ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

76話 ねる  (アーロンパーク-8)

2015年09月16日 | 東の海編





ナミが、ルフィ・ゾロ・サンジの前に姿を見せた。
「お前はおれの仲間だろ、迎えに来た!!」と言うルフィに、ナミは冷酷な態度で 「大迷惑。"仲間"?笑わせないで。くだらない"助け合い"の集まりでしょ?」と言い放った。



ナミにとっての「仲間」は助け合う者達のことを指していることに、ルフィは気付いた。



ナミの姿を見たジョニーがたまらずに叫んだ。
「言ったでしょう!?この女は魔女なんす!!隠し財宝のある村を一人占めするために、アーロンに取り入って、平気で人を殺しちまう!!コイツは根から性根の腐った外道だったんすよ!!アニキ達は騙されてたんだ!!!」


その言葉をナミは否定せず、ルフィ達を追い返すようにまくし立てた。
「だったらなに?仕返しに私を殺してみる?
一つ教えておくけど、今のゾロの一味をアーロン達は殺したがってる。いくらあんた達の化物じみた強さでも、本物の"化物"には敵わないわ。よそものがこれ以上この土地の事に首つっこまないで!!!私があんた達に近づいたのはお金の為、今の一文無しのあんた達に何の魅力もないわ!!!船なら返すからさっさと出ていけ!!目ざわりなのよ!!!」


そう言い終えると、今までの強気なナミとは違って、一瞬暗く思いつめた顔で「さようなら」と言った。


そこまで黙って聞いていたルフィは、「ナミ」と一言言うと、道端にぶっ倒れて寝た。
「ねる。島を出る気はねェし、この島で何が起きているのかも興味ねェし、ちょっとねむい。」



島を出て行かないというルフィに、ナミは血相を変えて怒り、その場を立ち去った。
「・・・勝手にしろ!!!死んじまえ!!!」





ナミは、悪者になること、大切に思う人達から酷い人間だと思われる事には慣れていた。
自分がそう思われる事で、大切な人達がアーロン達魚人の手から逃れられるのなら、殺されることなく生きていてくれるのなら、それでよかった。自分に関わって、傷つき死なれるより、嫌われて憎まれて離れていかれる方が、ずっと痛みは少なくて済む・・・。
なのに、何をどう言ってもルフィはこの島から出て行ってはくれそうもない。人間が”バケモノ”じみた身体能力を持つ魚人には勝てずに殺されるだけだと言うのに・・・!!ルフィ達を死なせたくはないのに・・・!!!
あと少しで、アーロンの束縛から解放されるというのに・・・!!!ナミはいろんな事が悔しくて仕方がなかった。



ナミはルフィ達と別れたその足で、ノジコの住む実家に戻り、少し暴れて、それから、長く封印していた古びた海図を取り出して見つめていた。

ノジコは、ナミの荒れた様子に何かあったことを悟り、ナミに全部話すよう促した。
ナミはルフィ達との事を一通りノジコに話し終えると、少し安心したのかそのまま机にうつ伏せて眠った。




話を聞いたノジコは、ナミが手の傷の痛みより、もっと心を痛めていることを知った。
「成程ね・・・あいつら本気であんたの事迎えに来てんのか・・・。それゃ荒れもするわ。"仲間"か・・・・。この娘には・・・・一番・・・辛い言葉だ。」







一方、死んだはずのウソップは、ココヤシ村を歩きながら、アーロンパークでのナミのセリフと行動を思い返して考えていた。
(あいつが根っからの魔女なら、おれをかばったりしねェ・・・)




ナミは、アーロン達の前でウソップを刺し殺したフリをしただけで、実は自分の手の甲をナイフで刺し、その血をウソップの血だと偽って、ウソップをアーロンの元より逃がしたのだった。ウソップはナミに命を救われたのだ。



ウソップは、ゾロの跡を追ってアーロンパークへと続く道を走って、走って、走った先にいたルフィ達に、自分がナミに命を守られた事など、ナミの行動と疑問を話して聞かせた。
 「どうやらあいつが魚人海賊団にいることは、ワケがあるとオレは見てる」


そこに現れたのは、今度はノジコだった。
「無駄だよ。あんた達が何をしようとアーロンの統制は動かない。お願いだから、これ以上この村に関わらないで。いきさつは全て話すから、大人しくこの島を出な。」












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