うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

9月の思い出 その1 「生物物理若手の会 夏の学校」

2012年09月30日 01時44分57秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
まことに長らくご無沙汰しておりました。
お久しぶりです。もとすけです。
ブログの方が8月末で更新を滞っていたため、ご心配になった方々もいたかもしれません。いたかな?きっといたはず。いや、いたと信じたい。・・・と、変なテンションなのはここ数日の慌しき研究生活で徹夜っぽいことを繰り返したためです。お気遣いなく。
私はいたって健康です。

さて、もはや10月です。が、9月のブログをまったく書かないまま10月のことを書くのはさすがに気が引けます。何しろ、9月はイベントが立て続けにありましたから・・。ブログネタには本来困らなかったのですが、8月の帰省中にマイPCを頭突きでクラッシュさせてしまい、9月中旬までネットが繋がらなかったこともあって、更新を滞らせてしまったのでした。

では、そういうわけで9月の補完その1です。

8月31日から9月3日までの4日間にわたって、支笏湖ユースホステルにて「第52回生物物理若手の会夏の学校」が開催されました。私の友人が今年度の実行委員長(校長)を務めることになったため、私も昨秋から開催準備を手伝ってきて、ポスター製作や予稿集編集などの諸業務を担当しました(自称事務局長)。ポスターについては7月の記事参照です。
特に予稿集の編集は大変で、今年は色々と新しい企画を取り入れた影響で例年の1.5倍の90ページもの本格的冊子となり、印刷発注期限の8月20日ギリギリまで編集作業に追われました。よくぞ無事に完成したものです。
で、なんとか事前準備もこなして8月31日の開催当日を迎えました。開催期間中も、私は講師の送迎係やカメラマン、メインシンポジウム講師のオーガナイザーなどで忙しく駆け回りました。


初日の様子がこちら。オープニングセッションの講師は、なんとあの茂木健一郎先生でした。


写真撮影OKとのことだったので、パチリ。ちなみに、茂木先生は私が新千歳空港まで車で出迎えに上がりました。空港から支笏湖までの40分ほどの道中、同席した校長とともに色々とお話をさせていただきました。直前までイタリア出張で、講演当日夜の便で今度は四国に飛ぶという、超強行スケジュールの中でお越しいただき、大変興味深い講演を拝聴できて本当に有り難かったです。実は茂木先生は昔に生物物理若手の会夏の学校の校長もされていて、生物物理とは縁の深い方なのです。この強行スケジュールでのご講演も、先生の生物物理への熱意ゆえですね・・


2日目、3日目の昼間はメインシンポジウムと分科会で講演が続きました。上でも書きましたが、私はメインシンポジウム講師の某先生のオーガナイザーを担当しており、当日も講演の補助や空港への見送りなどをさせていただきました。間違いなく、今回の夏学運営の仕事をしていなければ、接点を持てないような方でしたから、非常に有意義な体験になりました。(夏学終了後、お礼のメールを送ったところ、感謝の言葉を頂け、本当にホッとしました)

また、毎晩ポスター発表(上の写真)を兼ねた自由討論・懇親会の時間が設けられており、特に最終日などは午前6時まで各研究紹介ポスター前での議論が続いていました。これだけ長時間、同じ意志を持った同士が語り合う場所はなかなかありませんよね・・
私も、他大学で似た手法を用いて細胞内分子動態を研究されている方と議論し、我々の手法に共通する課題や、解決法について語り合い、将来的には共同研究したいですねぇといった話をしました。とても楽しいひとときでした。

具体的な夏学の講演などは、実行スタッフの個人ブログで挙げるのはちょいと厳しいので、学会誌などでのオフィシャルな報告に譲ることにします。もし興味がありましたら、生物物理学会の会誌などで夏学のレポートが近日公開されるようですので、どうぞご覧ください。ウェブ上で公開されれば、リンクを貼るつもりです。


さて、9月3日に夏学は最終日を迎え、昼過ぎに閉会式を行いました。その後はレクリエーションタイムで、ユースホステル近くに登山口がある、紋別岳(標高約860m)に登ったり、


ユーコン川・・もとい、千歳川でカヌーを漕いだりして日没まで遊びまわりました。

かくして、無事に夏の学校を終えることができました。
実行スタッフは僅か7名で、とても忙しい日々でしたが、お蔭様で参加者・講師合わせて70人も参加してくださり、熱いアカデミックな議論を楽しむことができました。