心が暖かくなる話

街で見た聞いた、「心が暖かくなる話」。
さあ、肩の力を抜いてみませんか?
            by 千葉正孝

第454章「彼岸」の話

2011-09-30 | きいて
暑さ寒さも彼岸まで
感心させられる昔の人の季節感
学びたいその経験と感性

今夏の猛暑、そして厳しい残暑

待つことしばし
彼岸過ぎたら涼風が

季節感のない街に

秋の訪れ!

〔おまけ〕
日本には四季があり、誰もが毎年体感できます。
暑い夏の次にはさわやかな秋が、寒い冬の次にはほんわかとした春が訪れます。
まるで、つらいことの後にはアメ玉が待っているような・・・。
これまで、夏は冷房、冬は暖房とアメ玉をなめ続けた身には今夏の節電は少しこたえました。
春と秋をクッションに、夏と冬を乗り越える先人の暮らしに学ぶことが省エネを実践することかも知れませんね。

   〔キンギョ草〕

第453章「待ちぼうけ」の話

2011-09-18 | うらやましい
休日の朝、ウォーキング
いつも通る中学の前

ゴルフバッグを背に
人待ち顔の男性

一周目
余裕のある顔
バッグを開け中身を点検中

二週目
余裕のない顔
道を渡って携帯を耳、厳しい顔

気になるな
振り向き振り向きウォーキング

遠くの方から白い車
急停車し人とバッグが消えたように見え

近づいて来る白い車
スピードを上げ追い越して行く

二人のラフな服装と
固い表情が好対照

さて、出だしでつまずいた二人
今日のスコアは

きっとブービー争い!

〔おまけ〕
中学校とサッカー場は向かい合っています。この男性はその間を行ったり来たり。
休日なので中学の部活やサッカー場に人が集まり始め、隣接の野球場ではライン引きが始まっていました。
イラつくこの男性は一人この場面から浮き上がって見えました。
私以外にも何人ものウォーカーが振り返っていました。


 〈スクールバスもお休み〉


第452章「消えた想い出」の」話

2011-09-12 | かなしい
舞い込んだ一枚の葉書

差出人は中学の同期生

あの海辺の中学校
大震災に見舞われた想い出の地
犠牲になった同期生を想い
関東在住の者で集まり
みんなで何かをしたいと
9月10日
川口リリアに集まった24名

境遇は違えど
想いは同じ

それぞれが涙を流しながら話す
故郷の肉親のこと

そして
波に消えた15名の同期生

みんなで生きるよ

君たちの分まで!

〔おまけ〕
岩手県陸前高田市は中学生のとき、転校して2年半だけ過ごした海辺の温暖な町でした。
転校して行ったのは、チリ地震津波の後で、巨大な堤防と高田松原の景観が妙にマッチしたきれいな海辺でした。しかし、3月11日の大津波で跡形もなくなり、同期生たちとの想い出も波にさらわれてしまいました。当時、私と家族が住んでいた家のあたりも瓦礫の山になっていたそうです。
9月10日に集まった同期生たちも、みんなが心の中で何かしたい、何かしなければと思い続けていたそうです。半年間、どこにぶつけたら良いかわからない怒り、悲しみ、苦しみ、その全部をみんなで分かち合えた気がします。
波に消えた15名。安らかにおやすみください。

 
 
 〔白砂青松、在りし日の高田松原〕

陸前高田市公式HP