【STAP報道検証17】
「現代ビジネス」というネット雑誌4/18号に牧野洋という人がこういう論評を載せている。<STAP細胞報道、ブロガーに完敗したメディアは「取材を尽くした」と言えるのか>
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38999
「朝日」科学医療部長と「共同」科学部長の「報道検証」にあたっての弁明と決意を取り上げたものだが、朝日は読んでいないし、共同の記事は地元紙「中国」では切り抜きがない。もともと新聞記事をすぐに信じるようなウブではないから、実害はなかったが、牧野氏もいうように「11次元」氏のネットでの情報発信による貢献は大きかったと思う。
http://ja.wikipedia.org/wiki/11jigen
WIKIの「STAP細胞」の項には著作権侵害を理由として削除圧力がかかっているらしいが、
「STAP研究と騒動の経過」という新しい項目が立てられていて、事件の経過概要が追える。
http://ja.wikipedia.org/wiki/STAP%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%A8%E9%A8%92%E5%8B%95%E3%81%AE%E7%B5%8C%E9%81%8E
6/27「日経」の記事を読んだ。日経は事前に記事を見せない方針だそうで、結果として間違いがある。
私の仕事場が「小屋」に見えたのは当然で、わざわざ山小屋風に内壁を板壁にしてある。地下1メートルまで掘り下げて、鉄筋コンクリートの土台を作り、その上に木造の小屋を載せボルトで固定してある。だから地震でも書棚から本が落ちることがない。壁は6インチ厚で内部に断熱材を充填し、サッシ窓はすべて二重ガラスにしてあるから、断熱・遮音効果は抜群だ。換気扇を回していなければ、深山幽谷にいるのと同じで、ピンが床に落ちても聞こえる。この間はカサカサと紙の上を何かが這う音がしたので、見ると体長10cmほどのオオムカデがいた。急いでピレトリン・スプレーを噴射して退治した。本の重さで床が抜けないように、床強度は図書館仕様になっている。
坪当たりの建築費は50万円を超えるが、説明を受けなければ、ただの「小屋」としか見えないだろう。
まあ、それはさておいて、「STAP細胞」疑惑を最初に指摘したのは、アメリカ時間1/29
UCデーヴィス校のノフラー(Knoefler)博士である。
http://www.ipscell.com/2014/01/review-of-obokata-stress-reprogramming-nature-papers/
それを「PubPeer」に転載したのが「Peer 1」と名乗る匿名の人物で、これが1/29, 8:21pm UTC。
https://pubpeer.com/publications/24476887
ここでノフラー博士が提起した基本的疑問は
1. Will it be reproducible by other labs?(他のラボにより再現できるか?)
2. Will it work in human cells?(ヒト細胞でやれるか?)
3. Will it work in adult cells? (成熟動物でもできるか?)
4. What are the molecular mechanisms?(分子的機構はどうか?)
5. Do these cells possess significant rates of mutations or epi-mutations, the latter being abnormalities in the epigenome?(これらの細胞は有意に高い突然変異あるいはエピ変異の比率を示すか?)
6. Are these cells tumorigenic (besides forming teratoma)?(これらの細胞は奇形腫形成以外に腫瘍形成能を示すか?)
というもので、論文自身が含む論理矛盾を衝くものではなかった。
しかしUnregistered Submission: ( January 30th, 2014 11:46pm UTC )が「小保方ネイチャー論文1」図1iに認められるDNA電気泳動の写真で、レーン1、2のES細胞と線維芽細胞にはTCR遺伝子が胚型であり、レーン3の「T細胞リンパ球」ではTCR遺伝子がすべて「再構成型」になっていることへの疑問を提起している。(これは日本では金川先生らが最初に疑問を提起したところだ。)
同じ疑問は「ノフラー博士ブログ」で「Robert on January 30, 2014 at 4:09 am」により提起されている。<レーン3のCD45+T細胞に胚細胞型遺伝子がないのに、STAP細胞を培養したレーン4,5にある胚細胞型遺伝子はどこから来たのか?>という疑問だ。
この頃に日本でも「2Ch 生物板」が立ち上がり海外のブログ情報を積極的に紹介して情報交換が行われた。この過去記録はどういうわけか文字化けして私のMACでは読めない。
ここに「STAP細胞の懐疑点(No.1)」というスレッドが最初に立ったのは2/9で、これは現在No.500近くに達している。
「11Jigen」氏のブログは2/13の記事が最初のようだ。やはりTCR遺伝子の再構成を問題にしている。http://stapcells.blogspot.jp/2014/02/blog-post_2437.html
2/22には「阿修羅ブログ」が取り上げている。
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/210.html
「世界変動展望」氏のブログが取り上げたのは2/23のようだ。
http://blog.goo.ne.jp/lemon-stoism/e/5daf8729ef8a020df92f6267c209bf84
メディアが取り上げたのは2/15「毎日」が<理研、STAP細胞論文調査、「不自然な画像」と指摘>と報じたのが最初だろう。「ネット上でのさまざまな指摘を受け複数の専門家による調査を13日開始した」と報じている。結局、1/29の大々的な理研記者会見後、大手メディアの科学部が自主的に論文を検証し、矛盾点を指摘追求するということは一度もなかった。
私は今回のSTAP細胞報道で一番問題になるのはここだと思う。
わたしは2/3, 2/7, 2/14, 2/17, 2/18,2/20, 2/24, 2/26, 2/27と2月中にメルマガで9回取り上げたが、「小保方ネイチャー論文1」に、他の研究者による論文からテキストの盗用があるという「11Jigen」氏の指摘を2/27に見て、これまで感じていたいくつかの疑問が「論文自体が捏造」という確信に変わった。1/30に「ノフラー博士ブログ」で匿名の人物が提起した「TCR遺伝子が再構成した後に、元に戻る機構があるのか?」という疑問が一挙に解けた瞬間だった。
その後メディアによりいろいろ追加報道が行われたが、「STAP細胞がある」というポジティブな証拠がひとつもない。論文も撤回が決まった。外部調査委は「論文捏造」の判定を下し、「理研改革委」はCDB解体と主要責任者の懲戒が必要とする報告書を公表した。
論文が捏造であり、主張された「STAP幹細胞」が現存していないことは明白である。それなのに6/26「毎日」や6/27他紙の報道によれば、「ビデオ監視装置付き」で小保方を再現実験に関与させるという。再現実験そのものが無意味なのに…。
「小保方劇場」はロングランになりそうだ。始まりは「理研」を特定法人にして約1000億円の予算を獲得するのが目的だった。今や来年4月までことをあいまいにして、「お取り潰し」を免れるのが目的だろう。どっちにも使えるとは小保方晴子は不思議な女だ。
6/27「日刊ゲンダイ」が<小保方氏ピンチ 「STAP研究費6億円」に捜査のメスも>と報じている。http://nikkan-gendai.com/articles/view/geino/151403
先日の「週刊現代」の報道の流れだろう。
「日経サイエンス」が6月「号外:STAP細胞;元細胞の由来、論文と矛盾」を出した。これは無料でダウンロードできる。
http://www.nikkei-science.com/wp-content/uploads/2014/06/20140611STAP.pdf
<小保方氏らが論文とともに公開した遺伝子データを新たな手法で解析したところ,STAP細胞に含まれるほぼすべての細胞が,8番染色体が3本ある「トリソミー」であることが判明。マウスの場合,8番トリソミーは胎児のうちに死亡し,生まれることはない。STAP細胞は新生児マウスから取って作ったのではなく,シャーレで培養された(ES)細胞だと考えられる。>
これはNIHに登録・公開されたDNAバンクの情報を理研横浜の遠藤研究員と東大の研究グループが「バイオインフォマティクス」の技法で解析して明らかとなったものだ。この古田彩、詫摩雅子記者は優秀な人だと同誌6月号を読んで思った。
同誌8月号が「STAP細胞の正体」という記事を掲載するそうだ。要約だけは、以下の目次をクリックすると読める。http://www.nikkei-science.com/page/magazine/201408.html
<遠藤高帆上級研究員による公開の遺伝子配列データの再解析と,共著者の若山照彦山梨大学教授が第三者機関に委託して行ったSTAP幹細胞の調査結果は,STAP論文における研究不正が,理研が不正認定した2項目をはるかに超え,研究全体に及ぶことを示している。論文で「STAP細胞」と呼ばれている細胞は,どれも同じ細胞ではない。少なくとも3種類あり,実験ごとに異なる細胞が使われている。>
そうで、これはぜひ買って読む価値がある。こういう記事を「解説報道」という。
夕方散髪に出かけたついでに、この雑誌を買って来た。
2013年1月11日、安倍首相は理研CDBを見学している。「新潮45」7月号によれば案内の主役は野依理事長と笹井副センター長だったという。
小保方論文の投稿は2ヶ月後の3月10日で、執筆の主役は笹井氏。若山氏はこの年度内に山梨大学へ転職している。STAP細胞の「信憑性」を裏づける(TCR遺伝子再構成を含む)一連の遺伝子解析が行われたのは、論文投稿後の5月から8月にかけてだと、「日経サイエンス」7月号は指摘している。「実験結果すべてが捏造だった可能性すら捨てきれない」とも。
理研CDB幹部はなぜ論文投稿後に、遺伝子解析を行い、論文を補強したのか?
答えはひとつ「政策がらみ」としか考えられない。若山教授と理研遠藤研究員のデータには理研上層部から公表しないようにと圧力がかかっているが、「東大グループ」は近く論文として発表するという。それに期待したい。
「現代ビジネス」というネット雑誌4/18号に牧野洋という人がこういう論評を載せている。<STAP細胞報道、ブロガーに完敗したメディアは「取材を尽くした」と言えるのか>
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38999
「朝日」科学医療部長と「共同」科学部長の「報道検証」にあたっての弁明と決意を取り上げたものだが、朝日は読んでいないし、共同の記事は地元紙「中国」では切り抜きがない。もともと新聞記事をすぐに信じるようなウブではないから、実害はなかったが、牧野氏もいうように「11次元」氏のネットでの情報発信による貢献は大きかったと思う。
http://ja.wikipedia.org/wiki/11jigen
WIKIの「STAP細胞」の項には著作権侵害を理由として削除圧力がかかっているらしいが、
「STAP研究と騒動の経過」という新しい項目が立てられていて、事件の経過概要が追える。
http://ja.wikipedia.org/wiki/STAP%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%A8%E9%A8%92%E5%8B%95%E3%81%AE%E7%B5%8C%E9%81%8E
6/27「日経」の記事を読んだ。日経は事前に記事を見せない方針だそうで、結果として間違いがある。
私の仕事場が「小屋」に見えたのは当然で、わざわざ山小屋風に内壁を板壁にしてある。地下1メートルまで掘り下げて、鉄筋コンクリートの土台を作り、その上に木造の小屋を載せボルトで固定してある。だから地震でも書棚から本が落ちることがない。壁は6インチ厚で内部に断熱材を充填し、サッシ窓はすべて二重ガラスにしてあるから、断熱・遮音効果は抜群だ。換気扇を回していなければ、深山幽谷にいるのと同じで、ピンが床に落ちても聞こえる。この間はカサカサと紙の上を何かが這う音がしたので、見ると体長10cmほどのオオムカデがいた。急いでピレトリン・スプレーを噴射して退治した。本の重さで床が抜けないように、床強度は図書館仕様になっている。
坪当たりの建築費は50万円を超えるが、説明を受けなければ、ただの「小屋」としか見えないだろう。
まあ、それはさておいて、「STAP細胞」疑惑を最初に指摘したのは、アメリカ時間1/29
UCデーヴィス校のノフラー(Knoefler)博士である。
http://www.ipscell.com/2014/01/review-of-obokata-stress-reprogramming-nature-papers/
それを「PubPeer」に転載したのが「Peer 1」と名乗る匿名の人物で、これが1/29, 8:21pm UTC。
https://pubpeer.com/publications/24476887
ここでノフラー博士が提起した基本的疑問は
1. Will it be reproducible by other labs?(他のラボにより再現できるか?)
2. Will it work in human cells?(ヒト細胞でやれるか?)
3. Will it work in adult cells? (成熟動物でもできるか?)
4. What are the molecular mechanisms?(分子的機構はどうか?)
5. Do these cells possess significant rates of mutations or epi-mutations, the latter being abnormalities in the epigenome?(これらの細胞は有意に高い突然変異あるいはエピ変異の比率を示すか?)
6. Are these cells tumorigenic (besides forming teratoma)?(これらの細胞は奇形腫形成以外に腫瘍形成能を示すか?)
というもので、論文自身が含む論理矛盾を衝くものではなかった。
しかしUnregistered Submission: ( January 30th, 2014 11:46pm UTC )が「小保方ネイチャー論文1」図1iに認められるDNA電気泳動の写真で、レーン1、2のES細胞と線維芽細胞にはTCR遺伝子が胚型であり、レーン3の「T細胞リンパ球」ではTCR遺伝子がすべて「再構成型」になっていることへの疑問を提起している。(これは日本では金川先生らが最初に疑問を提起したところだ。)
同じ疑問は「ノフラー博士ブログ」で「Robert on January 30, 2014 at 4:09 am」により提起されている。<レーン3のCD45+T細胞に胚細胞型遺伝子がないのに、STAP細胞を培養したレーン4,5にある胚細胞型遺伝子はどこから来たのか?>という疑問だ。
この頃に日本でも「2Ch 生物板」が立ち上がり海外のブログ情報を積極的に紹介して情報交換が行われた。この過去記録はどういうわけか文字化けして私のMACでは読めない。
ここに「STAP細胞の懐疑点(No.1)」というスレッドが最初に立ったのは2/9で、これは現在No.500近くに達している。
「11Jigen」氏のブログは2/13の記事が最初のようだ。やはりTCR遺伝子の再構成を問題にしている。http://stapcells.blogspot.jp/2014/02/blog-post_2437.html
2/22には「阿修羅ブログ」が取り上げている。
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/210.html
「世界変動展望」氏のブログが取り上げたのは2/23のようだ。
http://blog.goo.ne.jp/lemon-stoism/e/5daf8729ef8a020df92f6267c209bf84
メディアが取り上げたのは2/15「毎日」が<理研、STAP細胞論文調査、「不自然な画像」と指摘>と報じたのが最初だろう。「ネット上でのさまざまな指摘を受け複数の専門家による調査を13日開始した」と報じている。結局、1/29の大々的な理研記者会見後、大手メディアの科学部が自主的に論文を検証し、矛盾点を指摘追求するということは一度もなかった。
私は今回のSTAP細胞報道で一番問題になるのはここだと思う。
わたしは2/3, 2/7, 2/14, 2/17, 2/18,2/20, 2/24, 2/26, 2/27と2月中にメルマガで9回取り上げたが、「小保方ネイチャー論文1」に、他の研究者による論文からテキストの盗用があるという「11Jigen」氏の指摘を2/27に見て、これまで感じていたいくつかの疑問が「論文自体が捏造」という確信に変わった。1/30に「ノフラー博士ブログ」で匿名の人物が提起した「TCR遺伝子が再構成した後に、元に戻る機構があるのか?」という疑問が一挙に解けた瞬間だった。
その後メディアによりいろいろ追加報道が行われたが、「STAP細胞がある」というポジティブな証拠がひとつもない。論文も撤回が決まった。外部調査委は「論文捏造」の判定を下し、「理研改革委」はCDB解体と主要責任者の懲戒が必要とする報告書を公表した。
論文が捏造であり、主張された「STAP幹細胞」が現存していないことは明白である。それなのに6/26「毎日」や6/27他紙の報道によれば、「ビデオ監視装置付き」で小保方を再現実験に関与させるという。再現実験そのものが無意味なのに…。
「小保方劇場」はロングランになりそうだ。始まりは「理研」を特定法人にして約1000億円の予算を獲得するのが目的だった。今や来年4月までことをあいまいにして、「お取り潰し」を免れるのが目的だろう。どっちにも使えるとは小保方晴子は不思議な女だ。
6/27「日刊ゲンダイ」が<小保方氏ピンチ 「STAP研究費6億円」に捜査のメスも>と報じている。http://nikkan-gendai.com/articles/view/geino/151403
先日の「週刊現代」の報道の流れだろう。
「日経サイエンス」が6月「号外:STAP細胞;元細胞の由来、論文と矛盾」を出した。これは無料でダウンロードできる。
http://www.nikkei-science.com/wp-content/uploads/2014/06/20140611STAP.pdf
<小保方氏らが論文とともに公開した遺伝子データを新たな手法で解析したところ,STAP細胞に含まれるほぼすべての細胞が,8番染色体が3本ある「トリソミー」であることが判明。マウスの場合,8番トリソミーは胎児のうちに死亡し,生まれることはない。STAP細胞は新生児マウスから取って作ったのではなく,シャーレで培養された(ES)細胞だと考えられる。>
これはNIHに登録・公開されたDNAバンクの情報を理研横浜の遠藤研究員と東大の研究グループが「バイオインフォマティクス」の技法で解析して明らかとなったものだ。この古田彩、詫摩雅子記者は優秀な人だと同誌6月号を読んで思った。
同誌8月号が「STAP細胞の正体」という記事を掲載するそうだ。要約だけは、以下の目次をクリックすると読める。http://www.nikkei-science.com/page/magazine/201408.html
<遠藤高帆上級研究員による公開の遺伝子配列データの再解析と,共著者の若山照彦山梨大学教授が第三者機関に委託して行ったSTAP幹細胞の調査結果は,STAP論文における研究不正が,理研が不正認定した2項目をはるかに超え,研究全体に及ぶことを示している。論文で「STAP細胞」と呼ばれている細胞は,どれも同じ細胞ではない。少なくとも3種類あり,実験ごとに異なる細胞が使われている。>
そうで、これはぜひ買って読む価値がある。こういう記事を「解説報道」という。
夕方散髪に出かけたついでに、この雑誌を買って来た。
2013年1月11日、安倍首相は理研CDBを見学している。「新潮45」7月号によれば案内の主役は野依理事長と笹井副センター長だったという。
小保方論文の投稿は2ヶ月後の3月10日で、執筆の主役は笹井氏。若山氏はこの年度内に山梨大学へ転職している。STAP細胞の「信憑性」を裏づける(TCR遺伝子再構成を含む)一連の遺伝子解析が行われたのは、論文投稿後の5月から8月にかけてだと、「日経サイエンス」7月号は指摘している。「実験結果すべてが捏造だった可能性すら捨てきれない」とも。
理研CDB幹部はなぜ論文投稿後に、遺伝子解析を行い、論文を補強したのか?
答えはひとつ「政策がらみ」としか考えられない。若山教授と理研遠藤研究員のデータには理研上層部から公表しないようにと圧力がかかっているが、「東大グループ」は近く論文として発表するという。それに期待したい。
過去の掲示板の議論では、SCIDを発症するという根拠も、発症しないという根拠も示されていないようです。
SCIDマウスはT細胞だけでなくB細胞も持っていないことが知られています。私見ですが、T細胞のレパトアが少なくなった程度では、重症免疫不全に陥ることはないのではないか、と思っています。また、たとえSCIDを発症したとしても、無菌状態で飼育すれば生存させることは可能です。
>一連の遺伝子解析が行われたのは、論文投稿後の5月から8月にかけて
>理研CDB幹部はなぜ論文投稿後に、遺伝子解析を行い、論文を補強したのか?
Nature誌は、投稿後1ヶ月以内に査読結果を送ってきます。この過程を素直に読むと4月の初めに査読の結果が返って来て、その中に遺伝子解析を行うようにとの指摘があったため実験を行ったと考えるのが自然だと思います。
理研のホームページには、
「1滴(15~45 μℓ)の血液から分離し、ランダムに選んだ白血球をドナー細胞として用いたところ、体細胞クローンマウスの作出に成功しました(図1)。しかし、白血球には、リンパ球の白血球(T細胞とB細胞)と非リンパ球の白血球(骨髄系細胞の顆粒球や単球)が含まれています。リンパ球は、再構成されたDNAを持つため、これをドナー細胞とした体細胞クローンマウスは、全身のDNAが再構成されて生まれてしまい、元のマウスとは遺伝的に異なってしまいます。」
http://www.riken.jp/pr/press/2013/20130626_1/
とあるので、リンパ球由来のクローンマウスも作出されているかもしれません。
「SCIDを発症」の有無については、理研に問合せればすぐに答えがでるのではないでしょうか。
今となっては、意味のない議論のようにも思えますが。
『STAP細胞に関する論文2報をNature が7月3日号で撤回するるらしいが、出版社や論文のデータベースからは削除されず、撤回理由を付して公開され続けるとのこと。著者全員と彼らの所属機関にとって、最悪の事態といって過言でない。』
理研からの多額の広告料についてもNatureにはコメント頂きたいです。
2014-06-30 17:08:34
情報ありがとうございます。
挙げてくださったプレスリリースに該当する論文を読んでみたところ、末梢白血球をリンパ球とそれ以外に分離して体細胞クローンマウスを作成していました。リンパ球以外の分画からは正常に成熟したマウスが作成できたそうですが、リンパ球分画から作成した個体を3匹解析すると、B細胞由来であり、全て(よく分からない理由で)離乳前に死亡したそうです。N=3なので確言はできませんが、B細胞由来クローンが正常に発育できない可能性はあります。T細胞由来クローンについての情報はありませんでした。
調査対象者の若山氏が自ら探偵になるという滑稽な展開に意義を唱える研究者もいませんでした。
それどころか若山サイドからの情報をスクープと勘違いして垂れ流し続けた自称サイエンスライター。
若山氏が勝手に解析に出した事を、勇気ある行動などと賛美する愚か者も。
STAP細胞は若山研究室から京大に転出した大田氏が、小保方氏が来る前に全て持ち出したというES細胞。
それでも尚、「STAP細胞は小保方が何処かの研究室から盗んで培養したES細胞だ」などと暴論を吐く作家先生までおられる。
小保方氏が論文に不手際があったことと、実験の捏造は同一視されない。何よりキメラマウスの画像を間違えたなどと言い、小保方氏の責任にしている若山氏が一番に疑われるべき存在。
STAP細胞がES細胞ならば、何故STAPキメラ、ESキメラ両方出来、若山氏はそれが分からなかったのか?
答えは一つ。
若山氏がES細胞からキメラマウスを作成したからに他ならない。
当初は笹井氏が加わりネイチャーに載るなどとは、考えてもいなかったのであろう。だから事態が大きくなってきて、策を講じ始めた。
しかしキメラマウスの画像は論文に載っている。
STAPキメラ、ESキメラの証拠の映像は絶対出せない。
世論誘導によって張り巡らされた煙幕に、真実の道筋を見誤る。
私も世論操作とやらに操られたのか、小保方さんを疑っていました。
しかし若山先生が何度も前言を翻したりされるので、若山先生にも疑問を持つようになりました。
難波先生もスタップには関わられましたので、このブログにもスタップの書き込みが多く有ります。
門外漢なりに拝見して来ましたが、今日ここのコメントを読み、先入観を持って物事を判断する事の恐ろしさを痛感しました。
もう一度検証する必要があると感じています。
亡くなられた笹井先生の為にも、ご遺族の為にも。
辛い思いをされた小保方さんの為にも。
発表されたのでしょうか?
ご存知の方ご教示下さい。