)。素敵なドレスに身を包んでいる女優さんは、サイレント映画の人気女優リーナ・ラモント役を演じたRachel deBenedetさんです。)


舞台俳優のMichael君達が、つかの間、映画俳優として、昔のサイレント映画時代そのままの演技を披露してくれます。この作品が上演される時は、このようにして、事前にサイレント映画の部分を撮影して、ステージ上で上演するのだそうです。
ステージに雨は降るわ、映画は見られるわ、とっても盛り沢山で、嬉しいミュージカルですよね~、この「Singin' in the Rain」って♪ やることが多いから、キャストやスタッフの人達は、大変そうですけど・・・。

ダンスの神様 フレッド・アステア-Fred Astaire

2005-01-25 00:41:48 | Musical 往年の名優
ミュージカルの黄金期について語る時、この人を抜きにはお話にならない・・・それが、ダンスの神様と呼ばれたフレッド・アステアです。 彼のダンスは、軽やかでしなやか、まさに風の中を舞う羽のように優雅です。 彼が触れたものはすべて、シルクハットもステッキも、果ては灰皿から帽子掛けまで、まるで命を吹き込まれたかのように軽快に踊りだします。(写真は、1942年のアステアです。彼のユニフォームとも言うべき、トップ〔シルクハット〕とテール〔燕尾服〕を着ています。)

フレッドは、1899年5月10日に、ネブラスカ州オマハに、オーストリア移民の子として生まれました。 本名は、Frederick Austerlitz といいます。彼の1歳半年上の姉、アデルは、幼い頃からダンスが上手で、彼女の才能を伸ばすために、一家は1905年にNYへと移り住んだのです。姉のレッスンについていくうちに、いつしかフレッドもダンスを習うようになっていました。アデルはめきめきと上達し、姉と一緒にフレッドもボードビルに出演するようになりました。 これが「Fred & Adele Astaire」の始まりでした。

1917年「Over the Top」で2人はブロードウェイ・デビューを果たしました。このレビューで絶賛された2人は、多少の浮き沈みはあったものの、キャリアを重ね、やがてロンドンデビューを果たします。まずイギリス、スコットランドの各地で公演した2人は大評判となり、ロンドン公演はロングランを記録しました。週末には、名だたる名家に招かれ、フレッドは、すでにNY時代から、後に彼の趣味として知られるようになる競馬に興味を持つようになっていたのですが、イギリス滞在中にますます競馬に夢中になりました。 (競馬以外にも、彼の玉突きの腕前はプロ級でしたし、ゴルフやテニスにも親しんでいました。)
公演がクイーンズ・シアターに移された時には、エドワード英国皇太子も来場し、結局10回も観覧した皇太子は、アステア姉弟を他のロイヤルファミリーにも紹介し、アデルは皇太子にタップダンスを教えてあげたそうです。
その後、姉弟はNYとロンドンを行き来して公演を続けます。1928年、彼らのロンドンでの大ヒット作「ファニーフェイス」が封切られ、263回の公演の最後の晩、アデルは、チャールズ・キャベンディッシュ卿に求婚されました。1931年の「バンドワゴン」での大成功を最後に、アデルは芸能界を引退し、キャベンディッシュ卿と結婚したのです。偉大なパートナーを失ったフレッドは、舞台を続けるか映画界に入るかで迷いましたが、1932年の舞台『Gay Divorce』を最後に、RKO社と専属契約を結び、ハリウッドへの進出を決めました。

RKO社での1作目「空中レヴュー時代」の製作が遅れたため、MGMの「ダンシング・レディ(1933)」で映画デビューを飾り、その後、「空中レヴュー時代」に脇役として出演しました。この映画の中で、ブロードウェイ時代の1930年に彼が振り付けを手がけた作品で顔なじみのジンジャー・ロジャースと再会します。彼女と組んだ「ザ・カリオカ」というダンスナンバーが評判を呼び、一躍観客の人気を集めました。これがきっかけとなり、主演俳優に格上げとなったフレッドは、「フレッドとジンジャー」として知られる名コンビ、ジンジャー・ロジャースと組んで数々の作品に主演しました。ジンジャーとのコンビ解消後も、いくつもの映画会社で、さまざまなパートナーと組んで、「踊るニューヨーク(1940)」、「踊る結婚式(1941)」、「スイング・ホテル(1942)」、「ブルー・スカイ(1946)」、「ジーグフェルド・フォーリーズ(1946)」と素晴らしい作品に出演しましたが、すでにダンサーとして年齢的にピークを過ぎたと自覚したアステアは1946年に引退を宣言、引退後は自分のダンススタジオを運営して後進の指導をしていました。

しかし、1947年、ジュディ・ガーランドとジーン・ケリーの共演作「イースター・パレード」の撮影中、休日にバレーボールを楽しんでいたジーンが、足首を折るという大怪我をしてしまいます。心配してお見舞いの電話をかけたフレッドは、ジーンから「自分の代役を頼めないか」と頼み込まれてしまいました。初めは断ったフレッドでしたが、ジーンの完治に少なくとも5ヶ月かかると聞かされたのと、MGMの副社長からの依頼もあり、ジーンの代役として映画界に復帰することとなったのでした。この映画の成功によって出演依頼が相次ぎ、ジンジャーとの最後の共演作「ブロードウェイのバークレー夫妻(1949)」、「バンド・ワゴン(1953)」と出演が続きます。「足ながおじさん(1955)」のリハーサル中に、21年間連れ添った最愛の妻フィリスを癌で失うという悲劇に見舞われ、悲しみから逃れるために映画出演を続けました。かつて姉のアデルとの共演で大ヒットとなった「ファニーフェイス パリの恋人(1957)」では、オードリー・ヘップバーンと共演、続いて「絹の靴下(1957)」と、年齢を感じさせないエネルギッシュかつ繊細で華麗なダンスで観客を魅了し続けました。 1958年には彼主演のTVのスペシャル・ショー『An Evening with Fred Astaire』が放映され、歌あり踊りありのライヴショーは大好評を得てエミー賞の9部門を獲得しました。1968年、舞台ミュージカルの映画化『フィニアンの虹』が、フレッドの最後のミュージカル出演となりました。

1974年にはMGMミュージカルのアンソロジー「ザッツ・エンターテインメント」の司会者の一人をつとめ、2年後の「ザッツ・エンターテインメント Part2」では、旧友ジーンと二人で、70代後半とはとても思えない歌と踊りを披露しながら、数々の名シーンを紹介してくれました。
また同じ1974年に公開されたパニック映画『タワーリング・インフェルノ』では老詐欺師に扮し、哀愁を漂よわせつつ、いかにもフレッドらしい小粋な名演を披露してアカデミー助演男優賞にノミネートされました。1980年に45歳年下のロビン・スミスと再婚し、翌1981年に公開されたミステリー『ゴースト・ストーリー』が、フレッドの最後の映画出演となりました。彼のその素晴らしい業績を讃え、1950年にはアカデミー特別賞、1981年にはアメリカン・フィルム・インスティテュート(AFI)の生涯功績賞が授与されました。

1987年6月12日、風邪をこじらせたフレッドは、メディアを避けるために「Fred Giles」という名前で、センチュリーシティ病院に入院しました。しかし、肺炎を併発し、10日後の6月22日午前4時25分、息を引き取りました。家族と親しい友人、ほんの数人だけが、葬儀に参列しました。ダンスの神様、フレッド・アステアは、カリフォルニア州チャッツワースにあるオークウッド・メモリアル・パークで、生前彼が愛してやまなかった最愛の妻フィリス、彼の母親、そして実の姉にして彼の生涯最高のパートナーだったアデルとともに眠っています。

1930年代、40年代、50年代、60年代と、ミュージカル映画の全盛期の記録を紐解くと、どの時代にも、トップダンサーとして君臨しているのは、フレッド・アステアです。小柄で優しい笑顔が印象的な彼ですが、素顔の彼は、ダンスに関しては完全主義者で黙々と長時間のリハーサルを繰り返し、撮影開始後も妥協はせず、自分が納得できるまでテイクを続けました。タイプの違うダンサーであるジーン・ケリーとともに、ミュージカルの黄金期を築いたのです。
未だに多くの人の心をとらえ魅了してやまない彼の美しいダンスを、ぜひ一度ご覧になってみてくださいね♪ 多くの歌の歌詞に、「フレッド・アステアのように踊る」、「フレッド・アステアの足」、「フレッド・アステアのステップ」と歌われる意味が、きっとわかっていただけると思います。

なお、彼のBroadwayでのキャリアはこちらから、また映画の出演作はこちらからご覧いただけます。

Gene Kelly -ジーン・ケリーって、どんな人?

2005-01-24 01:39:46 | Musical 往年の名優
映画版「Singin' in the Rain」でドンを演じたジーン・ケリー。 ミュージカルファンなら知らぬ者のない、世界でもっとも有名なミュージカルスターの一人でしょう。 (写真は、「雨に唄えば」からのワンシーン。となりは、キャシー役のデビー・レイノルズです。)

彼の本名は、Eugene Curran Kelly といい、1912年8月23日にペンシルバニア州ピッツバーグで、5人兄弟の3番目として生まれました。母親の影響でダンスに親しむようになったジーンは、小さい頃から兄弟達と一緒に素人の演芸会に出演し、地元にプロの芸人達が公演に来ると必ず見に行っては、彼らのダンスステップを真似て覚え、自分のレパートリーを増やしていきました。
1932年に一家は、ピッツバーグとジョンズタウンの2ヶ所に「The Gene Kelly Studio of the Dance」を設立、ジーンは、学業の傍らダンス教師をつとめ、また地元の劇場で振り付けやショーの監督も行っていました。

1938年にBroadwayに招かれたジーンは、Broadwayデビューとなる「Leave It to Me」に出演、翌1939年にハリーという役で出演した「The Time of Your Life」が大当たり、彼の人気に火がつきました。
高まる彼の評判に、ハリウッドからオファーが舞い込み、ジーンは映画界へ進出。MGMと契約した彼のハリウッドデビューは、「オズの魔法使い」のドロシー役で有名な名女優ジュディ・ガーランドと共演した「For Me and My Gal (1942年)」でした。1944年には、コロンビア映画からの要請でMGMから借り出されたジーンは、「Cover Girl カバー・ガール」に出演、初めてジーンが振り付けの大部分を担当したこの映画は大ヒットとなり、またダンサーとしても、この映画の中でもう一人の自分と踊るシーンの素晴らしいパフォーマンスが評判となり、ジーンの名声を不動のものとしました。

「Ziegfeld Follies ジーグフェルド・フォリーズ(1946)」では、もう一人の誰もが知っているミュージカルスター、「ダンスの神様」と呼ばれるフレッド・アステアと共演を果たします。 (後に、「That's Entertainment, Part II ザッツ・エンターテイメント・パートⅡ(1976)」でアステアと再共演を果たした彼は、現役時代を彷彿とさせる見事なダンスを披露しています。)その後、大リーグ中継等でよく耳にする「Take Me Out to the Ball Game」という歌を生み出した「Take Me Out to the Ball Game 私を野球に連れてって(1949)」、初めてスタジオの外に出てNYでロケを行った「On the Town 踊る大紐育(1949)」、その斬新な振り付けとジーンの素晴らしいダンスで大ヒットとなった「An American in Paris パリのアメリカ人(1951)」を経て、「Singin' in the Rain 雨に唄えば(1952)」に主演しました。
数あるジーンの出演作の中でも、この「雨に唄えば」は代表作となり、今でも、もっともポピュラーなミュージカル映画のひとつとして、多くの人に愛されています。 1996年2月2日に彼が亡くなった時には、アメリカのあるニュース番組が、彼が雨の中で歌って踊るタイトル曲のシーンを、何の解説も加えないまま最初から最後まで流して、彼を追悼したそうです。

優れたパフォーマーであると同時に振り付け師や監督としての才能を発揮し、数々の作品に出演・監督したジーンは、その素晴らしい才能と穏やかな人柄から未だに多くのファンから愛され続けています。 そのダイナミックでショーマンシップあふれるパフォーマンスは、ミュージカルファンならずとも一見の価値ありです。まだご覧になったことのない方は、これを機会にぜひ一度、彼の作品をご覧になってみてください♪ 昨年「ザッツ・エンターテイメント」のパートⅠからパートⅢが、日本でもDVDで発売されましたが、こちらでもジーンの出演作のハイライトが楽しめます♪

なお、彼のBroadwayでのキャリアはこちらから、また映画の出演・監督作等はこちらからご覧いただけます。

舞台の上のプロポーズ♪-Marriage Proposal on the stage!

2005-01-19 22:29:08 | Michael 各地劇場
よく「事実は小説より奇なり」といいますが、世の中には、「まさか!」と思うようなドラマチックな出来事があります。これは、Michael君が実際に経験した、とても素敵なお話です♪ (写真は、「Singin' in the Rain」のアルバムのブックレットから。Michael君〔マイケル・グルーバー〕演じるドンとChristina Saffranさん演じるキャシーです。)

身長190センチ、体重104キロのグレンさん(Glen Lamb)は、34才(1994年当時)のマーケティング・システムのアナリスト。グラフィック・デザイナーをしているガールフレンドのシェリルさん(Cheryl Szmuriga)とつき合い始めてかれこれ1年半余り、そろそろプロポーズをしたいなと思っていました。普段は、人前に出て話すことがあまり得意ではなく、目立ったことなどしない彼でしたが、プロポーズは、思い出に残る特別な形でやりたいと思っていました。

その年(1994)、シェリルさんの30才の誕生日にあたる9/4に、彼女には内緒で、サファイアの周囲をダイヤモンドが囲んでいる指輪を用意していたのですが、思い出に残る渡し方をしようと考えているうちに渡しそびれてしまいました。グレンさんが「誕生日プレゼントに、ブロードウェイのショーを見に連れていってあげようか?」とたずねると、シェリルさんは「それより、Paper Mill Playhouseでやってる『Singin' in the Rain』が見たいわ。」と答えたのです。それを聞いたグレンさん、「そうだ、地元の劇場の舞台の上で、彼女にプロポーズしよう!」とひらめいたのです。

さっそく劇場に相談に行ったグレンさんに、劇場側は快く協力を約束してくれ、Michael君をはじめとするキャストも、プロデューサーのデル・ロッシ氏も、スタッフの人達も、みんな、彼のプロポーズの手助けが出来ることを喜んでくれたのです。
プロポーズをする記念すべき日は、10月20日の水曜日と決まりました。デル・ロッシ氏は、二人のために舞台のすぐそばの劇場招待席を用意してくれました。何も知らないシェリルさんは、このあと実際に自分もステージに上がることになるとは気づかずに、Michael君演じるドンが雨の中で歌って踊るシーンを見ながら、となりに座るグレンさんに、「私も、ステージに上がってみたいわ。」と冗談のつもりで言ったのだそうです。

お芝居が終わると、「ちょっと水を飲んでくるよ。」とシェリルさんに言い訳をして、グレンさんは席を立ちました。ステージには、キャスト全員がお揃いの黄色いレインコートを着て再登場しました。やがてカーテンコールが終わると、デル・ロッシ氏が、シェリルさんを舞台の上に招き上げました。何が起きているのかととまどっているシェリルさんの目の前に、さっきまで一緒にステージを見ていたグレンさんが、キャストと同じ黄色いレインコートを着て登場し、彼女の待つステージ中央に向かって歩いて来るではありませんか! 観客の喝采を浴びながら彼女の前にひざまづいたグレンさんが、伝統に則った不朽の名セリフを彼女に伝えました。

「愛してます。僕と結婚してくれますか?(I love you. Will you marry me?)」

一瞬呆然としたシェリルさん、しばらく黙ったままでいたあとで、小さな声で「はい(Yes)」と答えました。次の瞬間、シェリルさんの頬に涙がポロポロとこぼれましたが、すぐに明るい笑顔になりました。劇場は、主演女優に贈る伝統的なプレゼントである真っ赤なバラの花束をシェリルさんに贈りました。そして、もう1つ、二人が生涯忘れられないだろう素敵なプレゼントが贈られたのです。
二人のために、ドン役のMichael君が、劇中(上の写真のシーン)で歌われるロマンティックなセレナーデ「You Were Meant For Me」を歌ってくれたのです! 本来の歌の歌詞は、「君は僕のために、僕は君のために・・・」となっているので、Michael君は即興で歌詞を変えて、「You were meant for him. And he was meant for you.」と歌ってあげました♪
子供の頃、地元の教会の聖歌隊に入っていたので、教会での結婚式では何度も歌ったことのあるMichael君も、よもや劇場の舞台の上での公開プロポーズの場で歌うことになろうとは、夢にも思わなかったそうです。この記念すべき出来事で重要な役割を果たすことができたMichael君は、その感想をこんなふうに語っています。

「実に素晴らしいアイディアだね。劇場が許可してくれたことが、本当に素晴らしいよ。特に素敵だと思うのは、地元の人が、こういう場所に選ぶほどこの劇場を大切な場所だと思っていてくれるってところだよ。まさしく『ここは、皆さんの劇場です。』ってことだものね。」

グレンさんとシェリルさんにとって、生涯忘れられない素晴らしい晩となったことはもちろんですが、Michael君をはじめ劇場関係者の皆さんと、運よくその場に居合わせた観客の皆さんにとっても、実にドラマチックな思い出の晩となったことでしょうね♪



ステージに雨を降らせる・・・-Rainin' on the Stage!

2005-01-19 14:48:31 | Michael 04-05 Anyting/Singin
「ステージに雨を降らせる」と口で言うのは簡単ですが、実際に降らせるためには、それなりの設備と準備が必要なんです。今回は、どうやってステージに雨を降らせるのかについてお話しましょう~~♪ (写真は、昨年(2004)12月のヒューストンの劇場での公演で、雨のシーンを演じているMichael君〔マイケル・グルーバー〕です。)

まず絶対に必要なものは、雨用の水を貯めておくためのタンクと、水(というかお湯)を雨のように降らせるパイプです。仕様は、個々の劇場によって違ってくると思いますが、ここでは、昨年(2004)12月に公演が行われたヒューストンの Theatre Under The Starsの設備をご紹介致します。

こちらの劇場には、250ガロン(1ガロンが約3.8リットルなので、約950リットル)貯水できるタンクが2個あります。雨用の水は、このタンクに汲み上げられます。
「雨」は、セットの上方に設置された2本の平行に走るパイプから降ってきます。1本はステージ前方にあり、1列に並んだ穴があります。これによって、セットの前面に雨のカーテンを作ります。もう1本のパイプはステージ後方にあり、シャワーから吹き出る水のように、セット全体に水を吹きかけます。ステージ上に降り注いだ水は、二重になった床の部分に集められ、再び、タンクに汲み上げられます。
ステージ上に雨が降るのは、ドンが雨の中で踊るシーンだけではなく、最後にキャストがそろって再登場する時にも降らせるのですが、最初のダンスのシーンだけで毎回 350ガロン(約1,330リットル)の雨が降り、再登場の時にさらに 100ガロン(約380リットル)の雨が降ります。
またタンクには水を温めるための装置が付いており、これによって華氏130度(摂氏だと54.4度)に温められたお湯が降るわけです。
(1994年のニュージャージー州ミルバーンにあるPaper Mill Playhouseという劇場での公演では、この装置が故障して、最初のテクニカル・リハーサル(技術的に問題ないかを確認するためのリハーサル)では、Michael君の上にとても冷たい大量の雨が降り注いでしまったそうです・・・! かわいそうなMichael君!)

雨の中で歌って踊るシーンのセットには、全て、屋外用の耐水ペイントが使用されています。またステージのビニール加工のダンスフロアは、すべりにくくするために、砂を混ぜ込んだ透明のアクリルビニール製のカバーで覆われています。今回の公演では、初演(プレビュー公演の)の晩にMichael君がすべって転んでしまったので、その後、新たにもう1枚カバーが追加されました。

Michael君: 「まるで、紙ヤスリみたいな感じなんだ。歩道に敷かれたカバーには、砂じゃなくってクルミの殻を砕いたのが混ぜてあるんだよ。車道の方には黒い砂が混ぜてあるんだけど、その方が、歩道には色が合うんでね。」 (Michael君のインタビューより)

映画だったら、失敗があっても撮り直せばいいだけなのでその点は気楽ですが、生のステージではそうはいきません。

Michael君: 「ダンスのステップ自体は、たいして難しくないんだけどね。それ以外の要素が問題なんだよ。車道や歩道と雨を降らせてるパイプの位置関係で、毎回、演技に微妙な影響が出てくるんだ。雨水の重さも、動きに影響を与えるしね。ついうっかり雨の勢いがいちばん激しいところを通っちゃったりすると、傘なんか簡単に壊れちゃうんだよ! ちょうど初演の晩に、壊れちゃったみたいにね。それに、僕が傘を投げあげて1回転させて受け止めるシーンでも、傘の動きが違ってくるんだよ。」 (Michael君のインタビューより)

このシーンは、前半のラストシーンで、前半と後半の間の休憩時間中に舞台装置の入れ替えが行われます。床のカバーも含めて大道具をどかすだけで10分かかり、その後、モップやぞうきんで濡れた舞台を拭かなくてはなりません。
また演じていたMichael君の方も、休憩時間中、わずか15分ほどの間に、髪を乾かして着替えなくてはならないので、とても大変です! Michael君の衣装は、撥水性の生地ではないので、毎回、全身がぐっしょり濡れてしまいます。このシーンで彼がつけているマイクは、濡れないようにカバーが取り付けられています。衣装は、すぐ乾くように、またシワになったり縮んだりしないように、薄いポリエステルで出来ています。1日に2回公演がある日用に、2枚の衣装が用意されました。

Michael君は、昨年(2004)12月の公演で、「Singin' in the Rain」に主演したのは5回目だったのですが、それについて、こう語っています。

「いつだって、とっても楽しいよ。最初の1週間を何とか乗り切れば、スタミナがつくしね。何でもあるがままに受け止めて、出来る限り楽しめばいいのさ。うまくいかなくて落ち込んだとしても、どうにか立ち直って、またがんばるんだ。初めてこの役を演じた時は、僕は28才だったんだよ。だから、僕にとっては、肉体的な挑戦でもあるんだ。40才になった今でも、ちゃんと演じられてるだろ♪」








Singin' in the Rain-雨に唄えば って、どんなミュージカル?

2005-01-18 03:14:28 | Musical あらすじ
Michael君(マイケル・グルーバー)が何度も主演した「Singin' in the Rain」、とても有名なミュージカルなので、ご覧になったことのある方も多いと思いますが、ご存じない方のために、どんな作品なのかご紹介いたしましょう。
(写真は、ドンとリーナが演じる劇中劇 「the Dueling Cavalier」のワン・シーンです。2004年12月にヒューストンで上演されたMichael君の舞台から。)

以前ナズが見に行った「サウンド・オブ・ミュージック」は、ステージ版の方が先に作られ、後に映画化されたのですが、「雨に唄えば」は、映画の方が先に作られました。
「次のお仕事」のところでも少し触れましたが、1952年に、ミュージカル王国MGMが、看板スターの一人であるジーン・ケリーを主役に製作したミュージカル映画で、おそらくもっとも有名なミュージカル映画の1つと言えるでしょう。この映画のテーマ曲でタイトルにも使われている「Singin' in the Rain」は、MGMのテーマ曲とも呼べる曲で、1929年に「ハリウッド・レヴュー」で初めて使用されました。主役の映画スター、ドン・ロックウッド役にジーン・ケリー、ドンの子供の頃からの友人でパートナーのコズモ・ブラウン役には、映画「ショーほど素敵な商売はない」でも素晴らしいダンスを披露しているドナルド・オコーナー、そしてドンの恋人のキャシー・セルデン役には、当時まだ19歳でプロのダンサーではなかったデビー・レイノルズが起用され、ジーン・ケリーの綿密な指導の下、何週間にも及ぶ、文字通り血のにじむような猛レッスンを重ねて、主役デビューとなるキャシー役を演じ遂げました。

現在、「雨に唄えば」は、DVDとして国内でも販売されており、ビデオレンタル店でもレンタル可能です。セルDVDは、特典ディスクのついた2枚組の50周年記念版と、特典ディスクのついていない廉価版が出ています。

映画をもとに作られたステージ版、基本的には、映画の通りに進みます。ドンが騎士に、リーナがお姫様に扮する映画も、ちゃんと公演が始まる前に撮影され、舞台の上で上映されます。また「雨に唄えば」が紹介される時には決まって流される、雨の中でジーン・ケリーが歌って踊るシーンも、ちゃんとステージ上に雨を降らせて、ドン役の俳優さんはびしょぬれになりながら、歌って踊ります♪ (実際に降ってくるのは、冷たい雨ではなくて、暖かいお湯なんですけどね・・・笑)このシーンは、前半の最後のシーンになりますので、お芝居の休憩時間には、ドン役の俳優さんは、たった15分ほどの間に、服を着替えて、濡れた髪の毛を乾かさなくてはならないため、とても忙しい思いをします。またセットの方も、短時間で雨を降らせる準備と後片付けをしなくてはいけないので、とても大変です。

あらすじは、以下の通りです。

物語は、1927~8年頃のこと。映画は、まだサイレントの時代で、俳優達はセリフをしゃべる必要がありませんでした。 ドン・ロックウッドは、今をときめく銀幕のスター。美貌の相手役リーナ・ラモントとの息の合った名演技で人気は高まる一方、リーナとの結婚のうわさまで飛び交う始末。しかし、結婚のうわさは映画会社の宣伝手段で、きれいなだけで演技は下手、訛りが強くてまともにセリフもしゃべれない上に、わがままで思いこみの激しいリーナにうんざりしているドンでした。

ふとしたきっかけから、まだ駆け出しの女優ながら才能あふれる魅力的な女性、キャシーと知り合ったドン、初めはちょっとした行き違いから仲違いをしますが、撮影所で再会して、実は互いに気になる存在同士だったと気づき、たちまち二人の仲は急接近・・・。

一方、時代の流れは、サイレントからトーキーへと急速に進み、ドンとリーナの新作も、トーキーとして撮影されることが決まります。セリフをしゃべり慣れないサイレントスター達に、撮影所は、セリフの猛特訓!しかし、トンチンカンなリーナだけは、まったく上達しません・・・。あきらめて撮影を開始したものの、慣れない音声マイクの扱いに、スタッフも右往左往、撮影所は大混乱に!どうにか完成させて試写会までこぎつけますが、リーナの素っ頓狂なセリフに加えて、音声の録音が映像とズレはじめ、男性のアップにリーナの声、リーナのアップに男性の声が聞こえてくる始末・・・。観客の不評に、みんなが落ち込みます。

「明日でこの豪邸ともお別れだ・・・」とすっかり落ち込むドンに、親友のコズモとキャシーが「歌やダンスが得意なんだから、映画をミュージカルにしてしまえば?」とけしかけます。その気になりかけたドンでしたが、歌も踊りも演技もだめなリーナの存在に気づいて、また落ち込みます。その時、コズモが、試写会のずれた音声をヒントに名案を思いつきます!「キャシーがリーナを吹き替えればいい!」 キャシーのキャリアにプラスにならないと渋るドンに、キャシー自身が「たった1本の映画だから、かまわない」と吹き替えを引き受けます。

ようやく希望が見えてきたドンでしたが、問題が1つ・・・ 撮影所の看板女優のリーナがキャシーをひどく嫌っていることです!歌を吹き替えるのが彼女だと知ったら、リーナが何をするか分かりません。
果たして、ドンとリーナの新作は、みごとミュージカルとして蘇るのでしょうか!? そして、ドンとキャシーの恋の行方は・・・?

Michael君(マイケル・グルーバー)の作ったMusical♪

2005-01-16 21:21:40 | Michael 彼の作品(ミュージカル・ソング)
もともと歌うこと・音楽が大好きなMichael君は、ピアノの演奏が出来、また作曲もするんですよ♪

すでに、仕事上のパートナーのジェニファー・アレン(Jennifer Allen)さんと一緒に、3つのミュージカルを作りました。ミュージカルのシナリオを書くのはジェニファーさんで、作曲をするのはMichael君。そして、歌詞は2人で協力して書いているそうです。

ロンドンで「Cats」のビデオの撮影に参加していた時に、Michael君は、かの有名な作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバー氏と食事をする機会があって、その席で、「自分も作曲をしているんです。」とウェバー氏に話したのだそうです。 ウェバー氏は、「絶対にあきらめたりしないで、がんばって作曲を続けて下さいね。」と、Michael君を励ましてくれたんですって♪ ウェバーさん、いい人ですね♪

Michael君とジェニファーさんの3本の作品は、以下の通りです。

「The Old Dead Five (旧タイトル: Hypatia)」、 「Hit It, Mike!」、 「Vegas Organic」

いったい、どんな作品なんでしょうね~!? 機会があったら、ぜひ見てみたいものです!

Michael 君(マイケル・グルーバー)の歌声が聞けるCD~♪

2005-01-16 20:10:03 | Michael 彼出演のCD・DVD他
すでに「Singin' in the Rain」は紹介いたしましたが、他にも下記のようなアルバムで、Michael君(マイケル・グルーバー)の歌を聞くことが出来ます。 出演作の詳細は、Kathyさんのサイトでご確認下さいね♪(日本のamazonからも購入可能なCDもあるんですが、こちらのブログからはリンクが貼れませんので、お手数ですが、CDのタイトルで検索なさってみて下さい。)

最初に、アルバムの写真を紹介している「Follies」。Michael君は 「Young Ben」という役を演じており、歌っている曲数は少ないのですが、とても美しい「Who Could Be Blue」というラヴソングを披露してくれています。2枚組CDです。購入は、amazonからできます。

次は、「Good News」。Michael君の役は「Tom Marlowe」、大学のフットボールの選手です。amazonから購入可能です。

この「My Favorite Year」では、Michael君はアンサンブルの一人として出演しているため、おそらく彼の声を聞き分けるのは難しいかと思われます・・・それでも買いたい!という場合には、 amazonからどうぞ。

続いて「Wonderful Town」では、Michael君は、「Guide」と「Frank Lippencott」の2役を演じています。2枚組CDです。購入は、amazonから出来ます。

こちらの「Showstoppers from Broadway」は、いろいろなミュージカルから優れたパフォーマンスを集めて収録したもので、Michael君の歌は、 「42nd Street」からの「Dames」と「Singin in the Rain」からの「Good Mornin’」の2曲が収録されています。 購入は、amazonから出来ます。

この「Swing!」は、オリジナル・ブロードウェイ・キャスト・アルバムです。他のミュージカルとはちょっと違った雰囲気のMichael君の歌声が楽しめますよ。 amazonから購入可能です。

「The Most Happy Fella」Michael君の役は、「Clem」で、参加している歌は1曲のみでソロはなく、セリフの部分も収録されているので、 Michael君のセリフを15個ほど聞くことが出来ます。3枚組CDなのでちょっと高価です。 購入は、amazonから出来ます。

「Broadway's Greatest Gifts: Carols for the Cure: 2001」Michael君は、コール・ポーターの不朽の名作「Kiss Me, Kate 」で共演した3人の男優さんと一緒に、「Don't Let Christmas Pass You By」というステキなクリスマス・ソングを歌っています。こちらから購入可能です。


これらの他にも、「Singin' in the Rain」をリリースしたJay Records では、Michael君のアルバムを3枚も録音済みなのですが、リリースはしておらず、リリースの予定も未定なのだそうです~!何てもったいない!! 早く出してくれればいいのに~! リリース未定の3枚は、以下の通りです。

「42nd Street」、 「The Music Man」、 「One Touch of Venus」




Anything Goes in Stratford

2005-01-16 05:44:49 | Michael 04-05 Anyting/Singin
ナズが「Anything Goes エニシング・ゴーズ」というミュージカルを好きになった理由・・・それは、昨年(2004)の7月にカナダのストラトフォードで見たMichael君(マイケル・グルーバー)の主演するミュージカルが、それだったからです♪ コール・ポーターの華やかで軽やかな美しい歌が随所にちりばめられた、とても楽しいミュージカル・コメディです♪コール・ポーターのすごいところは、曲だけでなく、小粋でステキな歌詞も自分で書いてしまうところなんですよね~!(写真は、Playbillの表紙から。ビリー役のMichael君とリノ・スウィーニー役のシンシア・デールさんです。)

コミカルな演技がとても上手なMichael君の本領発揮!しかも、そのよく響く美しい声で、ロマンティックなラヴソングを聞かせてくれ、見事なタップダンスも披露してくれました~♪豪華客船の中を逃げ回る・・・という役どころなので、水兵服あり、イギリス紳士風あり、ギャング風あり、果ては老婆の扮装から中国人までと、さまざまな格好のMichael君を見られるのも、見所の1つです♪

毎年行われているThe Stratford Festival of Canada、もともとは、シェイクスピア演劇祭だったのですが、現在では、ミュージカルや前衛的かつ試験的な演劇なども上演されています。 毎年4月から11月くらいの期間、開催されるのですが、上演期間は、個々のお芝居によって違います。小さな街なのですが、 劇場が4つもあり、昨年は14本ほどのお芝居が上演されていました。昨年の「Anything Goes」は、Avon Theatreという劇場で、5月8日から10月31日まで上演されました。現在では2004年バージョンではなくなってしまっているので、「Anything Goes」のことは載っていないのですが、 フェスティバルのサイトは、こちらから見られます。

「Singin' in the Rain」のドン同様、この「Anything Goes」のビリーも、Michael君の得意とする持ち役で、1993、2000、2003 そして昨年(2004)と、4回も公演しています。 昨年のフェスティバルは、カナダのフェスティバルなので当然カナダの俳優さん達が多いのですが、監督で振り付けも担当したアン・アレンさんが、「いかにもアメリカらしいミュージカルなので、主演は、アメリカ人の俳優さんを起用したい」と希望したため、Michael君もオーディションを受け、見事、ビリー役を勝ち取ったというわけです♪ 自ら作曲も手がけ、すでに仕事上のパートナーであるジェニファー・アレンさんと一緒に3つのミュージカルを作ったMichael君、自然に恵まれた美しいストラトフォードの街の静かな環境が気に入ったようで、余暇には作曲にも精を出していたようですよ。

ナズは、7/17に成田からの直行便で、カナダのトロントに着いたのですが、夕方の到着だったので、トロントに一泊しなければならず、翌日の午前10時にバスでストラトフォードに向かいました。
7/18から7/24(この日の朝、またバスでトロントに戻り、翌日、トロントから成田に帰国しました。)の7日間ストラトフォードに滞在し、その間の全公演にあたる4回、「Anything Goes」を見ました。
毎回、終演後に楽屋口でMichael君を待っていたので、他の共演者とも顔見知りになり、いろいろおしゃべりできたのが楽しかった~♪ 特に、最後の晩の7/23は、最前列の右端で見ており、開演前にMichael君に「今日は、最前列の右端で見てるよ~!」と知らせておいたので、終演後の楽屋口で、共演者の人たちが口々に、「見えてたよ~!」、「たくさん拍手して、声援を送ってくれて、ありがとう♪」と声をかけてくれました♪
Michael君と特に仲がよかった共演者で、Michael君と同じアメリカ人でムーンフェイス役のジミー・スパドーラさんと、Michael君演じるビリーが惚れるホープのお母さん役のパトリシア・コリンズさんのお二人に、 Michael君が紹介してくれました。二人とも気さくで、感じがよく、特にジミーさんは、すごく面白い人でした♪
同時期に、Festival Theatreというストラトフォードのメイン劇場で、「Guys and Dolls」というミュージカルも上演されており、Michael君はこちらには出てませんでしたが、両方に出ている出演者も多かったです。 ナズは、こちらのミュージカルも2回、見たのですが、とっても楽しかったです♪2度目の時は、前日にこちらのミュージカルにも出ているジミーさんに、ナズの席を教えておいたので、彼が見つけてくれ、終演後、楽屋口で会った時に、「気付いてたよ~♪」と言ってくれました。

残念ながら、Michael君バージョンの「Anythin Goes」のCDは、現在発売されていません・・・。とても素晴らしい歌声なので、すっごくもったいないな~と思います。そのうち、発売されるといいのですが。


あらすじは、以下の通りです♪
大富豪のホゥィットニー氏のアシスタントをしているビリー・クロッカー(これが、Michael君の役)は、一度だけパーティで会ったことがあるホープという女性に夢中。ビリーに惚れているクラブ歌手のリノ・スウィーニーがしきりとモーションをかけてくるのも目に入らず、ホープから連絡がないかとそればかり気にしています。
ホゥィットニー氏がNYからロンドンに旅立つことになり、彼の忘れたパスポートを豪華客船まで届けに行ったビリーですが、その船にホープが乗り合わせており、しかも英国貴族のオークリー卿と婚約していると知って、大ショック!
同じ船には、腐れ縁のリノや、神父に姿を変えたギャングのムーンフェイス・マーティンとその女エルマも乗り合わせていました。 結果的にムーンフェイスをかばってやることになってしまったビリーは、ムーンフェイスと一緒に乗船するはずだった「民衆の敵ナンバーワン」のスネーク・アイズの分の偽造パスポートと乗船券をお礼にもらい、ホープが気になって仕方のないビリーは、ついに密航してしまいます・・・。
しかし、スネーク・アイズが乗船しているという情報を得た船長は、ビリーがスネーク・アイズだと思い込み、ビリーは指名手配されてしまいます。 彼を探し回る船員の目を避けるために、さまざまな変装をしながら、一方で、何とかホープの心を取り戻し、オークリー卿との仲を裂こうと奮闘するビリー。すったもんだの末、とうとうつかまって閉じ込められてしまったビリーとムーンフェイス。 明日には、船上でホープの結婚式が行われると知り、またまた大ショック! 果たして、ビリーの運命は・・・?



Michael君のSingin'は、CDが出てます♪

2005-01-14 23:40:54 | Michael 彼出演のCD・DVD他
これは、 Jay Recordsという会社がリリースしたキャスト・レコーディングのアルバムになります。 この会社のサイトは、こちらです。

主役のドンを演じるのは、もちろん我らがMichael君(マイケル・グルーバー)♪ Michael君は、1992年、彼が28歳の時に初めてドン役を演じて以来、1993、1994、2000、そして昨年(2004)と、すでに5回も公演しています。 (初演の時は28歳だった彼も、もう40歳・・・時の経つのは早いですよね・・・)そして、アルバムの中でドンの生涯の友コズモを演じているのは、'92、'93、'94 そして2004年12月と、4回もMichael君のSingin'でコズモ役をつとめたRandy Rogelさん。 ドンの恋人キャシー役には、'93、'94、そして次回のシアトルでも同じくキャシー役を演じるChristina Saffranさん。 サイレント映画の売れっ子女優リーナ役は、Nancy Ringhamさんが演じています。

Michael君はもちろん、他のメインキャストの歌声も素晴らしく、ミュージカルファン必聴の1枚です♪ 購入してみたいと思われた場合、上記のJay Recordsからも買えますし、 アマゾンジャパンからも、アマゾン USからも買えますよ~。
Michael君は、他にも何枚かキャスト・レコーディングのアルバムに出演していますが、このアルバムが一番聞きがいがあるのではないかと思います♪ ナズのお気に入りです♪

Cats (キャッツ)がコーラスラインの記録を塗り替えた晩・・・

2005-01-14 11:27:51 | Michael Cats/キャッツ
「オリジナル・カンパニー」や「ファイナル・カンパニー」以外にも、「レコード・ブレーキング・カンパニー」と呼ばれる出演者がいます。他のお芝居が打ち立てたロングラン記録を破った時に、新記録を達成したステージに出演していた人達のことなんだそうです。

「コーラスライン」でファイナル・カンパニーの一人としてロングラン記録を打ち立てたMichael君(マイケル・グルーバー)、そのコーラスラインのロングラン記録を「Cats」が新記録で破った晩にも、何と、マンカストラップとして、そのステージに立っていたんです~! 1990年4月28日にコーラスラインが打ち立てた6,137回というロングラン記録を、1997年6月19日の晩、6,138回目の公演を行ったCatsが塗り替えました。当時は、両方の記録達成のステージに立っていた俳優ということで、Michael君、メディアにかなり取り上げられたようですよ。

このレコード・ブレーキングの晩にも、Michael君には忘れられない思い出があって、客席に降りて歌っていた彼のマンカストラップの両横には、当日見に来てくれていた、Catsのオリジナル・カンパニーでオールド・デュタロノミーを演じていたケン・ペイジさん(彼は、Catsのビデオでも、Michael君と一緒に登場しています。)と、同じくオリジナル・カンパニーでマンカストラップを演じていたハリー・グレーナーさんがいてくれたのだそうです・・・。彼は、まるで家族が再会したかのような思いを感じたそうです。

上の写真、新記録を打ち立てた時のキャストメンバーの記念撮影なんです。写真が小さいのでわかりにくいのですが、Michael君のマンカストラップは、後ろの立っている列の向かって左から4番目、左手を上げているグレーのとらじまネコさんです♪ 

Michael君は、コーラスラインのファイナル・カンパニー!

2005-01-14 10:06:18 | Michael ACL/コーラスライン
お芝居がロングランしていくと、途中で、俳優さん達が交代していくことがありますよね。そういう時、上演が開始された時のメンバーを「オリジナル・カンパニー」と呼び、クローズした時のメンバーを「ファイナル・カンパニー」と呼ぶのだそうです。実は、何を隠そう(って、別に隠すことじゃないんですけどね・・・笑)、Michael君(マイケル・グルーバー)は、ブロードウェイの「コーラスライン」のファイナル・カンパニーの一人なのです。 この写真は、コーラスラインのPlaybillのMichael君の写真♪ ナズがStratfordで撮った写真と見比べると、本当に若いですね~!

この前の記事でも書きました通り再演が決まった「コーラスライン」、ブロードウェイでは、1975年に初演、その後1990年まで15年に渡ってロングランを続け、延べにして6,137回という、当時のブロードウェイのロングラン記録を打ち立てたのです!
その記念すべきクロージングの晩、ファイナル・カンパニーの一人だったMichael君も、ステージに立っていました。その晩には、彼にとって忘れられない思い出があるそうで、彼の演じていたマイク・コスタのソロが終わり、ステージでポーズを決めたMichael君に、観客の皆さんが惜しみない拍手と声援を1分以上にも渡って送り続けてくれ、感動のあまり、彼はステージに立ちつくしてしまったのだそうです・・・! まさに、ショー・ストッパー(観客の拍手・声援が続いて、いったんショーをストップしなきゃならない程の素晴らしい熱演・熱演した俳優さんのこと)状態ですよね~♪ 感動~~~!

Michael君って、どんな人・・・?-About Him-

2005-01-14 00:06:25 | Michael About him
こちらの写真も、ナズがStratfordで彼(マイケル・グルーバー)に会った時の写真です。
Stratford最後の晩、ナズにとっては最後の公演(結局、滞在中の全公演4回を観ました。)のあと、お別れの記念に一緒に撮らせてもらった写真です。 見苦しいので、横に映っていたナズは自主規制でカットしました~(笑)しかし、Michael君の右肩の上、ずうずうしくも、しっかり、がっちり肩を組んでいるのは、ナズの右手です・・・(笑)

Michael君の本名はMichael Thomas Gruberといい、1964年11月1日に、アメリカはオハイオ州シンシナティで、4人兄弟の末っ子に生まれました。お兄さんが1人と、お姉さんが2人います。

子供の頃から歌が得意で、教会では聖歌隊に入り、ミサや結婚式の時にその歌声を披露していたそうです。また演技も好きで、教会のクリスマスの劇に羊飼いの一人として出演した時には、他の子供のセリフまですべて覚えており、セリフを忘れた子がいると、舞台の反対側から大声で教えてあげていたとか(笑)

彼は、運動神経も抜群で、子供の頃には体操を習っており、その後、飛び込みの選手になりました。14歳の時には、ドイツのシュトゥットガルトで開かれた世界大会に出場し、銀メダルを獲得したのだそうです。高校時代も飛び込みを続け、大学には、飛び込み選手として奨学金をもらって進学しました。
飛び込みとともに、演劇クラブに所属して演技も続けていた彼ですが、大学2年の時に、「自分が進みたいのは、飛び込み選手としての道ではなく、俳優だ!」と気付き、演技と歌とダンスを勉強するために、大学を転校しました。 ダンスは、それまで、一度も正式なレッスンを受けたことがなかったそうです。
在学中にもいろいろな作品に出演した彼ですが、何と、プロとして、初めてお金をもらって出演したのは、「ロッキー・ホラー・ショー」のロッキー役だったんだそうですよ!

やがて、「コーラスライン」でブロードウェイデビューを果たした彼の大きな転機となったのは、何と言っても、"Cats"のマンカストラップ役でしょう。 ブロードウェイの舞台でマンカストラップを演じていた彼は、ロンドンで「この素晴らしいミュージカルを映像に残そう!」と計画されたCatsのビデオに、 ほとんどが英国からの出演者の中、わずかに3人だけブロードウェイから招待されたうちの一人として、マンカストラップを演じたのです。 振付師の方から、「一緒に働いた中で、最高のマンカストラップ!」という誉め言葉をもらった彼の演技は本当に素晴らしく、世界中に多くのファンを獲得することとなりました。

「常に、親切な人間でありたいと心がけている」という彼は、その言葉通り、誠実で優しい人なんです♪ そんな彼と直接会えて、おしゃべりできたナズって、とっても幸せ~♪

ナズ♪で~す! About Myself

2005-01-13 23:48:32 | ナズのこと、他
「M for Michael Gruber♪」へようこそ~! こちらは、Broadwayの「Cats」でMunkustrapを演じたことでも有名なアメリカのミュージカル俳優、Michael君(マイケル・グルーバー)のファン・ブログです。

あまりご興味はないかと思うのですが、ナズの自己紹介をさせていただこうかと思います~。お目汚しですが、さらっと読み流していただければと思います~。

呼び名:ナズ
なぜ「ナズ」なのかと言えば、LOTRという映画で、一番好きなのが、フロドが持つワンリングを奪おうと追い掛け回す真っ黒でラヴリ~なナズグルだからです♪
その愛するナズグルよりも、さらに最愛なのが、Michael君というわけです♪ (別に、ナズグルに勝ったからって、 彼も特に嬉しくないとは思うのですが・・・笑)

Michael君を知ったきっかけ:「Cats」のDVDを見て。
2003年に日本でも発売された「Cats」のDVDを購入して、その中でMunkustrapを演じていたMichael君を見たのがきっかけでした。美しい歌声と、優雅でいかにもネコらしい物腰、優しい笑顔、素晴らしいダンスに、すっかり夢中になってしまい、インターネットでいろいろ検索したところ、Kathyさんが運営する彼のサイトを見つけたんです。それが、2004年の春ごろでした。Kathyさんのサイトに「Michael君が、カナダのStratfordで『Anything Goes』に出演予定」とあったので、ファンレターを出したいと思い、Kathyさんにメールを送ったところ、親切なKathyさんは、すぐにお返事を下さいました。メールを通じていろいろKathyさんからアドバイスをいただき、すっかりその気になったナズは、ついに、2004年の7月に、StratfordまでMichael君のミュージカルを見に行き、楽屋口で彼に会うことが出来たというわけです♪

好きなアルバム:Michael君の「Singin' in the Rain」
ナズは、声フェチというか、誰かのファンになる時は、まず声を好きになるんです。Michael君の美しい声は、ナズにとっては、まさに理想の声なんです~!今までにナズが聞いた声の中で、いちばん美しい声の持ち主、それがMichael君です。歌声はもちろん、セリフを言っている時の声も、普段の声も、本当にステキ♪ 「Singin'」以外では、「Follies」のアルバムの中の「Who Could Be Blue」というナンバーも大好きです!もちろん、Munkustrapの歌うナンバーも好き!
Michael君以外では、ドアーズのファンです。>Michael君の声とはぜんぜん似てないですけど、ジム・モリソンの声も、けっこう好き♪ でも、Michael君の声のほうが、ず~~~っと好き~~~♪

好きな映画: ホラ~、サスペンス、コメディなど、いろいろ好きですが、もちろんミュージカルも大好きです♪
ミュージカルだと、近作では「五線譜のラブレター」がよかったですね~。あとは、往年の名作ミュージカル。「雨に唄えば」、「バンドワゴン」、「イースターパレード」、「恋愛準決勝戦」、「ショウほど素敵な商売はない」、「ホワイト・クリスマス」、etc・・・
ホラ~も好きですよ♪ 低予算ものは、とても笑えるし(笑) 真夜中に、電気消して、1人で楽しんだりもします♪ (暗闇の中で、ホラ~見ながら笑ってる、アブナイやつ・・・笑)あまりチャチイのや、ばかばかしいのや、映像が汚らしいのは、好きじゃないけど・・・。「シックス・センス」や「アザーズ」は、とてもよく出来ていて、演技も素晴らしく、お気に入りです。
あと、コメディも、大好きですね~! 「ブルース・ブラザーズ」、「ビッグ」、「恋は、デジャ・ブ」、「デーブ」、「ニューヨークの恋人」等が好きです。映画じゃないですが、モンティ・パイソンのTVシリーズも大好き~~♪ 映画も好きですけど。
逆に、苦手な映画は、恋愛もの・・・。あと、後味の悪い、暗~い映画や、理屈っぽい映画も好きじゃないです・・・。

好きな映画俳優:フレッド・アステア、ジーン・ケリー、ドナルド・オコーナー、ビング・クロスビー
特に、フレッド・アステアが大好きです~♪ 彼のダンス、美しいですよね~! そして、彼の声は、Michael君の次くらいに、好きかも・・・。他には、ジョン・ウェインとかも好きですし、あと、ジョン・キューザック、ヒュー・ジャックマン、ダン・エイクロイド、ネスター・セラノとかも好きですね~。
それと、アメリカのTV番組で、日本でも放送されて人気があった「特攻野郎Aチーム The A-team」が大好きで、特に、テンプルトン・ペック(通称フェイス〔フェイスマン〕)役のダーク・ベネディクトが大好きです♪ 彼も、舞台の出身で、ミュージカルじゃないけど、Broadwayの舞台に立ったこともあるんですよ。
女優さんでは、エリザベス・パーキンス、シーラ・マッカーシー、最近、ニコール・キッドマンもちょっと好きになってきました。

好きな食べ物:メキシコ料理♪
学生時代、学校からの旅行でカリフォルニア州サンディエゴに2週間ほどホームステイしたんですが、メキシコに近い街なので、メキシコ料理を食べる機会が多くて、それですっかり好きになりました~♪ 毎日食べても、飽きないかも。
だいたい好き嫌いがないので、美味しければ、たいてい、何でも好きです(笑) 海外旅行中、まったく日本食が恋しくならない性質です。
お酒は、体質に合わないらしく、ほとんど飲めません。まあ、グラス1杯くらいのビールやワイン程度なら飲めないこともないですが、それほど好きではないので、特に飲みたいとも思いません。

趣味:観劇(主に、Michael君の出演作)、海外旅行(主に、Michael君の出演作を見るため)、散歩。
たまには、他のミュージカルを見ることもありますけどね>観劇。Michael君は、本当に素晴らしいパフォーマーなので、同じ作品を続けざまに何回見ても、ぜんぜん飽きないんですよ。本当に面白い!だから、毎回、滞在中の全公演を見るんです♪
海外旅行は、もともと好きで、以前から、ジム・モリソンのお墓参りと彼が亡くなったアパートを見にパリに行ったり、モンティ・パイソンのロケ地巡りをしにロンドンに行ったり・・・とかしてたんですが、2004年7月にカナダのStratfordにMichael君の「Anything Goes」を見に行って以来、もっぱら、Michael君出演作限定の観劇ツアー専門ですね~(笑)。
歩くのは、大好きです♪ 走るのは、苦手だけど・・・。海外旅行先でも、散歩しまくってます。2005年の夏、Michael君のミュージカルを見に、Saugatackという小さな町に行った時も、隣町まで歩いて行ったんですけど、それを、Michael君に話したら、「歩いて行ったの~~!?」と、呆れられました・・・(爆) ただ、もともと腰痛持ちなのが、2005年の暮れについに椎間板ヘルニアを発症しまして・・・最近は、あまり歩きすぎないように気をつけています。

長々と書きまして、申し訳ございません。以上、ナズの自己紹介です。よく言えば個性的、はっきり言うと変なヤツ・・・という感じでしょうか・・・(笑)>ナズ
大好きなMichael君のこと、ミュージカルのこと、思いつくままに、いろいろ書いていきたいと思います♪ これからも、どうぞ、よろしくです♪

Michael Gruber (マイケル・グルーバー) 大好き~♪

2005-01-13 23:36:51 | Michael About him
この人、誰だか、ご存知ですか? アメリカのミュージカル俳優で、ブロードウェイではミュージカル"Cats"のマンカストラップ役や、"コーラスライン"のマイク・コスタ役(これが、彼のブロードウェイデビュー作で、なんと初っ端から歌とダンスのソロがある役でした!)を演じたこともある、Michael Gruberさんです♪
CatsのDVDでもマンカストラップを演じていて、ステキな笑顔と素晴らしい歌声にすっかりほれ込んでしまいました~!
昨年、カナダのStratfordという街で行われていた演劇フェスティバルに彼が出演していると知り、はるばる見に行ったナズは、終演後、楽屋口で会うことが出来、サインをもらい、写真も撮らせていただきました~♪ それが、この写真です♪
優しい笑顔そのままに、とっても優しくて、ステキな人なんですよ♪ますますファンになっちゃいました♪