心が暖かくなる話

街で見た聞いた、「心が暖かくなる話」。
さあ、肩の力を抜いてみませんか?
            by 千葉正孝

第560章「備え」の話

2018-01-24 | かなしい

大雪

四年ぶりとか

 

タイヤチェーンが売れ

スコップや雪かきが売れ

早めの帰宅と交通渋滞

 

雪は降り続く

 

革靴で転び

ノーマルタイヤでスリップし

コンビニに商品が届かず

学校は始業時間を繰り下げ

閉じこもる家、ちりとりで雪をかく家

 

何年に一度のための準備

はたまた仕組みづくり

喉元過ぎれば・・・

 

大事なのは備え!

 

〔おまけ〕

雪国では毎日のことなので、そういう地域の方々から見ると、この大騒ぎは「?」ですよね。

有事に備えてとか未曾有の災害に備えてとかの投資は行われても、大雪に備えたルールや仕組みづくりがなかなか整備されないのは、票にならないからなのでしょうか、それとも二・三日みんなが我慢すれば雪が溶けてまた元に戻るからなのでしょうか。

出番を待っていたスコップが大活躍、広い道まで除雪したり、車を掘り出したりしましたが、なまった身体には苦痛、腰が痛いのです。

スコップを持ったあまり知らない近所の人たち、同じ作業をしていると連帯感が生まれます。

 

 


第559章「贋物」の話

2018-01-16 | きいて

年末

新春の上映予告が頭の中に

題名を、いつか口走ったらしい

 

年が明け

妻「映画、いつ行くの?」

「別に決めていないよ。」

妻「今日行こうよ、時間あるから。」

「あ、はい。」

 

というわけで、「嘘八百」を観に

チケットを買うのにタッチパネルと格闘

贋物をめぐる、中井喜一と佐々木蔵之介の軽妙な絡み

本当にありそうな話

 

コーヒーを買って、思ったより混み合う場内

場面は佳境に入り

ふと、横を見ると

妻がスヤスヤ

 

幸せな初映画!

 

〔おまけ〕

贋物取引は、業者間では騙されることが恥で、表に出ることはない、と本で読んだことがあります。

そういうものは、地方のお金持ちに売りさばかれてお宝になっているとか。

 


第558章「善行」の話

2018-01-15 | きいて

数日前

ディスカウントストアに買い物

レジを済ませ

一直線にサッカー台

 

あれ、これは何だ?

無人のサッカー台の上に茶色の二つ折り財布

 

中身も見ずに

レジのお姉さんに「財布、落し物みたいですよ。」

「あっ、はい。」

 

買ったものをレジ袋に詰め

外に止めた自転車へ

 

走り寄る店員さん「この財布を届けていただいたのはお客さんですか?」

「はい。」

一緒についてきた男性「ありがとうございます。お金は入っていないんですが、大事な財布なんで。」

 

男性「ありがとうございます。」と言って野口さんを差し出す

「いや、そんな、私は・・・」と思いがけない行動にうろたえる私

私の自転車の前かごのレジ袋に野口さんを入れ、立ち去る男性

「あ、どうも。」と私

 

うれしいような、あわてたような私!

 

〔おまけ〕

これが善行と言えるかどうか、人それぞれ価値観が違います。

この人は、お金よりも何かの理由で財布がものすごく大事だったようです。

さて、私もなくしてあわてた経験があります。

数年前の帰省の帰り、雪の降る中23:59分発の高速夜行バスに乗り、朝5時頃に冷え込む最寄駅に降りました。

家に帰る始発のバスは何時かなと時刻表を見ながらジーンズの尻ポケットに手をやると、財布がありません。

小銭をかき集めてなんとか始発バスに乗り、家についてから事実の解明に努めました。

田舎に電話し、財布の所在を確認するもなし。

明るくなってから、バス会社に電話するもなし(回送バスへの連絡に手間取った)。

財布の中のカード類を記憶を辿りながら電話し、無効手続きを。

幸い、後日再発行手続きの費用はかかりましたが悪用されずに済みました。

警察にも遺失物の届けをしましたが、見つからないままです。

なくしたものが戻るということは本当にうれしいことだと思います。

 

 

 


第557章「田舎」の話

2018-01-08 | かなしい

懐かしい雪の山に挨拶をし

お土産を持ってお隣に顔を出し

紅白を観て

作ってもらったお雑煮を食べ

 

いつものお正月を味わい

 

家の片付けをし

特に高い所

 

買い物をし

特に重いもの

 

あちこち修理し

特に力のいる所

 

新年のゴミ出しの準備をし

 家中の不便を解消し

 

「また来るね!」と家を出る

 

新幹線の中で思う

 

何か悲しい!

 

〔おまけ〕

ここ何年も続く、暮れから正月の行事です。

一週間はあっという間でした。

親からはありがとうと言われますが・・・。

帰りの 新幹線の中で色々と想いを馳せたコーヒー