今年も鶴彩会展が市民ギャラリーで開かれました。
鶴彩会と言えば、例年文化会館の大展示室で個性的な大作がズラリと並んで
という壮観さで高レベルな展示会というイメージです。
その文化会館の改修工事のため、今回と来年展とは、ここ市民ギャラリーと
なったようです。この会場は多少狭いために、50号以下という制限を設け
50号が2点、30号が7点、20号が10点、他は10~15号といった
具合で、32名の方の62点が陳列という会場でした。
文化会館での時とは、その雰囲気が大分違った感じなのが一寸不思議な位でした。
皆さんには小品という感覚でしょうが、一般ギャラリーにとっては親近感があり
気楽に見やすい、理解もしやすいという感じで、これもいつもとは一味違った
なかなか見ごたえのあるものでしたし、参考にもなろうという素敵な展覧会で
ありました。
この市民ギャラリーでは、この月の初めの週には私どもの「日よう会展」がありました。
一週おいては知人の油彩、鉛筆画展があり、今週はこの鶴彩会展で、その翌週には
知人のスケッチ展があるというスケジュールで、私(館長)の市民ギャラリー通いも
大忙しです。
さて、しばし会場の椅子に腰掛けじっくり見渡すと、絵とはその描き方も各人各様、
まことに様々で全く楽しいものです。
この会の方々は、個性的でご自分なりのの画風を持っておられるからそう感じるので
しょうしさすがにこのレベルになると、作者の思い、感情、情緒が伝わって来るような
気がします。
「絵とはただ見たままを、そのまま描くのではなく、一旦自分の心の中に取り入れそれを
自分の中で醸成し、味付けしたものを表現するものだ」と言いますから、その作者の
独特な世界、情感或いは人生観といったものが表現されるのでしょう。
その点で淡彩画展、スケッチ画展やペン彩画展などにはない、深みや真摯で厳しい表現
の世界を、いつもこの展覧会では味わうのです。
さて当館では、ここでの陳列のお許しを頂いている13人の方の26点を、時計回りに
会場での陳列の順の通りに陳列してみました。
何分、当美術館の写真部員の(館長の兼任ですが)撮影技術のあまりの拙劣さのゆえに
色彩、構図などを原作通りに表現できなかったのをどうぞお許し下さいませ
それでは、何卒ごゆっくりとご覧ください。。