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しかし、これだけ批判を浴び、内閣の支持率が急落し、不支持率が5割にも達したというのに、依然として民意を無視して強引に「戦争法案」を、のみならず、沖縄の辺野古基地建設、川内原発の再稼動、TPPの推進等々を平然と推し進めようとする安倍晋三。
もはや狂気の沙汰としか思えぬあの自信、あの執念、あの神経はどこから来るのだろうか。
その安倍の人物像なり性格なりを探りたく、Netを物色していたら、昨年9月にあの精神科医、香山リカ氏が日刊ゲンダイのインタビューに答えている記事に当たった。
以下、全文引用。
精神科医・香山リカ氏が安倍首相の「言動」を一刀両断 日刊ゲンダイ 2014年9月1日
安倍首相は果たして、マトモなのか。多くの人が漠然と抱いている不安ではないか。国民が頼みもしない解釈改憲に突き進み、野党に突っ込まれるとブチ切れ、暇さえあればゴルフをし、しかし、広島の土砂災害では、のんきに別荘に戻っていた。仰々しい言動、独善的な振る舞い、その裏に見え隠れする不安。得体の知れない最高権力者をリベラルな言論活動で知られる専門家が一刀両断――。
■自分への批判は聞こえない
――香山さんは安倍首相が集団的自衛権の行使容認を閣議決定し、記者会見を開いたとき、欺瞞的と切り捨てましたね。
情緒的な部分に訴えたでしょう。邦人の保護とかNGOの駆け付け警護だとか。誰もが「それは救うべきだ」と反応する事例を持ち出し、しかも子供やおばあさんが描かれている絵を見せて、「助けなくていいのか」と。あの瞬間、集団的自衛権の議論は、次元の違う話にすり替わってしまったんです。
――安全保障や平和憲法の話ではなく情緒論に?
そうです。国民は踏み絵を踏まされたような感覚です。特に絵を使ったことが欺瞞的だったと思います。小泉政権のときにワンフレーズポリティクスの是非が問われた。ワンフレーズでも言葉があった分、マシだったと思います。死刑廃止論者にあなたの家族が殺されていいんですか、と問いかけ、そういう映像を見せるのと一緒です。誰でもそれは困る、と言うでしょう。
――狡猾な心理学的手法、トリックですね。
ただ、私は安倍首相がそこまで意識、計算していたか、というと違うと思います。
――というと?
こういう絵を見せれば、国民をだませるということでもなく、自分自身も「こうなったら困るな」と、この程度の理解じゃないのかなって。
――そう見えますか?
安倍さんて、フェイスブックなどSNSを利用して、「いいね」が何万件もあると、それだけで支持されていると単純にうのみにしちゃうようなところがある。ストレートにそう思える精神構造っていうんですか。
――えらく単細胞というか、アバウトですね。
国会答弁でもこういう場合はこういうことが起こって、だからこうするんだということを論理的にきちんと説明するのではなく、私には国民を守る責任があるんだ、という大きな話にして、すり替えてしまうでしょう。
――野党がそれでも突っ込むと、感情的になってブチ切れる。
聞かれたことに答えるのはコミュニケーションの基本だと思いますが、それをしない。なんだか、自分に都合のいい声ばかりを聞いて、批判的な声には耳をふさいでしまう、見なかったことにしてしまう。そういうところがありますね。
――子供じゃないですか?
2世3世の政治家は多いけど、批判的なことを言う人がいない環境で育ったのではないか。そんなふうにも見えますね。確かに、第1次政権では政権を投げ出し、大きな挫折を味わったとは思います。でも、その後、本当の意味で苦汁をなめて、あらゆる批判も全部受け入れて、這い上がってきたというより、「安倍さん、あなたしかいないよ」という人々が周りにいっぱいいたわけですよね。批判を受け止めるというより、そういう人の慰めの声だけを聞いて、励みにしてきたんじゃないでしょうか。
――いわゆるお友達ですね。
安倍さんって、奥さんが家庭内野党とかいわれていますよね。昭恵さんは原発再稼働にも批判的だし、社会的弱者にも寄り添っています。ここまで考え方が違う夫婦は珍しい。本来であれば、徹底的に論じ合うか、あるいは一緒にいられなくなるか、だと思いますが、あの夫婦はお互いの自由を認めているというか、外遊の時には何事もなかったかのように仲良く手をつないでいる。信頼関係があるというより、安倍さんは会話をしていないのだと思います。自分に批判的な言動は見たくないし、考えたくない。だから、たとえ昭恵さんが話しかけても遮ってしまうのではないか。ゴルフとか外遊とか楽しいことだけ、一緒にやる。
■広島への対応で分かったお友達優先
――なるほど。野党に対する態度もそうですね。批判には聞く耳を持たない。説明する気もない。そんな感じを強く受けます。こういう人を精神分析すると、どうなるんですか?
一般論ですが不安が強い人です。気弱な方です。バリアーを広げ、虚勢を張って、痛いところを突かれても、聞かなかったことにしてしまう。ただし、国会答弁では聞かなかったことにはできませんから、感情的に反発する。
――となると、安倍さんも相当、不安なんですかね?
だと思いますよ。今度の改造でも、石破幹事長を外すといわれていますよね。切り捨てて、いなかったことにしたいんですよね。自分と考え方が違う人も取り込むことができない。抱き込み、取り込めば、強力な政権ができるのに、そうしない。半ば恐怖だと思いますね。
――これをやりたいという信念があれば、取り込めるんでしょうが、それがないような気もします。ところで、安倍さんは、そういう不安が見え隠れする一方で、えらく強気というか、自信があるように見えるときがありますね。
特殊な家柄じゃないですか、安倍さんは。おそらく、総理をやったことで、父親、晋太郎氏は超えたという自負があるのでしょう。安倍さんの中では祖父を乗り越え、新しい憲法を作った総理大臣として、歴史に名を刻みたい。そういう野心はあると思います。
オイディプスコンプレックスですね。
――それで改憲にシャカリキなんでしょうね。まずは解釈改憲と。
そうでしょうね。でも、これって政治的テーマというより、安倍さんの家庭内のテーマですよね。母親の洋子さんからの刷り込みも大きいような気がします。
国民の命は守る。こういう大きな話はするけど、土砂崩れの実情や、自衛隊の人がいかに大変かとか、そういう細かい想像力が欠けているのだと思う。だから、目の前にいる人の関係を優先してしまう。一緒にゴルフをやっていた森元首相だったり、翌日、会う予定だったJR東海の葛西名誉会長だったり。
――弱者への想像力が欠落し、エスタブリッシュメントの仲間のことばかりを優先するわけですね?
そうです。逆にそういう鈍感力があるからこそ、リアリティーのない大きな話ができるところもある。それが一部の支持者にはビジョンに映っているのかもしれません。
――気のせいかもしれませんが、安倍政権になって、世の中、凄惨な事件が増えたように思うんですが、どう見ていますか?
隣の人に対する想像力、ちょっとした多様性、自分とは違う考えを受け入れる寛容さがなくなっているような気がします。SNSで「いいね」と言ってくれる人しか受け付けない。100%の「いいね」はないのに、100%だと勘違いする。そんな人が増えていて「いいね」じゃない人を排除する。
――1億総安倍化?
そうですね。安倍さんが言う美しい国とは何なのでしょうか? 謙虚さ、人を立てる心、勝ち組負け組にしない社会。そういうものが日本的美徳であるとすれば、安倍さんがやっていること、安倍さんの周囲が叫んでいることは、それとはずいぶん矛盾しているように思います。
▽かやま・りか 1960年生まれ。東京医科大卒。立大教授。「劣化する日本人」(KKベストセラーズ)、「弱者はもう救われないのか」(幻冬舎)など著書多数。
なるほど、香山リカ氏は、安倍を「単純」で「身勝手」で「不安が強く」、その実「気弱」だとし、坊ちゃん育ちの「オイディプスコンプレックス」の持ち主だと結論付けた。また、その安倍は、「鈍感力があるからこそ、リアリティーのない大きな話ができる」としている。
オイディプスコンプレックス(エディプスコンプレックス)
エディプスコンプレックスとは、母親を手に入れようと思い、また父親に対して強い対抗心を抱くという、幼児期においておこる現実の状況に対するアンビバレント※な心理の抑圧のことをいう。
フロイトは、この心理状況の中にみられる母親に対する近親相姦的欲望をギリシア悲劇の一つ『オイディプス』(エディプス王)になぞらえ、エディプスコンプレックスと呼んだ(『オイディプス』は知らなかったとはいえ、父王を殺し自分の母親と結婚(親子婚)したという物語である)。
※アンビバレント:ある対象に対して、相反する感情を同時に持ったり、相反する態度を同時に示すことである。 例えば、ある人に対して、愛情と憎悪を同時に持つこと(「愛憎こもごも」)。あるいは尊敬と軽蔑の感情を同時にもつこと。
(Wikipedia より)
また、以前にこんな記事があった。
⇒
「安保法案答弁でも嘘とヤジ…安倍晋三は小学生時代から嘘つきだったという新証言が…」(リテラ 2015年5月29日)
以下、その一節。
・・・政治学者の山口二郎氏が、ツイッターでこうつぶやいていた。〈安倍の頭は、安保法制の審議に耐えられるだろうか。だが考えようによっては、何も考えないからこそ、論理の破綻や矛盾に苦痛を感じず、一定時間をかみ合わない答弁で過ごして平気だともいえる〉。平然とウソをつき、罪悪感が皆無で、自分の行動の責任をとる気がいっさいない。以前、本サイトが指摘したサイコパス(反社会的人格)がまた証明されてしまったようだ。
このサイコパス的性格は、どうやら安倍の生育過程で培われたようなのだ。そのヒントになるのが元共同通信記者で政治ジャーナリストの野上忠興が「週刊ポスト」(小学館)に連載している「深層ノンフィクション 安倍晋三『沈黙の仮面』」だ。安倍家取材40年の野上が安倍の幼少期からの生い立ちを追い、その人格形成の過程を描いている。
問題の平気でウソがつける性格は、実は小学校時代からのものだったようだ。安倍には2歳年上の兄がいる。この兄弟の性格が対照的で、夏休みの最終日、兄は宿題の日記ができていないと涙顔になっていたが、安倍は「宿題みんな済んだね?」と聞かれると、まったく手をつけていないにもかかわらず、「うん、済んだ」と平然と答えたという。ウソがバレて、学校側から1週間でさらに別のノート1冊を埋めて提出するようにと罰が出ても、本人がやらず、安倍の養育係だった女性が代わりにやってあげていたというのだ。一般人の子どもはウソをついたら必ず代償があると教育されるのが普通だ。ところが、安倍にはその経験がなかった。罪悪感が皆無で、自分のウソに責任をとらないまま、大人になってしまったようなのだ。
我侭放題、世間知らずに育った頭の弱いボンボン。こうして更に、ウソつきの「サイコパス」と来れば、もう救いようが無いが、これはむしろ周知の事実。
香山リカ氏の言う「エディプスコンプレックス」もそうだが、私は安倍の「誇大妄想的」「自己中心的」「独裁者的」なところから見て、明らかに「パラノイヤ(偏執狂)」ではないかとも思うのだがいかがだろうか。
だが、そもそもそんな奴に政治が任せられるのか。ましてや、日本の首長を任せて良いものなのか。これこそ日本の、日本国民の“恥”というべきものであろう。
一方、そんな安倍がのうのうと政権を維持し、内閣総理大臣という座に就いていられるのも、それなりの理由がある。
昨今、世論調査で安倍内閣が軒並み支持率を落とし、国民の半数が不支持とする中、その数字だけが目立ち、意外に見えにくいところで「自民党の支持」がそれほど落ちていないということに気付く。
【自民党支持率調査】
・テレビ朝日 7月20日 41.3%
・朝日新聞 7月19日 31%
・毎日新聞 7月13日 31%
・日本テレビ 7月13日 39.4 %
ちなみに、民主党は7%~10%前後で推移している。内閣支持率が落ちても、自民党の支持は比例して落ちているとは言えず、また、他の野党の支持率が思うほど上がっていないというのが実情だ。まず、安倍はこれを拠り所とし、これに支えられている。
昨年の総選挙の「絶対得票率」でみれば、自民党は比例代表選挙で16.99%、 小選挙区で24.49%を得たに過ぎない。にもかかわらず、今の選挙制度の恩恵により、291もの議席を獲得している。得票率と支持率はイコールではないが、目安として、これを以って、支持率30%でもまだ行ける、としているのだ。
仮に内閣の支持率が20%になっても、自民党の支持率が30%台を保っていれば安倍はそう慌てない。そこに安倍がまだ強気で居られる理由がある。
そして今、安倍は党内で一人天下である。
⇒
「石破氏、総裁選不出馬示唆…無投票3選強まる?」(読売新聞 7月25日)
>石破地方創生相は24日、TBSの番組収録で、9月の自民党総裁選への出馬について問われ、「安倍内閣として、ものすごい大きな課題を負っている時に、閣僚の一人がそんなことを言えますか。内閣支持率を上げるのは閣僚たる我々の責任だ」と述べ、出馬を見送る考えを示唆した。
ここまで政府の支持を落としてどうなのかと言われていた自民党の総裁選挙であるが、こうして依然と「無風」状態にて安倍の3選が確実かというところ。
更に、ここ数年、自民党内で互いに影響し合うはずの「派閥」が鳴りを潜めてきているというのがある。安倍に対抗するグループが居ない状態だ。加えて、目立って力のある「族議員」も不在。谷垣幹事長も、高村副総裁も安倍を持ち上げ、菅官房長官も麻生副総理も口出しはしない。党内は総アイヒマン化して、そうなれば安倍はやりたい放題の独裁である。
※現在の自民党派閥:町村派(92)、額賀派(51)、岸田派(41)、麻生派(34)、二階派(31)、石原派(13)、大島派(13)(括弧内は国会議員数)。党所属国会議員は衆参で 409人なので、今は無派閥(134)が最大の勢力。
※族議員(ぞくぎいん):日本の特定の省庁についての政策知識に明るかったり、人脈を築いたりする中で政策の決定権を握ったり、業界団体や利益団体の利益保護に影響力を持ったりする国会議員およびその集団のこと。
言わば、ヒトラーがそうであったように、バカだろうが狂ってようが、一たび政権を握ったものは強いということだ。
誰もが異常さをわかっていても、なかなか立ち向かえない壁と手強さがある。
その辺のところ、些か不甲斐なく、残念ながら核心は外しているが、嘆きながら村上誠一郎議員が語っている。
自民党・村上誠一郎議員が涙を流して独白 安倍政権の安保法制を批判 2015/06/16
だがいずれ、昔から言われるように、政治の世界、特に自民党の世襲議員や閣僚達はそもそも庶民とはほとんど接点を持たない特異な社会に住んでいるものである。
今でもそれはそう変らないはずだ。独特な世界観を持ち、何でもありで、基本的に好きなようにやっているし、やってきた。
もういい加減それが許されなくなっては来ているが、「自民党」である以上、それは根強い。もとより国民からは遥か遠いところに居るのだろう。
とは言え、そうしたことを含めても、どれだけ異常なのか、どれだけマトモではないのか、改めてはっきりとしたが、しかし、だからどうだと言うよりも、そうであるなら尚更「戦争法案」を廃案にし、安倍政治を絶たねばならない。それにはとにかく国民の声を尚一層盛り立てること。正面から「NO!」を突きつけ、国民が一丸となって鉄槌を喰らわせる、それしかないということだ。更に安倍政府の暴挙を徹底糾弾して周知させ、自民党の支持率も下げること。「戦争法案」もろとも葬るには、ある意味今が絶好の機会だ。
狂気の安部政権を倒すためには、継続的な、それこそ“スキマのない”ドラスティックな抗議活動や運動が大事である。
そして国会内では何より野党が結束すること。その点、何だかイマイチな民主党はもっとしっかりとして欲しいと、切に願うばかりだが、その野党と国民が一致団結すること。そしてまさにSEALDsの若者達がやっているように、国民同士、様々な団体同士が連携を取りそれぞれが出来ることから始め、反対・抗議運動を更に広げに広げて行くこと。それに尽きるだろう。
異常な政治は
本当に止める!!
本当にそれしかない。
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