ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

12話 犬

2015年07月12日 | 東の海編




まんまとルフィ達3人に逃げられ、バギー船長の怒りは頂点に達した。
「ここで一発"猛獣ショー"だっ!!」
船長がそう叫ぶと、バギー一味の副船長「猛獣使いのモージ」と大型ライオンのリッチーが現れた。
「ノノロア・ゾロの首、私がとっても?」と聞く部下にバギーは「構わん」と許可を出した。




その頃、ゾロはルフィの入った鉄の檻を担いで町を逃げていたが、とうとう出血多量でぶっ倒れた。
倒れた場所にちょうど、一匹の白い犬がいて、織の中のルフィは白い犬と戯れた。




そこにナミが呆れ顔で現れた。
「あんた達、一体何やってんの?こんな道端で寝てたらバギーに見つかっちゃうわよ。一応お礼をしに来ただけよ」と言って、檻の鍵をルフィに投げてよこした。
ルフィは喜んだが、ナミは自分自身にあきれていた。
「・・・海図も宝も何一つ盗めなかったもの、我ながらバカだったと思うわ・・・」


3人が安心したのも束の間、先ほどの白い犬が、何を思ったかその鍵を呑み込んでしまった。
ルフィが慌てて犬に鍵を吐き出さそうと、犬と格闘していると「こらっ小童ども!!シュシュをいじめるんじゃねェ!!」とこの町の町長、プードルさんが怒りながら駆けつけてきた。


プードルさんは、ルフィ達がシュシュを苛めているのでないと知ると、手負いのゾロをベッドに寝かせてくれたうえで、シュシュの事情を話して聞かせてくれた。

シュシュはこの町のペットフード屋の看板犬で、その店は、飼い主のじじぃとシュシュと二人で開いた店だった。
3か月程前のある日、じじぃが入院する際、「わしが入院しとる間お前が店長だ。店番しっかり頼んだぞ、シュシュ」と言い残して入院したきり、帰らぬ人となった。
それ以来、シュシュは二人の思い出がたくさん詰まった大好きな主人の形見のこの店を、たった一匹で守り続けているとのことだった。町長をはじめとする町の人達は、そんなシュシュを温かく見守っていた。




ナミは、大切な人との思い出の場所を守りたいというその気持ちを理解した。


そんな思い出話をかき消すように、恐ろしげな猛獣のうなり声が聞こえてきた。
モージは檻に入ったルフィに近づくと、「海賊狩りのゾロ」の居場所を聞くが、ルフィは頑として答えない。
ルフィに苛立ったモージは、愛ライオンのリッチーに檻ごとルフィを襲わせた。
リッチーは、その大きく獰猛な牙と爪で檻を食い破ると、ルフィを裏通りまではじき飛ばしてしまった。




青ざめるナミと町長だったが、ゴム人間であるルフィにダメージはない。
それより檻から出れたことを喜び「よぉし、これからあいつら全員ブッ飛ばして、泥棒ナミに航海士をやってもらう!」と元気よく笑った。



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