ルフィは、ワポルを思いっきりぶっ飛ばしてスッキリした。怪我人をおぶっていたのでずっと我慢していたから。
チョッパーは、ルフィの手がびよーんと伸びた気がして、サンジに聞いた。するとサンジはサラリと「ああ伸びるな、ゴム人間だ。バケモノさ」と答えた。
バケモノ・・・・。自分が小さい頃から言われ続けた辛い言葉を、あっさりと楽し気に言うサンジに戸惑った。
ルフィにぶっ飛ばされたワポルは、部下達の手によって救われ、体制を立て直して再びルフィ達の目の前に立ち、ドラム王国の復興のしるしに、城の奪還を宣言した。だが、チョッパーがそれを許さなかった。この城はドクターの墓であり、城に掲げた海賊旗はドクターの信念である。「ドクターの掲げた信念は、絶対に下させないっ!!!」
チョッパーはワポルに戦いを挑んだが、ワポルの大口にバクリと喰われてしまった。
ワポルをぶっ飛ばした後、ルフィはここがマイナス50℃の極寒の地であることにようやく気付いて、ナミにコートを借りに城の中に入っていた。「いやー、コートはあったかいなー」と戻ってくると、サンジが大至急自分の足に掴まれ!!と言う。
言われるまま掴まると、サンジが【空軍(アルメ・ド・レール)ゴムシュート】と言いつつ、ワポルめがけてドヒュン!とフルスィングでルフィをぶん投げたので、ルフィはついでに回転を加えてワポルに体当たりした。
だが、ブリキで出来た体は予以上に頑丈であった。ワポルは本気になった。
「見せてやる・・・バクバクファクトリー」
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