この懐かしき本たちよ!

まだ私の手元に残っている懐かしい本とそれにまつわるいろいろな思い出、その他、とりとめのない思いを書き綴りたい。

# 334 W.H.ロレンス「息子と恋人」3

2006年11月20日 | 英米文学
先日は久し振りでW.H.ロレンス「息子と恋人」の読書会があった。英語の原書による読書会である。この作品については昨年このブログに書いたが、指導して下さる先生の学校の仕事の都合などで、間が空くことがあり、まだこの本を読み終わっていない。しかしもう少しで終わるところである。主人公ポールの母親が癌で死にかけている。しかし母親の生命力は強く、癌の痛みに苦しみながらも生き続けている。主人公のポールとその姉の . . . 本文を読む

# 333「広告リンク」

2006年11月19日 | 随想
しばらく自分のブログを書く暇がなかった。久し振りに自分のブログを見て驚いた。私のこのブログに何か商業広告へのリンクが貼られているのである。クリックすると宝飾品やエステの広告にリンクする。私のブログを見た方も驚かれたろう。私がこれに関連した何か商売でもはじめたのではなかろうかと思われたかもしれない。全くそのようなことはない。 そういえば、gooから送って来た何かメールを見たことを思い出した。ブログ . . . 本文を読む

# 332 山口瞳 「血族」

2006年11月06日 | 日本文学
これはすごい。執念の作品である。あの映画解説の淀川長治さんなら、「こわいですね。こわいですね。」という言葉を発するであろう。自分の血族に何か自分に隠されているものがあることに気付く。そしてそれをいろいろな手段で調べ上げる。そしてなるほどそうだったのかと納得する。この作者の執念が感じられる。 作者の母親に対する愛情はすごいものがある。しかし母親には息子の自分が理解できないような面がある。それはどこ . . . 本文を読む

#331 「明治節の歌」2

2006年11月05日 | 
先日藤沢で私の所属している「シニアシチズン湘南(略称)SCS」の集まりがあった、私は久し振りに出席して談論を楽しんだ。帰り道で、会長のKSさんが私に「Iさんがあなたのあの時の歌が素晴らしかったと言ってますよ。」と言った。文字どおりには受け取れない。私は多少からかわれている。今年の春、私も会の行事の「東京探検隊」に参加した。その時のことを言っているのである。明治節の歌に関係する。その時、私達は藤沢で . . . 本文を読む

# 330 「明治節の歌」1

2006年11月03日 | 
11月3日は「文化の日」であり国民祝祭日である。この日が明治節と言われていたことを知っている人達もだんだんと少なくなっているのだろう。私達が子供の頃は私の祖母などは、11月3日のこの日を「天長節」と言っていた。今の言葉でいうと天皇誕生日である。子供ながら不思議なことを言うものだと思っていたが、私の祖母のように明治のはじめに生まれた人達にとっては、11月3日はまさしく天長節だったのである。私はこのこ . . . 本文を読む