うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

天の川

2013年07月15日 19時25分05秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
ご無沙汰しております、もとすけです。

先週末は七夕でした。
昔、沖縄にいた頃には七夕の日に原付で沖縄本島の南端にある大度海岸まで走り、海上の天の川を見たこともありました。



しかし、今年7月7日の札幌の天気は薄曇で、天の川を見ることは出来ませんでした。
札幌では8月に七夕を祝うので、本番はまだ先とはいえ、ここのところ天の川を見たい思いに駆られていました。
というわけで、この週末は天気がとても良かったので、研究室の同僚たちと天の川を見にいってきました。


土曜日の夜8時過ぎに札幌市内を出発し、この近辺で最もよく星が見える、中山峠と支笏湖を巡って(札幌~定山渓~中山峠~喜茂別~美笛峠~支笏湖~札幌というルート)きました。
中山峠では1時間ほど観察しました。思っていたよりも良く星が見え、流れ星もいくつか目撃しました。上の写真の右端に、他の星々と異なる方向に伸びる光の筋がありますが、これは多分流れ星の軌跡です。実は上の写真は25秒露光の写真を50枚ほど重ねて(比較(明)合成)表示しているのですが、ちょうどその撮影の合間に流れ星が流れたらしく、軌跡の中央付近が途切れているのが興味深いです。
【訂正】この軌跡について、コメントでイリジウムフレア(人工衛星のアンテナパネルによる太陽光反射)ではないかとのご指摘を頂きました。イリジウムフレアの予測サイトによれば、ちょうどこの写真を撮影した22時20分に中山峠付近でマイナス7等級のイリジウムフレアが予測されており、まさしくこれが写り込んだようです。狙わずに写ったものなので、ラッキーなことには違いありませんね・・

中山峠から西に向かい、喜茂別のセイコーマートで小休止した後、美笛峠を越えて支笏湖に向かいました。この道は初めて走ったのですが、予想よりも峠は険しくなく、30分程で支笏湖畔に到達しました。


支笏湖温泉付近は霧がかかっており、星は見えませんでしたがなかなか幻想的な光景でした。
ちなみにこれは山線鉄橋という湖畔の歩道橋なのですが、実は明治32年に鉄道橋として造られた道内現存最古の鉄橋です。元々は北海道官設鉄道上川線の砂川~妹背牛間に架かっていたのですが、大正時代に王子製紙の専用鉄道(山線)用として支笏湖畔に移設されました。知る人ぞ知る鉄道遺産です。


湖畔のスワンボートもなんだか不思議な雰囲気を醸し出していました。

支笏湖温泉から札幌方面に向かい、峠道に差し掛かる手前で霧が晴れ、また星空が見えるようになりました。


湖畔の駐車スペース付近から撮った星空です。少々ノイジーですが、天の川がちゃんと見えています。


天頂方向はご覧のような様子でした。

久しぶりに満天の星空を写真に収めることができました。
ただ、如何せん7年前に買った旧式のデジタル一眼(Canon EOS kiss digital X)では、どうしてもノイジーになってしまうのが残念・・。最近のカメラなら、もっと高感度で撮影してもかなり綺麗に写るんですけどね・・。