むじな@金沢よろず批評ブログ

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台湾と韓国、「保守」政権になってから、報道の自由度が急落!日本は民主党になって急伸

2009-11-02 19:29:35 | 世界の政治・社会情勢
パリに本部を置く国境無き記者団が10月20日までに2009年度報道の自由度ランキングを発表した。
それによると、トップはデンマーク、フィンランド、アイルランド、ノルウェー、スウェーデンの北欧諸国(自由制限度0点、つまり完全に自由の評価)、その後はエストニア、オランダ、スイス、アイスランド、リトアニア、ベルギー、マルタなどが続く。
で、やっぱり北欧かそれに近いところばかりなのであった。
で、日本は今回躍進を見せて、昨年29位(点数は6.50)から、今年は17位(3.25)と本来の先進国並になった。民主党が記者クラブだけの縛りをはずすなど、開放化したからだ。
ちなみに日本がここ最近で最悪の評価だったのは、2006年で、順位が51位、点数も12.50で、イタリア、エルサルバドル、セルビア、マケドニア、モザンビーク、台湾にも負け、チリ、イスラエルの下だった。ネットウヨクが好きな小泉から安倍にかけての時期だ。

一方、台湾は馬政権になってから、急落した。2006、2007年は日本よりも上だったくらいだが、2008年から落ち始め、日本よりも低い36位(8.00)、そして今年は59位(15.08)となり、台湾と国交があって、内戦とかいろいろな問題があるはずのブルキナファソとハイチの下となった。台湾のすぐ下が、クウェートとレバノン。
陳水扁時代も点数は12点あたりだったが、このときは日本や世界全体の自由度も低かったので、順位は上だった。
レバノンは爆弾テロの危険があるので、安全度が足を引っ張ってきたわけだから、政府による干渉という点では、台湾はレバノンよりも悪いってことになる。レバノンは2008年に爆弾テロが少なくなってから、順位を大幅に上げていた。

韓国にいたっては、昨年47位(9.00)、今年69位(15.67)。ノムヒョン政権時代には台湾や日本よりも上だったこともあるのに、「保守」のイミョンバクになったら、このざまだ。

中国と北朝鮮は、もちろん底辺をさまよっており、今年は中国が168位(84.50)、北朝鮮が下から二番目の174位(112.50)だ。
実は北朝鮮は2006年までは最下位だったのだが、その後、エリトリアが記者殺しが相次いだことで最下位となってしまった。しかし政府統制という意味では、やはり北朝鮮がダントツ最悪だろう。

要するに東アジアにおいては、一般的にこういえる。
いわゆる保守で、右寄りほど、報道の自由は損なわれ、リベラルほど自由は保障される。

ちなみに昨年に比べて今年劇的に順位を落としたのが、スロバキア。昨年7位(3.00)でスウェーデン、スイスと並ぶ先進レベルだったのだが、今年はなぜか44位(11.00)に急落。メディアへの干渉が原因らしいが、でも、そんな不安定で保障がない状態なんだかったら、以前の評価が甘かっただけじゃないの?と思う次第。
そういえばスロバキアって、現在右派ポピュリズムと左派ポピュリズムの連立政権のようだね。90年代はメチアルの権威主義が指摘されてきたし、どうしてこの国が曲りなりにもスウェーデンあたりと自由が並んでいたのか不思議。
いや、来年行こうと思っているし、好感を持っている国なんだけどね。

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