ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

122話 死人は役に立たぬ  (リトル・ガーデン-9)

2015年11月02日 | アラバスタ編




Mr.3は、巨人ブロギーに自分の【キャンドルジャケット】を破られたことが悔しかったのか、【ドルドル彫刻・剣】で巨大な剣を作り出すと、ブロギーの両手両足を地面に串刺しにして、動きを封じた。動けば手足が千切れてしまう。



この非道さに、ビビ、ナミ、ゾロも見ていられなかったが、自分達も身動きがとれないのでどうしようもなく、ただただ歯がゆかった。
3人の乗った【キャンドルサービスセット】は、ますます回転速度をあげ、3人の体はいよいよ固まって動かなくなっていく。
Mr.3は、「苦しみに訴える苦悶の表情こそが私の求める"美術"なのだガネ!!!」と悶絶するナミの表情を喜んだ。

地面に拘束されたブロギーは、悔しさに涙していた。
(100年・・・来る日も来る日も、戦って戦って、戦って戦って・・。戦士の村エルバフに生まれた"誇り"のみで
決闘を続けた、これが我らの結末ならば・・・エルバフよ・・・あんまりじゃないか・・・!!!なぜ、戦いの中で死なせてくれん・・・!!!)



このブロギーの涙を、Mr.3は歓喜でせせら笑った。
「フヒハハハッハッハッ!!!いいぞ、その『悲痛』『嘆き』『苦闘』素晴らしい美術作品だガネ!!フハハハ!!」


その時、ずっと黙っていたゾロが、ブロギーに声をかけた。
「おっさんまだ動けるだろ?その両手両足プッちぎりゃあ、死人よりは役に立つはずだ。おれも動ける。足、斬り落しゃあな。一緒にこいつら潰さねェか?」


自分の足を自分で斬りおとすというゾロに、ナミとビビは驚いて引きとめたが、ゾロは聞かない。
「ここにいちゃどうせ死ぬんだ。見苦しくあがいてみようじゃねェか・・・!!!こんなカス相手に、潔く死んでやる筋合いはねェ、そうだろう?」

その言葉に、ブロギーはハッとした。そうだ、戦いの中で死にたいのなら、手足を斬りおとしてでも戦えばいい。意気消沈していたブロギーは「ガババババババ!!!」と笑って生気を取り戻した。
「生意気な小僧だぜ・・!!おれとしたことが、「戦意」すら失っちまってたようだ、つきあうぜ、その心意気!!!」

ビビは、この二人の命を懸けた戦い方を見ながら、自分の身代わりとなって死んでいったイガラムの言葉を思い出していた。
(ビビ王女、死なない覚悟はおありですか?)
ビビには、どうしてもここで死ねない理由があった。それを決意して国を出たはず・・・。
「待って!私も戦うわ!!!」とビビも戦意を取り戻した。


これにはMr.3とMr.5はたじろいだ。
「何だ。こいつら・・・・、イカレてる・・・・」

ブロギーが両手両足の剣を引きちぎろうとし、ゾロが自分の足に刀を入れたその時だった!!!
森の奥から「おりゃあああああああ」の声とともに、ルフィ、ウソップ、カルーが飛び出してきたのだ!!
ルフィは「お前らァ!!!ブッ飛ばしてやるからな!!!こいつら、巨人のおっさん達の決闘を汚したんだ!!!」
と叫び、ウソップは「ブロギー師匠!!あんたのくやしさ、おれ達が受け継いだぜ!!」と声を張り上げた。





だがルフィはMr.3に気づいて、「うーわ、へんな頭。"3"じゃん、3。燃えてるし、あちゃー」といつもの調子である。




体が固まってしまっているナミは口を必死で動かして、ルフィに大至急ナミ達を縛り付けている変な柱を壊すよう叫んだ。
事情を知らないルフィは、ゾロに「なんだ、やばかったのか?」と聞くも、ゾロは「いや、問題なかった」と答えたその足は、自らの刀によって深く切り裂かれ、両足から大量の血がどくどくと流れていた。
ゾロはニヤリとして「ルフィ、この柱ぶっ壊してくれるか?あとは任せる」と穏やかに言った。

先ほどまで、手足を切り捨てようとしていたゾロとは様子が変わっていた。







 


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