日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

中国四国縦断ツアー 2016 - サンライズ瀬戸

2016-11-06 23:02:28 | 四国
坂出で「しまんと」を降り、18分の間合いで「サンライズ瀬戸」に乗り継ぎました。その後併結相手となる「サンライズ出雲」の遅れもあって、岡山を7分遅れで発車したところです。
平屋の部分から二階へ移ったことに加え、前回の乗車と違うことがもう一つあります。進行方向に向かって右側から左側の個室となったのです。そして今日に関していえばこれが吉と出ました。坂出を出るやいなや赤く光った上弦の月が西の空に現れ、瀬戸大橋を渡る間に少しずつ沈んでいったのです。加えて窓の上部が車体に合わせて曲面を描いているため、寝転ぶと星空が見えることに気付きました。やはり夜汽車には他のどんな交通機関をもってしても代えられない旅情があります。明日からは日常に復帰する以上、夜更かしするにも限度はありますが、前回同様大阪あたりまでは車窓を眺めようかと考えています。

★坂出2145/サンライズ瀬戸(5032M)/708東京
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中国四国縦断ツアー 2016 - しまんと8号

2016-11-06 19:41:19 | 四国
「どんこ」を出て駅まで歩き、発車の10分前という適度な時間に着きました。高松行の「しまんと」で高知を後にします。
この時間まで高知にいたことからもお分かりの通り、本日は新幹線ではなく「サンライズ瀬戸」で帰ります。明日のことを考えると、今日中に新幹線で帰り、一晩十分に休養しておくのが賢明というものでしょう。しかし、全国どこへ行くにも新幹線で直行直帰する以外の選択肢が事実上消滅してしまった中、それ以外の手段を選べる機会は貴重です。最終の新幹線より二時間遅く出発し、料金も新幹線のグリーン車より安い程度で済む以上、夜行列車を利用しない手はなかろうと考えました。中国と四国のどちらを先に回るかと考えたとき、最終的な決め手となったのも、復路の「サンライズ」を押さえることができたからに他なりません。
先頭車なのは前回と同様ながら、運転室直後の平屋だった前回に対し、今回は二階の個室を押さえました。一味違った車窓になりそうです。

★高知1934/しまんと8(58D→2008D)/2127坂出
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中国四国縦断ツアー 2016 - どんこ

2016-11-06 17:47:02 | 居酒屋
岡山には今回も不義理をする結果となってしまいました。結局最後まで高知に残ります。大トリを飾るのは荷二夜連続の登場となる「どんこ」です。
そもそも今回は高知を早めに発ち、岡山で一献傾けてから帰るつもりでした。日曜営業の当店を温存せず、昨日の段階で注ぎ込んだのもそのような事情があってのことです。しかし森林鉄道展という思わぬ見所もあり、高知を出るのが早くとも夕方となりました。こうなると岡山よりも高知へ傾くのは人情というものです。そこで「どんこ」に電話を入れてみて、空いているなら行き、そうでなければ切り上げて岡山へ向かうという、昨日と似たような賭けに出ました。するとまたも空いているとの返答があったため、これにより高知で完結させることが確定した次第です。

鰹をいただくのはもちろんとして、悩ましいのは刺身とタタキのどちらにするかでした。先ほど「葉牡丹」で皮付きの刺身をいただいており、順当ならば次はタタキかというところ、タタキについても昨晩鰹と鯖を両方いただいています。しばし思案の結果、前回いただいたタタキが秀逸だったこともあり、落ち着くべきところに落ち着くという結果です。しかし、昨日の今日で訪ねた以上、少しは趣向を変えてみるのも一興でしょう。どろめ、うつぼなどの高知らしいものをあえて外し、二品目には揚げ物の筆頭に書かれたタラコ蓮根を注文。松山の「せくら」と同様ここも一皿一皿量が多く、この二品と突き出しで酒が二合空き、腹もあらかた満ちました。最後はおにぎりと味噌汁で締めくくります。

ちなみに、奥の厨房から昨夜見かけなかった店主が現れ、玄関の前のテーブルで一服した後外へ出て行きました。どうやら主役を若主人に譲り、自身は裏方に回ったようです。お客が入ってきてもいらっしゃいの一言さえ発しない、よくこれで客商売ができると思うほど無口で愛想のない店主ではありますが、繁盛店を育て上げ、次の世代に渡した功績には感謝しなければなりません。長い間おつかれさまでした。

酒亭どんこ
高知市はりまや町2-1-21
088-875-2424
1730PM-2300PM

志ら菊・美丈夫
突き出し(チャンバラ貝)
鰹たたき
タラコ蓮根
おにぎり
味噌汁
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中国四国縦断ツアー 2016 - 葉牡丹

2016-11-06 15:55:33 | 居酒屋
開店と同時に入るにもやぶさかではなかったはずが、結局夕方も近い時刻となりました。「葉牡丹」が満を持しての登場です。
明るいうちから常連客で賑わいながらも、何だかんだで入れてしまうのがここのカウンターです。本日もカウンターは八割方埋まってはいるものの、中程と奥の方に若干の空席が。好きな場所へといわれて着席したのは、一番奥の席でした。ところが少々勝手が違います。
L字の角を切り取ったようなカウンターで、今まで決まって座っていたのは玄関側の短い辺、もしくは斜めになった一角で、中程から奥の方に座ったことは一度もありません。そこで今回試しに奥へ行ってみたわけなのですが、眺めが違うこともあるのか、どうにも落ち着かないのです。いつでも来られる店ならともかく、今回は約一年半ぶりの再訪です。その貴重な機会を落ち着かないまま終えてしまってはもったいないように思われました。程なくして玄関側が空いたため、おばちゃんに願い出てそちらへ移るという顛末です。
呑み屋が混み出すというと六時、七時あたりが常のところ、この店の繁盛ぶりは別格です。四時を過ぎるかどうかの時間帯にもかかわらず、老若男女問わない地元客が次から次へと奥のテーブル、座敷へ吸い込まれていき、カウンターでも誰かが立てばその後に次のお客がすぐ入ってきます。それに合わせて席を移ったり詰めたりするのもよくあることです。居酒屋天国高知の中でも、大衆酒場の雰囲気ではこの店が随一と言い切りましょう。今回も絶大なる安定感です。

それはよいのですが一つだけ心残りがあります。玄関側の席に移った直後、前の焼き場、揚げ場を仕切る通称「はるちゃん」から声をかけられたにもかかわらず、よく聞き取れず呆気にとられたような形になってしまったのです。その後ふと思い出したのは、あのおばちゃんが昼の部の担当で、夕方になるとお客に一声かけて上がっていくということでした。つまりあれは引き上げる際の挨拶だったわけで、それに気付かなかった自分は結果として無礼を働いてしまったことになります。次に同じ場面が巡ってきたとすれば、もちろん「おつかれさまでした」と返すつもりです。その機会がなるべく早く訪れることを願っています。

葉牡丹
高知市堺町2-21
088-872-1330
1100AM-2300PM
大晦日及び元日休業

桂月・純平
鰹刺身
串フライ盛合せ
うつぼ唐揚
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中国四国縦断ツアー 2016 - 高知の森林鉄道

2016-11-06 14:58:05 | 四国
快晴に恵まれた過去三日に対し、本日は残念ながら曇ってしまいました。しかし渡りに船の題材がありました。「高知の森林鉄道∞」と題する展覧会です。
実は、この催し物の存在を全く知らず、今朝宿を出た後たまたまポスターを見て知りました。「藁工ミュージアム」なる変わった名前の会場は、市街の中心から離れた半端な場所にあるようでした。自転車を漕いで現地へ向かうと、何棟か土蔵が集まっている区画が改装され、その一つが展示施設になっていました。「藁工」とはかつてこの蔵の主だった工場か何かにちなんだものなのでしょう。
かの有名な魚梁瀬森林鉄道を主役にしつつ、写真とパネルを中心にした展示はささやかながら、森林鉄道でこれだけの展示というのは過去にもほとんど例がないのではないでしょうか。特に鉄橋、高架橋、桟橋に機関庫の構内などを細部まで忠実に再現した五種類のレイアウトはかなりの力作です。屋外には馬路村から運んできたという酒井製の貴重な機関車の展示もあり、見応え十分の展覧会でした。
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中国四国縦断ツアー 2016 - 高知城

2016-11-06 11:42:00 | 四国
まずはお約束の高知城にやってきました。実は、今回の道中で奇跡ともいえる現象が起きています。中国人観光客が全くいないのです。今や国内の主要都市、観光地のどこへ行っても少なからぬ数の中国人観光客を見かけるのが常であり、先日旅した長崎、沖縄、福岡も見事なまでに中国人だらけでした。しかし今回、尾道、広島、松山という観光客が集まりそうな場所を旅してきたにもかかわらず、中国人観光客の姿を見かけることはありませんでした。そして高知についても同様です。あれほどいた中国人は、今はこぞって京都にでも行っているのでしょうか。真相は不明ながら、今回は近年希にみるほど平穏な活動となっています。
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中国四国縦断ツアー 2016 - ほっかほっか亭

2016-11-06 10:56:31 | B級グルメ
11時の開店に合わせて「葉牡丹」へ乗り込むにもやぶさかではないところ、宿の至近にほっかほっか亭があったため、ひとまずこちらを朝食とします。選んだのは毎度おなじみ豚のてりやき丼です。
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中国四国縦断ツアー 2016 - ホテルタウン本町

2016-11-06 10:46:14 | 四国
昨晩世話になったのは「ホテルタウン本町」でした。じゃらんで検索したところ、同様の名前を冠した宿が市内にいくつかあり、いずれもかなり年季が入っていそうな宿でした。おそらく古くからあった宿を地元の業者が買収してチェーン化したのでしょう。
このような事情もあり、建物には大分年季が入っていました。しかも前夜泊まった松山の宿と違い、元々の造りが安いため、くたびれた雰囲気がより際立っているという状況です。11月の土曜ということもあり市内の宿が混んでいて、他の選択肢がほとんどなかったという事情による選択でしたが、そのような事情がなければ積極的に選ぶ理由はないというのが率直なところではあります。
もっとも、昨夜は深夜まで呑み歩いてから宿に戻り、そのままベッドに倒れ込むという結末だったため、そのような用途には必要にして十分ではあり、「葉牡丹」の至近という立地もお誂え向きでした。加えて、一見安普請ながらも部屋の防音性が高く、ゆっくり休めたのも助かりました。さらにありがたいのは無料で自転車を借りられることです。本日はこの自転車を借りて活動します。
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中国四国縦断ツアー 2016 - 四日目

2016-11-06 10:31:45 | 四国
おはようございます。高知ではつい深酒をしがちです。酔いが若干残ってしまったこともあり、10時のチェックアウトまで休んでから宿を出ました。
このような状態ではありますが、高知へ来た以上もちろん「葉牡丹」には行きます。ただし、日曜の切り札である「どんこ」を昨日投入してしまったことにより、夜まで居残る可能性は低くなりました。昼過ぎには高知を出て岡山へ移動し、そこで一献傾けてから帰ることになりそうです。
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