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数時間前の魚人街「ノア」では、”新魚人海賊団”の「ホーディ・ジョーンズ」と、幽霊船「フライング・ダッチマン」の呪われし船長の子孫で【マトマトの実】の能力者「バンダー・デッケン9世」がリュウグウ王国の崩壊の為に手を組んでいた。
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だがその計画に待ったをかけたのが、「ハチ」だった。
「魚人が魚人島を潰してどうする!?ESは身を滅ぼすだけの薬だ、大騎士ネプチューンを甘くみるな!!」
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ハチは、ホーディの一つ上のアーロン世代の者で、若い魚人からは一目おかれる存在だったが、ホーディはハチを見限っていた。
「アンタはおれの憧れたアーロン一味の幹部とは思えねェ、もう世代替えなんですよ。人間達に思い知らせる為には、”魚人島”が必要で、ネプチューンは邪魔なんだ!!至高の種族が我らだってのは、アンタらの教えだぜ!!?
アーロンさんには尊敬すべき野心と行動力があったが、粗暴で器用さに欠けていた・・。あんたらが海で暴れまわってた頃ガキだった俺達世代は、用意周到、前車の轍は踏まねェ・・・。おれはアーロン一味の意志を継ぐ男だ!!
くしくも今、そのアーロン一味の野望を打ち砕いた”麦わらの一味”が来てるってのに、アンタは何も思わねェのか?」
ハチは「”麦わらの一味”は命の恩人で”友達”で、すぐに出も会いに行きたいが・・・、アーロンの意志がここに生きている限り、おれはあいつらに合わせる顔がねェ!!!」と言ったが、その言葉は魚人達の反感をかうだけだった。
ハチの主張に呆れたバンダー・デッケンは、ハチの背にそっと手を置いた。
【マトマトの実】は、その掌で触れた相手を2人まで「的」として登録できる。一人は「シラホシ姫」、そしてもう一人を今「ハチ」が的として登録されたのだ。
バンダーが適当に放り投げてた無数の矢が、空中で軌道修正するや否や、ハチの背を忠実に追いかけた。どんな障害物も、水中も関係なく、その矢達は的確に「ハチ」の背に突き刺さって止まった。
その後である、サンジとチョッパーが瀕死のハチと出会ったのは。
ハチがいなくなった後、バンダーは人間の海賊達を「シラホシ」のいる竜宮城めがけて投げた。普通はぶつかって死ぬだろうが、偶然生き残った者が、城の中から門を開いてバンダーやホーディを招き入れろ、というのが命令だった。
反論する人間達にハーディは言った。
「お前ら下等種族はここでは奴隷以下の軽い命だ!!任務を辞退するなら、シャボンの外へ出してやる!!」
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