【対応】難波先生より

【対応】さすが岩波人脈はちがうなと思う。「国書刊行会」から以下のメールが届いた。
＜この度は『韓国独立運動の研究』の印刷ミス本をお手元にお届けしてしまい、まことに申し訳ありませんでした。お詫びを申し上げる次第です。
私の担当した書籍ではないのですが、たまたま岩波書店の桑原氏が私の知人で、難波様のメールマガジンをお読みになり、急ぎ当方まで御連絡を頂いた次第です。

　現在印刷ミス発生原因の究明と、訂正本の制作を進めております。完成次第、難波様宛お送り致しますので、どうか御寛恕をいただければまことに幸いに存じます。
今回のこの書籍は再版ではなく、すでに元の版が無くなっておりましたので、以前の書籍をバラしてそれを元に撮影して製版する、いわば明治時代の本を新たに復刻するのと同じようなプロセスにて制作しております。その版の印刷版を最終的に制作する過程で、何らかのミスが発生したものと思われます。

重ね重ね、お詫び申し上げます。また訂正版完成時には御連絡を致します。宜しくお願い申し上げます。＞
　
　前に、精神分裂病で入院している患者さんから「前にあげたアウグスティヌス＜三位一体論＞返してくれ」と電話があって弱ったように、私にとって本は肉体の一部となるから、マーカーで色づけし、メモを記入した本はおいそれと返せない。別の本を購入し、転記した後でないと手許から離せない。同じように、「韓国独立運動の研究」も、いつでも必要なら読み重ね、書き込みをしなくてはいけないから、「購入本を返却したあとに、新本と交換」といわれたどうしようかと思っていた。

　もっとも本の奥付を見たときに、メルアドが書いてなく、会社の電話番号とFAX番号しか書いていないので、「何だか20年前の本の感じだな…」とは思っていたが、「復刻」とは書いていないものの実質復刻であると知って、納得がいった。

　この分では、誠実に対応してもらえるものと思う。岩波のKさん、お世話さまでした。