33巻-307話 レディ～イ ドーナツ!! （ﾛﾝｸﾞｱｲﾗﾝﾄﾞの冒険-4）

第1試合『ドーナツゲーム』のルールは簡単、樽で作った船で、この「ロングリングロングランド」を一周して先着したチームの勝ち。




スタートした途端、海岸からフォクシー海賊団の部下達が一斉にバズーカで”麦わらの一味”のナミ達を乗せた「タルタルタイガー」を狙い撃ちするものだから、たまらず沖に吹っ飛んでしまった。
妨害は、海賊競技の常套手段である。
これには、ナミとロビンのレディー達への攻撃を許さないサンジが、海岸のお邪魔工作員達を蹴散らかして対抗した。




だが、問題はそれだけではない。
フォクシー海賊団は「漕ぐ」のではなく、魚人が船を引っ張って高速で泳ぐのだ。
これに対抗したのは、ウソップが空島から持ち帰った【衝撃貝インパクトダイアル】であった。
ウソップの肩を犠牲にして、ナミ達「タルタルタイガー」は、フォクシー海賊団を追い抜かした。



【衝撃貝インパクトダイアル】こそが、ナミ達の唯一の勝機となると踏んだナミは、ウソップの肩が壊れても構わないと思った。
ロビンも、その悪魔の実の能力で敵のボートに掴まって進んだり、漕ぎ手を増やしたりと活躍した。



コースの先には数々の難所、「ロングサンゴ礁」に「ロング岬」に「ロング渦」が待ち構えている。
ここは航海士であるナミの腕の見せどころ。

そんな「タルタルタイガー号」の横の陸地をピタリとついてくる者の陰があった。
「四足ダッシュの奇人ハンバーグ」と、お邪魔の天才船長「銀キツネのフォクシー」である。