フランキーは、来客応対に出た妹達が戻ってこないのを不審に思って見に行くと、妹達は、ガレーラカンパニーの大工達と、バーのマスターブルーノによってのされていた。
フランキーは何が起こっているのかわからなかった。
仲の良いブルーノに話しかけたが、ブルーノはいきなり【指銃(シガン)】でフランキーの腹を刺してきた。
フランキーがサイボーグでなかったなら、命が危なかった。
ルッチが『CP9』を代表して事態を説明した。
フランキ―が、死んだと思われているカティ・フラムである事、
トムから引き継いだ設計図を持っていること、そして差し出すようにと命じた。
そこまで聞いてやっと事態が呑み込めた。
アイスバーグがトムさんから預かり、そして自分に託して、島を出るよう言っていた「あの設計図」が狙われている・・。
フランキーは嫌な予感がして、ルッチに聞いた。
「あのバカ・・・アイスバーグは元気か?」
だが、表情一つ変えずにアイスバーグの部下は答える。
「殺した」
次の瞬間、フランキーの右腕がロケットの速さで飛ぶより先に、ルッチがフランキーを倒していた。
サイボーグの体は吹っ飛んで、意識を失ってフランキーは倒れた。
フランキーが倒れた先にあった小部屋は、薄汚く汚れた古い部屋で、「製図室」らしい。
壁際に3つ並んで机の前には、名札が掲げられてあった。
「カティ・フラム」「アイスバーグ」「トム」
『CP9』が製図室内を捜索しようとした時、フランキーが怒りの形相で立ち上がってきた。
「人の思い出に土足で踏み込むんじゃねぇ、ここはおれ達が育った場所だ。
造船会社トムズワーカーズ。倉庫はボロいが、世界一の造船技師がここにいた。」
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