(1)東の海編--→⑤サンジ登場--→[4人目.1]
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/18/d5b88bbc6a470826a4dc5e65d4839d6b.png)
サンジがルフィを海中から助けあげた時、倒したはずのドン・クリークが意識混濁状態で立ち上がり、暴れ出した。どうしても負けが認められないのだ。
やばい!ルフィは力尽きて死んだように眠っているし、サンジももう体が動かない・・・。
そう思った時、コック達に看病されていたギンが、クリークの腹を突いて気絶させ、その体を抱えた。
「首領・クリーク・・・、おれ達は敗けました。潔く退いて、ゼロから出直しましょう。世話になったな、サンジさん・・・。
・・・・。サンジさん、その人が目を覚ましたら言っといてくれるかい。『グランドラインでまた会おう』ってよ。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/a1/21a76112b2374730b379ceaf0c51a956.png)
サンジは聞いた。「お前、まだ海賊を?」
ギンは、ドン・クリークに殺されかけた時の毒で、吐血しながらも、どこか晴れやかな顔で決意を語った。
「よく考えてみたら、おれのやりてェことは、”それ”しかねぇんだ。いつの間にか、ドン・クリークの野望はおれの野望になってたらしい・・・。もしかしたら、おれの命は残り僅かかもしれねェが、時間がねぅから覚悟が決まるってのも間抜けな話だが、いい薬だよ。
今度は"おれの意思"でやってみよう思う。・・・好きな様に。
そしたらもぅ、逃げ場はねェだろう?何がドンへの忠義だ!おれは今までドン・クリークの名を”盾”に逃げてただけだ。
覚悟決めりゃあ、敵が恐ェだの、てめぇが傷つかなねェ方法だの、くだらなねェこと考えなくて済むことを、その人に教えて貰ったよ!!
打算っつーのかね、ためらいとか・・・そういうのバカバカしく思えてくるぜ、その男見てると・・・!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/51/104165bcf6796895db3f6da1ed9cc2b2.png)
その男、ルフィは戦い疲れて、すかーっと気持ちよさそうに寝ていた。
決意を語ったギンはすがすがしく、その顔には笑顔があった。
サンジとコック達は、ギンやドン・クリーク海賊団の為に船を用意してやり、彼等の出発を見送った。
彼等海賊が再び海上レストランを襲いに来るなら、それでいい。ここは戦う海上レストラン「バラティエ」だ。
ギン達が行ってしまった後、ようやく目を覚ましたルフィに、サンジは伝言した。
「グランドラインでまた会おうってよ」
サンジもまた、決意を新たにしていた。
「今回みたいな事があったんだ、猶更離れられねェ、ここでコックを続けるよ。クソジジィにおれの腕を認めさせるまで・・・。
でも、おれもいつか行こうと思ってるぜ、グランドライン。今はまだ時期じゃねェんだよ。
お前さ・・・オールブルーって知ってるか?その奇跡の海にはよ・・・。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/43/a332f1f1b4cd36702c91b50e96c77fa9.png)
ルフィにオールブルーの話をするサンジは、少年のように目をキラキラさせて、この上なく楽しそうだった。
そんなサンジの姿を2階から見ていたゼフは「うれしそうな顔しやがって・・・バカが。」と、サンジを愛おしそうに見ていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/58/728606b5f965562e4974a70738bc9302.png)
一件落着で、ルフィと連れ立って店員食堂に戻ったサンジに、コック達はよそよそしかった。
「お前の席はない」と言って背を向けたり、サンジが特別に腕によりにかけて作ったスープを、コック達全員が「こんなクソまずいもん飲めねぇ!!」と床に投げつけり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/b9/0d6cb8c68297df8cac42dcd4dd691611.png)
ゼフまでもが、サンジのスープを床に投げ捨てて「こんなヘドロみてェなクソまずいスープ、客に出されちゃ店が潰れちまうぜ!」と言ってサンジを殴りつけた。
ゼフが、"蹴らず"に、手で殴ったのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/ab/f65770254f8fa49242d3fbba66af0b6e.png)
「うぬぼれんな!!てめェがおれに料理を語るのは100年早ェぞ、チビナス!!!おれァ、”世界の海で”料理してきた男だぜ!!!」
サンジがゼフに反論できずに食堂を出て行った後、ルフィは「このスープ、めちゃくちゃうめェのに」と飲み干すと、コック達は「んなことわかってるよ。サンジの料理はここに居る全員が認めている。あー怖かった。」と皆サンジのスープをおかわりして美味しそうに飲みだした。
ゼフがルフィに言った。
「こうでもしねェと聞かねェのさ、あのバカは・・・・!!なぁ・・・小僧・・・・・。あのチビナスを一緒に連れてってやってくれねェか。
グランドラインはよ・・・あいつの夢なんだ。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/e0/dcbb7ba790a84260b0bc9f5654e9f2fe.png)
ドア一枚隔てたところに居たサンジにも、その言葉は聞こえていた。
「・・・・・丸聞こえだよ・・・・・クソ野郎ども・・・・!!」
そういって、サンジは膝に顔をうずめた。
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サンジがルフィを海中から助けあげた時、倒したはずのドン・クリークが意識混濁状態で立ち上がり、暴れ出した。どうしても負けが認められないのだ。
やばい!ルフィは力尽きて死んだように眠っているし、サンジももう体が動かない・・・。
そう思った時、コック達に看病されていたギンが、クリークの腹を突いて気絶させ、その体を抱えた。
「首領・クリーク・・・、おれ達は敗けました。潔く退いて、ゼロから出直しましょう。世話になったな、サンジさん・・・。
・・・・。サンジさん、その人が目を覚ましたら言っといてくれるかい。『グランドラインでまた会おう』ってよ。」
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サンジは聞いた。「お前、まだ海賊を?」
ギンは、ドン・クリークに殺されかけた時の毒で、吐血しながらも、どこか晴れやかな顔で決意を語った。
「よく考えてみたら、おれのやりてェことは、”それ”しかねぇんだ。いつの間にか、ドン・クリークの野望はおれの野望になってたらしい・・・。もしかしたら、おれの命は残り僅かかもしれねェが、時間がねぅから覚悟が決まるってのも間抜けな話だが、いい薬だよ。
今度は"おれの意思"でやってみよう思う。・・・好きな様に。
そしたらもぅ、逃げ場はねェだろう?何がドンへの忠義だ!おれは今までドン・クリークの名を”盾”に逃げてただけだ。
覚悟決めりゃあ、敵が恐ェだの、てめぇが傷つかなねェ方法だの、くだらなねェこと考えなくて済むことを、その人に教えて貰ったよ!!
打算っつーのかね、ためらいとか・・・そういうのバカバカしく思えてくるぜ、その男見てると・・・!」
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その男、ルフィは戦い疲れて、すかーっと気持ちよさそうに寝ていた。
決意を語ったギンはすがすがしく、その顔には笑顔があった。
サンジとコック達は、ギンやドン・クリーク海賊団の為に船を用意してやり、彼等の出発を見送った。
彼等海賊が再び海上レストランを襲いに来るなら、それでいい。ここは戦う海上レストラン「バラティエ」だ。
ギン達が行ってしまった後、ようやく目を覚ましたルフィに、サンジは伝言した。
「グランドラインでまた会おうってよ」
サンジもまた、決意を新たにしていた。
「今回みたいな事があったんだ、猶更離れられねェ、ここでコックを続けるよ。クソジジィにおれの腕を認めさせるまで・・・。
でも、おれもいつか行こうと思ってるぜ、グランドライン。今はまだ時期じゃねェんだよ。
お前さ・・・オールブルーって知ってるか?その奇跡の海にはよ・・・。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/43/a332f1f1b4cd36702c91b50e96c77fa9.png)
ルフィにオールブルーの話をするサンジは、少年のように目をキラキラさせて、この上なく楽しそうだった。
そんなサンジの姿を2階から見ていたゼフは「うれしそうな顔しやがって・・・バカが。」と、サンジを愛おしそうに見ていた。
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一件落着で、ルフィと連れ立って店員食堂に戻ったサンジに、コック達はよそよそしかった。
「お前の席はない」と言って背を向けたり、サンジが特別に腕によりにかけて作ったスープを、コック達全員が「こんなクソまずいもん飲めねぇ!!」と床に投げつけり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/b9/0d6cb8c68297df8cac42dcd4dd691611.png)
ゼフまでもが、サンジのスープを床に投げ捨てて「こんなヘドロみてェなクソまずいスープ、客に出されちゃ店が潰れちまうぜ!」と言ってサンジを殴りつけた。
ゼフが、"蹴らず"に、手で殴ったのである。
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「うぬぼれんな!!てめェがおれに料理を語るのは100年早ェぞ、チビナス!!!おれァ、”世界の海で”料理してきた男だぜ!!!」
サンジがゼフに反論できずに食堂を出て行った後、ルフィは「このスープ、めちゃくちゃうめェのに」と飲み干すと、コック達は「んなことわかってるよ。サンジの料理はここに居る全員が認めている。あー怖かった。」と皆サンジのスープをおかわりして美味しそうに飲みだした。
ゼフがルフィに言った。
「こうでもしねェと聞かねェのさ、あのバカは・・・・!!なぁ・・・小僧・・・・・。あのチビナスを一緒に連れてってやってくれねェか。
グランドラインはよ・・・あいつの夢なんだ。」
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ドア一枚隔てたところに居たサンジにも、その言葉は聞こえていた。
「・・・・・丸聞こえだよ・・・・・クソ野郎ども・・・・!!」
そういって、サンジは膝に顔をうずめた。
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