今日のクローズアップ現代は、ブラックなアニメ業界の現状。
アニメの動画1枚描いて200円というから驚きだ。
それなりに技術がある人間が30分程度はかけて手作業で作った成果物がペットボトル2本分の価値しかないわけだ。
特に買いたたかれている部類なのかもしれないが、乾いた笑いしか出てこない。
アニメーターの月収が10万円(10万円代ではない)というからあまりにひどい。
「好きでこの業界にいるのは間違いない、僕は間違いなく選んでこの業界にいます、ここで頑張っていこうとも思っているんですけど、アニメーターの中で結婚できている人って上位2割なんですよね、何かを諦めなければ、何かをささげなければ」
という番組にでたアニメーター氏の言葉は、アニメを見ている側としては良心の呵責すら感じてしまう。
日本動画協会アニメ産業レポートによると、アニメ産業全体が2兆円なのに対し、アニメ制作会社の売り上げが2000億円、番組の論調としては、製作費に回る資金が少ないのが問題ではないか、という。
アニメを視聴する側としても、どうせ金を出すなら、クリエイターへの報酬に多めに回ってほしいところだ。
制作会社に金が回りやすい分野をこのレポートを元にざっと検討してみる。
1.テレビ局アニメ売上 1072億 制作会社報酬 605億 56%
テレビ局アニメ売上は、単純に放送時間単位当たりの売上をアニメ放送時間にかけたもので、視聴率の低いアニメの貢献度が実際より高く評価されていると思われる。
ここは必要経費として、制作委員会から多めに金がでている部分だろう。
2.劇場アニメエンドユーザー売上 469億 劇場作品制作・分配収入 231億 49%
一番制作会社の取り分が多くなる分類。
契約によっては、興行収入が増えても制作会社の取り分が増えない恐れはあるが、ファンとしては映画を見に行くのが一番分かりやすい金の回しかたかもしれない。
3.アニメビデオグラムエンドユーザー売上 928億 ビデオグラム制作・分配収入 145億 16%
これもまだ取り分が多い分類。
4.アニメ映像配信エンドユーザー売上 437億 配信作品制作・分配収入 110億 25%
金額はまだ低いが、取り分の比率が高い。
配信用としての制作費はあまりかかっていないだろうことを考えると、制作会社にとっては一番うまみがある部分かもしれない。
ネットでは中抜きも少ないので、ファンとしてはここで金を使うのは意味があるかもしれない。
5.アニメ関連商品エンドユーザー売上 5794億 ライセンス収入、広告・販促・イベント物販等収入 258億 4.4%
取り分は少ないが、絶対額が多い。
番組の主張としては、ここで制作会社の取り分を増やせないかということだろう。
ファンとしては、ここで金を使っても制作会社に回る比率は低いが、絶対額としては無視できず、あまり売上が減ると、アニメ制作のうまみが減って制作本数に影響が出るかもしれず、痛し痒しというところだろう。
6.海外アニメ関連エンドユーザー売上 5833億 映像販売、ライセンスなどによる海外収入 349億 5.9%
意外と多い印象がある。
ここももうちょっと制作会社の取り分が増えないか、という所だろう。
7.音楽 全体258億 制作会社33億 12.5%
取り分は、他のグッズよりも高め。
制作費も入っているからか。
8.パチンコ・パチスロ 全体2941億 制作会社139億 4.7%
パチンコの収入は意外に大きいようだが、ファンとしてはあまり手を出しようがない所だ。
9.ライブエンターテイメント 全体523億 制作会社26億
意外に市場規模が大きい。
全体的に見て、どこで金を使えばいいか、はっきりした答えがあるわけではないが、制作会社の取り分の比率を少し意識したほうが、気は楽になるかもしれない。
アニメの動画1枚描いて200円というから驚きだ。
それなりに技術がある人間が30分程度はかけて手作業で作った成果物がペットボトル2本分の価値しかないわけだ。
特に買いたたかれている部類なのかもしれないが、乾いた笑いしか出てこない。
アニメーターの月収が10万円(10万円代ではない)というからあまりにひどい。
「好きでこの業界にいるのは間違いない、僕は間違いなく選んでこの業界にいます、ここで頑張っていこうとも思っているんですけど、アニメーターの中で結婚できている人って上位2割なんですよね、何かを諦めなければ、何かをささげなければ」
という番組にでたアニメーター氏の言葉は、アニメを見ている側としては良心の呵責すら感じてしまう。
日本動画協会アニメ産業レポートによると、アニメ産業全体が2兆円なのに対し、アニメ制作会社の売り上げが2000億円、番組の論調としては、製作費に回る資金が少ないのが問題ではないか、という。
アニメを視聴する側としても、どうせ金を出すなら、クリエイターへの報酬に多めに回ってほしいところだ。
制作会社に金が回りやすい分野をこのレポートを元にざっと検討してみる。
1.テレビ局アニメ売上 1072億 制作会社報酬 605億 56%
テレビ局アニメ売上は、単純に放送時間単位当たりの売上をアニメ放送時間にかけたもので、視聴率の低いアニメの貢献度が実際より高く評価されていると思われる。
ここは必要経費として、制作委員会から多めに金がでている部分だろう。
2.劇場アニメエンドユーザー売上 469億 劇場作品制作・分配収入 231億 49%
一番制作会社の取り分が多くなる分類。
契約によっては、興行収入が増えても制作会社の取り分が増えない恐れはあるが、ファンとしては映画を見に行くのが一番分かりやすい金の回しかたかもしれない。
3.アニメビデオグラムエンドユーザー売上 928億 ビデオグラム制作・分配収入 145億 16%
これもまだ取り分が多い分類。
4.アニメ映像配信エンドユーザー売上 437億 配信作品制作・分配収入 110億 25%
金額はまだ低いが、取り分の比率が高い。
配信用としての制作費はあまりかかっていないだろうことを考えると、制作会社にとっては一番うまみがある部分かもしれない。
ネットでは中抜きも少ないので、ファンとしてはここで金を使うのは意味があるかもしれない。
5.アニメ関連商品エンドユーザー売上 5794億 ライセンス収入、広告・販促・イベント物販等収入 258億 4.4%
取り分は少ないが、絶対額が多い。
番組の主張としては、ここで制作会社の取り分を増やせないかということだろう。
ファンとしては、ここで金を使っても制作会社に回る比率は低いが、絶対額としては無視できず、あまり売上が減ると、アニメ制作のうまみが減って制作本数に影響が出るかもしれず、痛し痒しというところだろう。
6.海外アニメ関連エンドユーザー売上 5833億 映像販売、ライセンスなどによる海外収入 349億 5.9%
意外と多い印象がある。
ここももうちょっと制作会社の取り分が増えないか、という所だろう。
7.音楽 全体258億 制作会社33億 12.5%
取り分は、他のグッズよりも高め。
制作費も入っているからか。
8.パチンコ・パチスロ 全体2941億 制作会社139億 4.7%
パチンコの収入は意外に大きいようだが、ファンとしてはあまり手を出しようがない所だ。
9.ライブエンターテイメント 全体523億 制作会社26億
意外に市場規模が大きい。
全体的に見て、どこで金を使えばいいか、はっきりした答えがあるわけではないが、制作会社の取り分の比率を少し意識したほうが、気は楽になるかもしれない。