ルフィ達がユバの町に到着した日、バロック・ワークスのオフィサーエージェント達は、ギャンブルの町「レインベース」の中心にある、カジノ「レインディナーズ」の一室に集められていた。
エージェント達は、ここで初めてバロック・ワークス社の社長、自分達のボスMr.0の正体を知ってどよめいた。クロコダイル!!?
クロコダイルは、海軍が認めた王下七武海の海賊で、アラバスタの英雄である。クロコダイルは作戦名『ユートピア』の壮大な計画の全貌をエージェントに話して聞かせた。彼が狙うのは金でも地位でもなく、アラバスタに眠る”絶大な軍事力”を国ごと奪うのが目的であった。
エージェント達がそれぞれの任務を全うした時、アラバスタ王国は”自ら”大破し、反乱軍と国民達はB・W社の手中に堕ちる手筈となっていた。
一夜にして国が滅び、クロコダイルの”理想郷ユートピア”となるその計画は、明朝7時に幕を切る。
クロコダイルの計画は、着々と計画通りに動いていた。
国を思う”反乱軍”は、次の国王軍との決戦で死ぬつもりだ。
砂に埋もれた街で、トトは涙ながらにビビに懇願した。「なんとしても反乱軍を止めてくれ!!!」
トトの涙ながらの訴えに、ビビは笑顔で答えた。「トトおじさん心配しないで。反乱はきっと止めるから!」
その明るい笑顔に・・・・ルフィ達一行は腑に落ちないものを感じずにはいられなかった。
翌朝がバクロコダイルの計画決行日だとは知らない”麦わらの一味”は、ユパの宿で旅の疲れの癒して眠りについた。
だが、トトは昼夜を問わず、ひたすら水が出る事を信じて砂を掘り続けていて、起き出したルフィはトトの砂堀りを眺めていた。
「水は出るさ・・ユバはね砂なんかに負けないよ・・何度でも掘り返してみせる。ここは私が国王から預かった大切な土地なんだ!!」
ルフィは「よし!じゃ掘ろう!」と言ってトトの横で凄い勢いで砂を掘りだした。掘って掘って掘った穴の中で、疲れて寝てしまったルフィを、トトは宿まで担いで寝かせてやった。
翌朝、砂漠の町を旅立つルフィ達に、トトは僅かな水を手渡した。ルフィが寝た後も掘り続け、湿った土から蒸留して作った、僅かで貴重な水であった。
しかし、暫く歩いたところで、ルフィは突然座り込んで「やめた」と言い出し、寝転んでしまった。
オロオロするビビだったが、ゾロはこうなることがわかっていた。
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