ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

37巻-356話 トムさん  (トムズワーカーズ-4)

2016年06月26日 | ウォーターセブン編
(イラスト未挿入)




3日後。司法船がウォーターセブンにやってきたが、トムズワーカーズの誰も、島の人も、裁判長ですらトムの無罪を信じて疑っていなかった。
"海列車"は、罪を免罪して有り余る恩恵を島に、人々にもたらしていた。

だが、事態は急変する。
ウォターセブンにやってきた政府の司法船を、大量の「バトル・フランキー号」の戦艦船団が攻撃し始めたのだ。
フランキーは、自分の造った船達が砲弾を撃ち続けている光景にゾッとした。









『CP5』のスパンキーの策略により、フランキーの造った「バトル・フランキー号」達は、世界政府の手で政府の「司法船」を爆破し、ウォーターセブンの人々を傷つけていった。

世界政府の人間にとって、島一つ、司法船の1つや2つは、世界を転覆させる『古代兵器』復活の前に、正義の為の小さな犠牲でしかなかった。

フランキーは慌てて「バトル・フランキー」を停留している「廃船島」へと走った。
頭の中で、いつもいつもアイスバーグに叱られていた言葉を思い出していた。
アイスバーグが言っていたのは、こういう事だったのか!!!

トムさんとアイスバーグも、事態を憂いながら「廃船島」へと急ぎ向かった。


そこで、スパンダムの計画の最期の仕上げが完成された。
「バトルフランキー号」最期の砲弾が、トムとアイスバーグめがけてぶっ放されたのだ。
二人は爆撃を受け、トムに至っては海王類を仕留める為にフランキーが開発した"銛"が命中していた。


フランキーを怒りに任せて殴りつけたのは、流血したアイスバーグだった。
「バカ野郎・・・この間来たあの諜報部員に、お前の戦艦を使われたんだ・・・!!!
おれは言ったぞ。何度も!何度も!!いいか!おれ達の腕はこの世に凶器を生む腕だ!!!
たとえお前にその意思がなくても!!!凶器は構わず誰かを傷つける!!!
それがお前にとって大切な人間でも、だ!!!」



そこでやっと、アイスバーグの言葉はフランキーに響いた。
だが、時すでに遅し。


「おれ達は世界政府にはめられた・・。司法船襲撃の犯人にされる!!!
あいつら設計図が欲しくて、トムさんを罪人として取り調べたいからだ・・・!!!
もし・・・トムさんがあいつらに連れてかれるようなことになったら・・・
おれはお前を、一生許さねェぞ!!!!フランキー!!!!!」




アイスバーグをとめたのは、その体に太い銛をさして倒れたトムさんだった。
「よせ・・責めちゃいけないよ、アイスバーグ。フランキーは悪くねぇ」フランキーは、海王類の為に、一度刺さると抜けないように開発した自分の銛が、
トムさんに刺さって抜けない事を悔いて、泣いた。
それでもトムさんは「謝るな・・・痛くもかゆくもねェよ・・・たっはっは・・!!」と笑ってみせた。



トム、アイスバーグ、カティ・フラムの3人は、CP5によって捕らえられ、司法にかけられた。
裁判長に、海賊王協力の罪は免罪確定だったのに、なぜ司法船を襲ったのかを聞かれたが、
トムとアイスバーグは、この場での言い訳が逆効果なことはわかっていた。


わかっていなかったのは、フランキーである。
「おれ達じゃねぇ!!!!やったのはスパンキーだ!!!
バトル・フランキー号は・・・あんなのはおれの船じゃねぇ!!!!」
と叫んだ時、
いつも笑っているトムさんの顔付が変わった。

トムさんは、腕の鎖を怪力で外すと、フランキーを思いっきり殴りつけた。

フランキーさんが怒り、殴ったのはこれが初めてだった。
「おれの船じゃねぇ!!?フランキー、それだけは言っちゃいけねェ・・!!!!」

だがフランキーは言い返した。
「何が悪い!!!?おれは後悔してんだ!!あの船さえなけりゃ、誰も傷つけずに済んだのに!!!!」


トムさんは、絶対抜けないはずの銛を、その体から抜き取ると話し始めた。
「どんな船でも、造り出すことに"善"も"悪"もねェもんだ!!
この先、お前がどんな船を造ろうと構わなねェ!!!
だが、生み出した船が誰を傷つけようとも!!世界を滅ぼそうとも!!!
生みの親だけは、そいつを愛さなくちゃならねェ!!!!
生み出した者が、そいつを否定しちゃならねェ!!!
造った船に!!! 男はドンと胸をはれ!!!!」

フランキーは言葉がでなかった。
そして、裁判長は何が起きているのかを理解した。


トムさんは、静かに言った。
「アイスバーグ・・・フランキー・・・、これから起こる事に口を出すな、絶対に・・!!!」



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