むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

台湾人はマレー系なるがゆえに、日本人および日本統治のある部分がとても嫌だった

2009-05-03 01:31:30 | 台湾言語・族群
台湾人が親日だからといって、日本人の嫌な部分がまったくないと勘違いしている「日台共栄」論のウヨク諸君に、ちゃんと考えてほしいことは、台湾人をはじめマレー系にとって、「日本人」のある点がどうしても嫌だったことだ。

それは「人前で大声で叱咤、怒鳴ること」だ。
これ、日本の組織では当たり前、当然の常識で、日本人はなんとも思わないのが普通だが、日本人の常識も民族によっては非常識というかタブーなことがたくさんある。これが良い例だ。

これはマレー系にとってメンツをつぶされることで、死ぬ以上に耐え難いことだ。
こんなことされたらマレー系は、メンツがつぶれ、追い詰められる。その結果、叱咤した人を恨み骨髄となってその人をとっさに殺そうとするか、恥とばかり自殺するか、突飛な行動に出ることが多い。

実際、フィリピンの日系企業でこれやっちゃった日本人部長がいて、メンツつぶれた部下が拳銃でとっさに上司の足を撃った事件が起こっている。
またマレー系ではないが、タイ人も同じで、工事現場である人を怒鳴ったら、翌日誰も来なくなったという。

この「人前で怒鳴る」という行為は、マレー系にとってトラウマになるらしく、インドネシアの独立記念塔の歴史展示でも、「日本軍が来て強制徴用で酷使した」という展示の張りぼてが、日本軍人がインドネシア人に怒鳴りつけているシーンだった。

台湾人も同じで、日本統治時代で何が嫌だったのかといえば、日本の警官や教師が人前で叱咤することだった。だから日本人はやたら吼えるうるさい犬に擬せられたのだ。

台湾人が中国人と韓国人が嫌いなのは、実はアジア北方民族に共通する「人前で人を糾弾する」行為のためだ。
国民党が来たとき、台湾人を「日本人の奴隷根性」などと罵倒しまくった。だから嫌われた。

国民党支配を受けた台湾人は、それに比べたら、日本人の罵倒文化はまだマシかと感じるようになった。それは日本人は自分にも厳しく、論理的に一貫している点、また日本人には半島由来の人前で糾弾行為以外にもマレー系由来の和の精神もある点であるが、中国人と韓国人は他人に厳しくても自分には甘い点が、台湾人などマレー系には嫌われるのだ。

「人前で叱咤すること」がどれほどマレー系に苦しみを与えたかは、マレー系とちゃんと付き合ったことがないとわからないのではなかろうか?おそらく今回のNHKの番組に「抗議」している人たちは、マレー系が重視するメンツ、人前で恥をかかされたくないという文化を軽視しているような気がする。


とはいえ、私は最近台湾人の不甲斐なさに頭に来ているので、刺激を与え、「怒りの心」をもたせるために、独立派の台湾人に会うたびに、面罵しまくっている。
これで私を憎むという「怒りの心」をもてるなら、台湾人は進歩するだろうから。

大体、今のような経済不振、政治の後退を見て、怒りをもたずにおとなしくしている台湾人が信じられない。


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