ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

621話 オトヒメとタイガー (オトヒメ王妃-1)

2017年03月21日 | 魚人島編



時を遡り、16年前の魚人島。

この頃、竜宮王国は、ネプチューン王と、オトヒメ王妃がいて、オトヒメ王妃は街に出ては、人々の小さな諍いにも本気の愛で立ち向かい、人々の心に訴えかける人であった。

強盗がいたなら、誰よりも先に強盗に正面からぶつかっていき、自分のか弱い体が傷つくことも厭わずに強盗の行動と心を叱咤、説得し、そして強盗さぜるを得ない境遇に気付いてあげれなかったとその心を痛ませ、泣いた。





この熱血「愛の人」オトヒメは、日々島へ降りて国民達に呼びかけ続けた。
「このリュウグウ王国を地上へ移すのです!!!人間達が私達を理解してくれる日を待つのではなく、こちらかに寄り添い、彼らを知るのです!!!
誤解しないで、この島にやって来るの人間達は”海賊”という種類の人間で、人攫いから人類を買うのは”貴族”といあ権力者であり、私達は片寄ったごく一部の人間達しか知らない!!!まだ彼らの事を何も知らないのです!
彼らと同じタイヨウの下に王国を移すのです!!!今年開かれる「世界会議(レヴェリー)」で私達の移住の意志を世界に示しましょう!!なのでここに国民達の署名を!!!」



だが、長い歴史は人間と魚人・人魚との関係に答えを出しており、多くの人々はオトヒメの活動に心からの賛同はしてはいなかった。ただ、オトヒメの人柄に賛同していただけで。

夫で国王であるネプチューンもしかり。
だが、生来【見聞色の覇気】の強いオトヒメの熱い情熱と行動を止めることは出来なかった。”心に響く距離”で直接訴えたいと言う王妃の行動が、常に危険と隣り合わせである事は、国王も王妃自身にもわかっていたが、王妃はそれも覚悟の上であった。
王妃の身を案ずる左大臣に国王は言った。
「オトヒメの夢見る世界は、遥か数百年昔、我々の先祖達が試みて・・・、無念のまま潰えた夢そのものなのじゃもん!!
わしにはオトヒメを止めることはできん。しっかり守ってやってくれ」

だが国王は、遥か昔の先祖の夢が何であり、そして何をしようとしたのかは、言及しなかった。



オトヒメは、生まれたばかりのシラホシや、優しく逞しく成長する3人の王子達に癒され、力を貰って日々の活動に励んでいた。





だがその頃、街ではみなし子達がいきつく街である魚人街で育ったアーロンが”海賊アーロン一味”を結成して、オトヒメの活動を邪魔するようになっていた。彼は人間を徹底的に嫌い、深海を航海する人間の海賊共を敵とみなして狩っていた。


アーロンを止めることが出来るのは、同じ魚人街出身で、アーロンが「アニキ」と呼んで慕うジンベエくらいだった。ジンベエは当時リュウグウ王国のネプチューン軍の兵士として、オトヒメ護衛側に就いていた。
ジンベエもまた、オトヒメの言う人間との共和に賛同してはいないが、立場上オトヒメの演説に口出しはしなかった。



そんなジンベエが「アニキ」と呼び、アーロンが「大アニキ」と呼んで慕うのが、「フィッシャー・タイガー」であった。




彼らが育ち、暮らす「魚人街」とは、元々みなし子達を預かる巨大な保護施設であったのだが、程なく施設は荒れ、魚人島のはみだし者が集まる「無法地帯」のスラム街へと化していった。
当時「魚人街」のリーダー格であったフィッシャー・タイガーは、やがて冒険家となって世界を旅して回るようになった。
それに次ぐアニキ分ジンベエは、王国軍の精鋭となり、
最も気性の荒かったアーロンは、海賊となって海底を暴れまわるようになり、
卑怯者マクロは、魚人にして人攫い屋へとなっていった。




しかしある日、魚人島のみならず、世界を揺るがす大事件が起きる!!!
フィッシャー・タイガーによる『聖地マリージョア襲撃事件』である。彼は『天竜人』に盾つき、「奴隷解放の英雄」と同時に「大犯罪者」となったのだった。






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