誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

2018展―(2)岡崎昇氏 透明水彩画展より―(初めに)

2018年04月08日 | Weblog

 

     今回は岡崎昇さんの個展からです。

     会場は市内西部地区の浜見平に、新しく出来た商業施設「ブランチ」の2F

     の一角です。一寸分かり難い場所ですが、茅ケ崎市内にはこうした施設が

     少ないので、新しい会場の出現は大歓迎です。

     さて、同氏の作品展は当美術館でも二回目です。その時も、美しい、きれい、

     爽やかとギャラリーの方々にはとても好評でした。

     この方は典型的な透明水彩画家というのでしょう。そのデッサン力に支え

     られたセンスあふれる彩色は、彼が持って生まれた才能なのでしょうか。

     会場の自己紹介にはこうありました。

     『茅ヶ崎市生まれ、南湖在住。定年退職後、学生の頃から興味のあった絵画

     (透明水彩画)を学び始める。水彩画独特のにじみ、ぼかしの技法を使った

     描写法に魅力を感じながら、さらに思い通りの表現ができるように日々経験

     を重ねている現在です」

     私には信じられない世界ですが、重ね塗り、混色などは無縁の世界なのでしょう。

     私の自分の好み、勝手な一人よがりなのですが、絵というものに深淵で思想、

     哲学、感情や情感、その作者の人生を写すものであり、その技法としては必然的に

     強い陰影、明暗,強調のポイント、構図作りが重要で、色彩もあくまでも深みの

     あることが求められます。

     スケッチ画、ペン彩画の類、極端な淡彩画は、美しい、洒落てるとは感じても、

     それは一瞬のことであって、心からの感動感銘を受けることが少なく、物足りない

     感じがするのです。趣味である我々の絵にそれを求めるのは酷なことかも知れません。

     やはり一般的には、軽快で楽しく明るくきれいな作品が一番求められるのでしょう。

     この岡崎氏の作品を見るたびに、これはこれで素晴らしいと認め感じ入りながらも

     こんなことを考えるのも確かなのです。

     それでは爽やかで清純で透明感に満ちたお洒落な淡彩画の数々をご覧ください。


2018展―(2)岡崎昇氏 透明水彩画展より―(3)

2018年04月08日 | Weblog

 

       岡崎昇さん 画  『水の音(寒川神社庭園)』

             相模一宮ですが、ご祈祷の参拝者にだけ見せている庭園が

             本殿の後ろにあるそうです。


2018展―(2)岡崎昇氏 透明水彩画展より―(7)

2018年04月08日 | Weblog

 

       岡崎昇さん 画  『ラチエン通りより烏帽子岩を望む』

           これは絵の誇張ではないのです。ここは不思議なことに烏帽子岩が

                               最短距離で真正面にあるからでしょうか、本当に異様に大きく

                               見えるのです。


2018展―(2)岡崎昇氏 透明水彩画展より―(8)

2018年04月08日 | Weblog

 

        岡崎昇さん 画  『 里山の秋 』

             市の北部の(茅ヶ崎のチベットと呼ぶ人もいますが)奥深くに

             今も残る里山です。のどかな自然の感じがいいですね。