うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

那覇空港でチャイナエアライン機が爆発、炎上

2007年08月20日 21時11分16秒 | うちなー日記(沖縄編)
写真:那覇空港の駐機場に横たわる事故機の残骸(19時ごろ 撮影:堤 元佐)

最初に、新聞社の記事を転載します。
「20日午前10時35分ごろ、那覇市の那覇空港に着陸した、台湾・台北発那覇行き中華航空(チャイナエアライン)120便(ボーイング737―800型機)が駐機場に移動して停止後、右主翼下のエンジンが爆発、機体が炎上した。

 国土交通省などによると、事故当時、日本人乗客23人を含む同便の乗客157人は全員、脱出用装置を使用して避難し、無事だった。乗員8人も全員脱出した。着陸後、エンジン後方から燃料が漏れているのを整備士が目撃しており、国交省航空・鉄道事故調査委員会は、整備不良の可能性もあるとみて、事故調査官4人を現地に派遣して調べる。

 国交省や、那覇空港事務所によると、同便は午前9時14分(日本時間)、台北を離陸し、同10時27分に那覇空港に着陸。管制官の指示を受けて空港北側にある第41番スポットに同34分に到着、直後に煙が出たため脱出を開始したが、1分後にエンジンが爆発したという。漏れ出した燃料に引火し、機体全体が炎に包まれ、エンジンのほか胴体の大部分を焼き、約1時間後に鎮火した。

 乗客は、乗員の指示で全員が、ドアに内蔵されている脱出用シューター(滑り台)で機外に避難。乗客の中には、幼児2人も含まれていた。7歳女児らが脱出後に気分が悪くなり病院に搬送されたほか、駐機場にいた整備士1人が軽傷。

 事故後、同空港は滑走路を閉鎖したが、午前11時、解除された。

 中華航空などによると、漏れ出した燃料が、着陸直後で過熱していたエンジンで引火、一気に爆発した可能性が高いとみられる。

 ジェットエンジンの燃料は、揮発性の低い成分を使っており、ガソリンなどとは異なり爆発しにくい。航空関係者によると、着陸後にエンジンを止めると空気の流量が止まり、燃焼室内の温度が上昇。エンジン内に多量の燃料が残っていると、引火して爆発する恐れもあるという。

 また、ジェットエンジンには消火装置が内蔵されており、乗員が操縦席から作動させることができるが、今回の事故ではエンジン停止後まもなく爆発しており、作動する間もなかった可能性が高い。

 事故機は低燃費のため燃焼効率を高めた最新鋭タイプ。航空会社では通常、5年に1回程度の割合で、機体からエンジンを降ろす重整備を行っている。事故調では今後、整備の手順などが適切だったかを重点的に調べる方針だ。

 那覇空港は、那覇市中心部の南西約5キロに位置する24時間空港。3000メートル滑走路が1本あり、国際線は台北、ソウル、上海の3路線が就航している。
(2007年8月20日13時58分 読売新聞)」

私は、このチャイナエアライン機炎上のニュースを大学の教室で聞きました。今朝本土から飛行機で帰ってきた学生が、ちょうど那覇空港で旅客機が炎上するところを見たというのです。デジカメで動画も撮っており、見せてもらったのですが、絶句してしまいました。
まさかあの那覇空港で旅客機が炎上しているとは・・・。Yahoo!ニュースで確認すると、チャイナエアラインのB737-800が勢いよく燃える写真が載っており、当時はまだケガ人などの情報も入っておらず、かなり心配しました。
その後の報道によれば、火災視認からわずか3分で爆発したにもかかわらず、脱出が迅速に行なわれ、乗客乗員に死傷者はなく、整備士が1人負傷しただけで済んだとそうで、これは奇跡的な幸運だったと思われます。もう少しタイミングが遅れていれば、大惨事は避けられなかったでしょう。

B737-800は、B737系統の中でも、次世代型と呼ばれる新鋭に分類される型式で、全長が39.47m、全幅は35.79mあります。日本では、JALとスカイマーク社が同型機を導入しており、これと同じ型式のエンジン(CFM56-7B)は、ANAが導入しているB737-700にも搭載されています。

チャイナエアラインというよりも、中華航空という方が、ぴんとくる方もいるかもしれませんが、この航空会社、近年頻繁に事故を起こしていることで知られています。名古屋での中華航空機(A300-600R)墜落事故(操縦ミスが原因)が有名ですが、台湾海峡上空でのB747(ジャンボ機)空中爆発事故や、香港新空港開港直後の台風接近時に着陸に失敗、横転したりなど、整備不良や操縦ミスが原因の事故を多く起こしているのです。まだ事故原因が分かっていないので、今回の事故についてはなんともいえませんが、もしかしたら、そのような流れの中で発生したのかもしれません。
一応、チャイナエアラインもそのような状態には危機感を抱いているようで、様々な安全対策は行なっているようですが・・・。
今日の事故については、夕方の便(那覇~台北便は一日2便運航)で台湾側の事故調査委員を派遣するなど、迅速に対応しているように思います。

航空機の利用者としては、早く原因が究明されることを祈るばかりです。

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