ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

167話 戦線 (砂漠の町ユバ-8)

2015年12月17日 | アラバスタ編





ルフィの説得により、ビビはクロコダイルと対峙する為、「レインベース」に向うことを決意した。そこは、今いる「ユバ」の町から砂漠を丸1日歩い所にあるオアシス。





再び砂漠を歩き出した一行だが、今度は誰も文句を言うことなく、ひたすら歩き続けた。暑がりのチョッパーも、ルフィも、今度の水はあの"カラカラのおっさん"が一晩かけて作ってくれた貴重な水だからと、水を飲むのも我慢して歩き続けた。

それでも砂漠の行程は厳しい。
ぜーぜー言いつつ歩くルフィにビビは「ルフィさん、ありがとう。私じゃとてもこんな決断下せなかった」と感謝した。
ルフィはビビに「メシくわせろよ。クロコダイルをぶっ飛ばしたら、死ぬ程メシ食わせろ」と要求した。




事態の重さに深刻になっていたビビの顔が、パッと明るくなって「うん、約束する!!」と笑顔で答えた。そうだ、”麦わらの一味”はどんな深刻な事態にも、このノリで乗り越えてきたんだ。





しかし、アラバスタ全土で、事態の深刻さは増していくばかりだった。

緊迫感が増す中、港町「ナノハナ」では、靴磨きの少年「カッパ」が反乱軍の入隊を志願していた。こんな小さな子供にも、この国の悲惨な事態、国王の堕落ぶり、自分が今すべきことに突き動かされているのだ。
だが、反乱軍のリーダー「コーザ」は少年の入隊を頑として認めなかった。少年に、戦争で負う負傷や死の恐ろしさを説くが、少年には少年が命を賭けて守りたいものがあった。
「おれも戦いたいんだよ!!ケガだって、死ぬことだって怖くねェ!!!」と主張する少年に、コーザは言う。
「じゃあ帰れ・・意見の不一致だ。おれ達は皆怖いし、戦いたくねェんだ。ここはガキの来る所じゃねェ!!!」




コーザは、少年カッパに昔の自分を見た気がした。あの頃の自分と、今の自分は何も変わっていないことを痛感させられた。国を、故郷を、家族を、友を守りたい、ただそれだけの想いなのだ。


その想いを成し遂げる時がきた。コーザは皆に指示を出す。ビビが命を懸けてでも止めたかった指示だった。
「武器が整い次第、アルバーナに総攻撃をかけるぞ!!!」






アルバーナ宮殿でも、この事態の対応に追われていた。
アラバスタ王国の護衛隊副官の、「ハヤプサのペル」と「ジャッカルのチャカ」は、国王に反乱軍への攻撃許可を申し出た。このままでは、王宮は国王軍は、この国が崩壊してしまう。




だが、国王コブラは決して反乱軍への攻撃を許可しなかった。あくまでも鎮圧。
「原因もわからず、この国の民を討ち滅ぼすというのか?それこそ国を滅ぼすことだ、いいか国とは"人"なのだ!!!我々が戦うべき相手は、ダンスパウダーでこの国を唆す影ではないか!」
国民を攻撃するくらいなら、国が滅びても良い、とまでに国王の国民を攻撃しないとの意志は固かった。

国王の想いと、王国護衛隊の想いが少しずつ乖離し始めていた。何を信じて良いのか、もはや誰にもわからなかった。

そんな王宮の混沌とした空気を突き破ったのは、カルーだった。カルーが、行方不明だった王女ビビの手紙を咥えて帰ってきたのだ。
手紙によって、本当に居るのかすらわからなかった戦うべき「陰」の存在が明白となった。敵はクロコダイル!!!



政府側の立場にあり、いつもアラバスタを助けてくれていた英雄だと油断していただけに、この事実は王にとってもショックであった。
だが、王の決断は早い。「敵は知れた。ただちに兵に遠征の準備を!!ビビの覚悟とイガラムの死を無駄にはさせん!!!!討って出るぞ!!!!レインベースへ!!!

国王軍がレインベースへ向っている間に、反乱軍によって王宮が落される可能性は高い。だが、たとえ国王軍が滅びようとも、クロコダイルさえ討ち倒せれば、国民の手によって、また"国"は再建する。しかしこのまま、国王軍と反乱軍が討ちあえば、クロコダイルの1人勝ちだ。もはや、何の犠牲もなく終結を見せる戦いではあるまい。」




国王は誰よりも深く"国"を想っていた。
チャカとペルは、その国王の気迫をビリビリと感じ、この人には敵わないこと、この人についてきたことが間違いではなかったことを、強く悟って出撃の決意を固めた。


反乱軍の標的は、アルバーナの国王軍
国王軍の標的は、レインベースのクロコダイル
麦わらの一味標的も、レインベースのクロコダイル










クロコダイルの"ユートピア作戦"開始まで、あと17時間。


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