ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

140話 雪の住む城   (冬島・チョッパー登場-11)

2015年11月20日 | アラバスタ編




元気になったルフィは、医者であるドクトリーヌを船医に勧誘したが、「ばあさん」よばわりするルフィを、まだ”ぴちぴちつやつや”130代のドクトリーヌは容赦なく蹴り飛ばし、半殺ししながら勧誘を断った。

チョッパーは、ルフィ達の事が気になって仕方がなかった。海賊・・・そういえば、「ヒルルク」は海賊が好きだと言っていた・・。その海賊達は、自分をトナカイ料理にすると言っては、追い掛け回してくる。

男達をまいたチョッパーが、ナミの看病の為に部屋に戻ってくると、ナミは「ありがとう、あんたが看病してくれたんでしょ?」と話しかけた。
チョッパーは「う、うるせえなっ!!に・・人間になんか礼を言われる筋合いはねぇ!!ふざけんな!!」と言いながら、全身から嬉しさを隠しきれないでいた。




チョッパーはナミに「お前に海賊なのか?本物か?ドクロを持っているのか?」と質問してくるので、ナミが「海賊に興味あるの?」と聞き返すと、チョッパーは激しい動揺を隠し切れずにいた。
その様子を見てナミは、にっこりと満面の笑みで話しかけた。「・・・でも・・・じゃあ、あんたも来る?海よ!!一緒に来ない?」




チョッパーは激しく動揺した。
「ばかいえ!!おれはトナカイなんだぞ!人間なんかと一緒にいられるか!!・・・お前・・おれを見て恐くないのか・・おれはトナカイなのに2本足で立ってるし・・喋るし・・・青ッ鼻だし・・・・」
魚人と暮らしていたナミにとって、人型トナカイは驚くべきものではなかった。それより、”船医”を連れて一日でも早くここを発ち、アラバスタへ向かいたかった。


ナミとドクトリーヌが二人きりになった時、ドクトリーヌが「感心しないね、小娘。あたしの居ない間に許可無くトナカイを勧誘かい?」とすごんできた。ナミは「あら、男を口説くのに許可が必要なの?」と笑って答えた。これにはドクトリーヌも愉快そうに笑い、それから真顔になって言った。
「・・・だがね、一筋縄じゃいかないよ。あいつは心に傷を持ってる。医者でも治せない大きな傷だ・・・」

ドクトリーヌが言うには、チョッパーはトナカイとして産まれた瞬間に、青鼻が気味が悪いと、親にも仲間にも見放された仔だったそうだ。
群れに入れてもらえず、赤ん坊の頃からいつも最後尾を一人離れて歩いていた・・・。さらに【ヒトヒトの実】を食べてしまい、いよいよ本物のバケモノとなり、群れを追われた。



それでも仲間を求めて人里に下りてきたが、青鼻のせいで完全な人型にはなれず、怪物として人間に銃で撃たれた。何が悪いのかわからない、何を恨めばいいのかわからない、ただ仲間が欲しかっただけなのに、バケモノとよばれる。トナカイでも人間でもないあいつは、そうやって、たった一人生きてきた。



「お前達に・・あいつの心を癒せるのかい?」
ナミは、この質問に答えることは出来なかった。





そのチョッパーを食べようと追い掛け回していたルフィとサンジは、ふと、この城の正門が開きっぱなしなことに気がついた。どうりで、城の中が外のように雪まみれで冷え込むわけだ、とルフィが門を閉めようとした時、チョッパーが突如巨大化して本気で怒りを向けてきた。

二人は、その怒りが門の上の「スノーバード」の巣と雛を守る為の、優しい気持ちだと気がついた。ついでに目の前のトナカイが、2本足で、トナカイで、もこもこでチビででかくなって、バケモノなことも気がついた。




変身姿を見せてしまったチョッパーは、またバケモノ扱いをされるのかと肩を落としたが、ルフィの反応は違っていた。チョッパーの姿にぞくぞく感がとまらなかったのだ。
「いい奴だ!!!おもしれェっ!!!あいつ仲間にしよう!!!!!」






その時、チョッパーはワポルの臭いを感知した。
「帰ってきた・・・、あのワポルが帰ってきた・・・・!!」

チョッパーの予感通り、ドラムロックの頂上に、ワポルが現れた。
ドラム王国の復活だ!と騒ぐワポルは、城の国旗が"ドクロと桜の海賊旗"に架け替えられていることに気付いて、怒りを顕にした。

「ヒーーーッヒッヒッヒッ!!昔の国旗なんざ燃やしちまったよ。この城はね、ヒルルクの墓にしたんだ。出て行きな、この国から!!もうドラムは滅んだんだよ・・・!!」」とドクトリーヌは、トナカイ型に戻ったチョッパーと共に、ワポルの前に姿を見せた。



ワポルは、「墓!?あの”バカ医者”の墓だと?笑わせるな!!!!」と嘲笑い、吐き捨てるように言う。この言葉に、チョッパーの顔つきが険しくなった。チョッパーは本気だ。
だが、チョッパーを追いかけて城から出て来たルフィが、ワポルを見つけるや否やそのままの勢いでぶっ飛ばしてしまった。



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