「海列車パッシング・トム」の被害状況が、前方車両にいる『CP9』にも伝わってきた。
だが、海列車は途中下車不可能な乗り物である以上、敵に分があるとは考えられなかった。どうせ行き着く先はエニエス・ロビーでしかないのだ。
ルッチは「事実上、不都合があるとすればフランキーが自由の身である事だけだ。
我々の任務はフランキーと、ニコ・ロビンをエニエス・ロビーへ届けることのみ。それ以外は誰がくたばろうと任務に支障はない。
フランキーを捕らえることだけ考えろ。ニコ・ロビンの警護は必要ない。ニコ・ロビンを取り返すことなど、あいつらには絶対に出来ない」と言い放ち、絶対の自信をみせてニヤリと笑った。
サンジとフランキーがそれぞれの戦闘についている間、ウソッ・・「そげキング」は列車の横壁を伝ってロビンの車両に到達した。ロビンは一目見るなり「長鼻君!!」と驚いた。
「狙撃の王様そげキング」はキャラクターを崩さず、第三者的な言い回しで、一味全員がこの嵐の中、ロビンを助けに向かっている事を告げ、ロビンに【オクトパクツ】で逃げるよう進言した。
だが、ロビンは立ち上がらない。
「待って・・!どうしてそんな事に!?私はあなた達にはっきりとお別れを言った筈よ!!?私はもう二度に一味には戻らない!!」
ウソップも引かない。
「まだわからねェのか!?お前が心配するほど、あいつらヤワじゃねェんだ!!!
そんなくだらねェ駆け引きに乗る前に、本当は一番に話してほしかったんだ!!!
仲間の犠牲の上に生かされて、あいつらが喜ぶとでも思ってんのか!!?
お前が一味を抜けた理由を知ったあいつらは、地獄の底でも追いかけて、お前の敵をぶちのめすぞ!!!
お前はまだ、ルフィって男をわかってねェんだ!!!」と叫ぶ。
するとロビンが、今まで出したこともない程の大声で怒鳴るように反論する。
「わかってないのはあなた達の方よ!!!!私は助けて欲しいなんて欠片も思ってない!!!勝手なマネしないで!!!!」
この騒ぎを不審に思った政府の人間が、ロビンの様子を見にやって来たので、言い争いは一旦終わった。
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