佐藤幸一氏の個展が二年ぶりに開催されました。
このところコロナの所為で展示会の類は極端に自粛し少なくなっています。
今年は満を持しての開催でしょう。
当館でも今年は今までに、やっと4つの展示会を展示できただけでした。
この個展で5展めです。コロナは絵の世界にも影響を及ぼしているようです。
さて、当館では佐藤氏の作品展の陳列は確かこれで4回目になります。
第1回は愛犬の絵ばかりで、私は勝手に「犬の画家」と命名しておりました。
2回目では具象的な写実の風景画であり、3回目ではかなり心象的なもので、
題名もつけずギャラリーの方が思うように、貴方の感じたようにつけて下さい
というもので大いに想像を搔き立てられたものでした。
今回は、その流れの作品で、全体的に強く幻想的な雰囲気の漂う作品ばかりでした。
それは人生の不可解さを、暗に不安なこのご時世を表しているのかもしれません、
観る人を不思議な世界、心の琴線が震えるような幽玄な世界に導かれるようです。
絵画的にもかなりの上級技術を駆使されて、淡い中にメリハリの利いた素晴らしい
作品ばかりでした。その素晴らしさ、美しさに言葉もありません。
従って下手な駄洒落ではありませんが、私は言葉もないのでコメントは極力控えて
気に入った5点を陳列させて頂きました。
皆様もご自分それぞれの感性でや感覚で自由にお楽しみください。
ではどうぞ次の5枚の作品へとお進みくださいませ。