日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北関東駅めぐり 2016師走 - 帰着

2016-12-31 21:58:03 | 関東
約380kmを走破して帰宅しました。大晦日ならどれだけ空くかと思いきや、意外にも交通量に大差はありませんでした。しかし、普段走っているのが十中八九丑三つ時であることを考えると、八時台、九時台で同じ交通量なら、格段に空いていたと考えてよいのでしょう。コンビニ、牛丼、ファミレス以外の店が開いていたり、バスが走っていたりしたのが新鮮に感じられました。
車での活動で当日中に帰着するのはきわめて稀であり、ましてや九時台ということになると前代未聞です。前夜十分休養したのに加え、目的地が近かったこともあり、日頃の活動とは疲れが全く違います。明日も活動したいという意欲が依然勝っているため、やはり浅草は見送ることになりそうです。軽く一杯やってから休みます。それではよき新年を...
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北関東駅めぐり 2016師走 - 全行程終了

2016-12-31 19:57:44 | 関東
全行程終了です。122号線を経由して帰ります。
夕暮れ時からここまでの車窓が実に印象的でした。まず、朝焼けを眺めつつ走った栃木街道を、夕焼けを眺めつつもう一度走ったのが始まりです。今年最後の夕日は、男体山よりやや南東の山の向こうに沈んでいきました。そして栃木市街が近付くと、その山が正面に回り込むという劇的な展開が。そこから針路を西へ向けると、今度は彼方に広がる茜色の空が次第に色褪せていき、佐野市街に入ると針のように細い上弦の月が見えてきました。ここですっかり暗くなり、あとは月が沈んでいくのを眺めつつ羽生まで走るという顛末です。最後の山田うどんが今一つ冴えなかったのを除けば、今回の活動は何から何まで完勝でした。
七時台に早々と全行程を終え、まっすぐ走れば10時前後に帰れるでしょうか。これなら荷物を置いて浅草へ繰り出すことも十分可能です。ただし今のところは見送りの方向に傾いています。というのも、浅草で夜通し呑むということは、明日の活動を見送るということでもあります。しかるに三が日も引き続き快晴との予報が出ており、一日とて棒に振るのがもったいなく思われてきました。帰った後は「年またぎ酒場放浪記」でも見ながら、持ち帰った酒で軽く一杯やるにとどめ、明日への余力を残しておいた方がよさそうです。年賀状の目処さえつけられれば、元日早々活動するにもやぶさかではありません。
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北関東駅めぐり 2016師走 - 山田うどん

2016-12-31 19:25:00 | B級グルメ
撮影に集中すると飲み食いは後回しになりがちで、今日も朝方にコンビニのおにぎりをいただいただけです。沿道に山田うどんが現れたため、こちらで腹ごしらえを済ませてから帰ります。
年内の大トリがよりによって山田うどんとは、何とも画竜点睛を欠くような気がしてならず、少なくとも有終の美とはいえません。しかしこれも流れ上やむを得ない結果ではありました。大晦日だからか、昼に栃木で見かけた焼そばの店は、帰り際に通ったときには早仕舞いしており、佐野ラーメンについても心当たりのある店は閉まっていました。そうなると思いつくのは加須うどんですが、あちらも総じて店仕舞いが早く、今から入れる店を探すにも一手間です。朝から飲まず食わずで、とにかく早く入りたかったという事情もあり、山田うどんで手早く済ませることにした次第です。
せめて趣向を変えようと、今回は試しにラーメンを選んでみました。ただし、コシのないうどん、レトルトそのままのカレー、化学調味料の風味漂うパンチなどとの類推からして、醤油ラーメンに多くを期待することはできません。その結果外れがなさそうなタンメンを注文。この選択は吉と出ました。とびきりおいしいというわけではないものの、いわゆる「普通においしい」タンメンです。ラーメン一杯700円以上の店もごく当たり前になったご時世、これで520円ならお値打ち品でしょう。山田うどんにしては出色の一杯でした。

★山田うどん 羽生バイパス店
羽生市砂山1382-1
048-563-5395
900AM-2100PM
元日休業
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北関東駅めぐり 2016師走 - 酒のぎょうだ

2016-12-31 18:22:35 | 酒屋
佐野から南下して羽生市街に入ると、再び名酒屋が現れます。続いて立ち寄るのは「酒のぎょうだ」です。
六月に立ち寄ったとき、去年の夏に買い損なった会津娘の「つるし」が奇跡的に残っているという僥倖がありました。二匹目のどじょうを狙って訪ねると、果たして今季の酒が残っていたため即決。道中で酒屋に三軒寄りながら、いずれも県外酒を選ぶという異例の結果になりました。
ちなみに今日は平常営業、三が日も短縮営業で乗り切るようです。全国チェーンですら元日休業のところが少なからずある中、奮闘ぶりに敬意を表します。

★酒のぎょうだ
羽生市西3-4-10
048-561-1406
900AM-1930PM
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北関東駅めぐり 2016師走 - 上岡酒店

2016-12-31 17:34:00 | 酒屋
栃木街道を再び南下し、大平下から西へ進んで佐野市街に入りました。遠回りをしたのは寄りたい酒屋があったからです。その「上岡酒店」を久々に訪ねます。
全国各地の地酒が並んだ冷蔵庫は壮観ですが、県外の有名どころに力を入れすぎ、栃木の酒が手薄なのが玉に瑕で、その点は県内、県外を均等に取り揃えた「目加田酒店」と対照的です。県産なら事実上「姿」か「鳳凰美田」の二者択一という状況の中、長岡の「魚仙」で知り、今や注目株の「高千代」が大々的に推されていたためこちらを選びました。「赤リンゴ系」というのが店による寸評です。

上岡酒店
佐野市相生町21
0283-22-0895
900AM-1900PM
水曜定休(12月は無休)
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北関東駅めぐり 2016師走 - 日光線

2016-12-31 15:04:31 | 関東
そのまま南下していくかというさにあらず。日光連山を眺めつつ鹿沼の手前まで北上しました。楡木の直線区間で東武を撮っています。
終焉迫る115系はともかく、東武電車をわざわざ撮る物好きは他にいません。しかし、来春田島行の新型特急が登場するなど、長らく不動の顔触れだった日光線にも、世代交代の足音が忍び寄っています。そうなる前に日常の姿を記録しておきたかったというのが真相であり、それこそが自身の本来の流儀なのです。
只今300系による臨時特急「きりふり」と6050系による区間快速、それに「きぬ」が立て続けに通過していったところです。日が傾く速さを考えると、撮影可能な列車は三時台の特急3本と普通列車1本で打ち止めでしょう。ここから東へ移動すると安塚に寄れるため、昨日撮り損なった駅舎を押さえて締めくくります。

ちなみに気温は昨日と同様8度まで上がりました。朝方は居ても立っても居られない寒さでしたが、日差しは暖かで風もなく、こちらに着いてからは終始線路際に立っています。冬枯れの関東平野、うららかな午後の日差しを浴びつつ列車を待つ、何物にも代え難いひとときです。
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北関東駅めぐり 2016師走 - 氷点下7度

2016-12-31 10:32:47 | 関東
七時過ぎに大平下のお立ち台へ乗り込むと、既に昨日以上の先客が列車を待っていました。彼等とともに115系の普通列車2往復を記録し、先ほど切り上げたところです。
右に日光連山、左に筑波山が鎮座する中、東の空が朝焼けに染まっていく車窓が印象的でした。気温は次第に下がり、撮影地に着いたときには氷点下7度になっていました。この時間でも氷点下3度です。乾いた青空、凛とした空気は冬の関東そのものといった感があります。どの土地にも旅に適した季節があるものですが、関東についていえばまさに今でしょう。
遠出の頻度が年々増えるにつれて、関東の出番は端境期に追いやられ、冬晴れの時期に旅する機会は久しくありませんでした。年末年始の半端な暦をどう活かすかと思案の末、苦肉の策で思い立った今回の活動ですが、宇都宮への小旅行に関しては見事なまでに吉と出たことになります。年始の後半戦も楽しみです。
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北関東駅めぐり 2016師走 - 二日目

2016-12-31 05:38:46 | 関東
おはようございます。さすがは冬の北関東、宇都宮市街の気温は氷点下2度となっています。必然的に布団から出づらくなるところではありますが、どうにか気力を奮い起こして起床したところです。
早起きに成功したのは昨晩早々と切り上げたからでもあります。10時過ぎに宿へ一旦退却し、腹具合が戻ってくればもう一軒というところ、そのまま眠りに落ちるというありがちな結末でした。「庄助」と「蔵元」がいずれも開いていただけに、せめてどちらか一方に行ければ理想的ではありました。しかし、翌朝のことも考えると遅くまで呑むのがためらわれたのに加え、先日「籠太」で無理をしすぎて失敗したという教訓が歯止めになりました。
そのようなわけで、まずは昨日訪ねた両毛線のお立ち台で115系を狙い、その後は駅に寄りつつ戻っていくことになるかと思います。日没後も寄り道を繰り返し、深夜に帰着するのが常ではありますが、大晦日という条件を考えると題材は乏しくならざるを得ません。今日に関する限りはまっすぐ帰り、浅草で年を越すのも一興と考えています。
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北関東駅めぐり 2016師走 - 國酒の仕業

2016-12-30 19:30:56 | 居酒屋
宿で一風呂浴びてから「國酒の仕業」にやってきました。七時過ぎという、呑み屋が最も混み合う時間帯です。果たしてカウンターは奥の二席を除き埋まっており、こちらは一番奥に着席。程なくして隣に一人客が入り、カウンターはこれにて札止めとなりました。その後テーブルも埋まり、二階の座敷も埋まったようです。10時で看板ということは、このお客が引けてから来るという選択はあり得ません。しかも隣り合わせた御仁によると、同行者の分をキャンセルして一人になったとのことです。つまり元々は予約満席だった可能性が高いわけで、当日に滑り込めたのはまさに僥倖だったことになります。

電話を入れたとき、おまかせの分量は適宜調整できるとの案内がありました。そして席に着くと再び同じ趣旨の案内が。限界になった時点で止めてもらえば、その分の予算は調整するとのことです。つまり余力を残して切り上げ、次へ移るという選択も採りうるわけです。しかし、滅多にない機会ならば、この店のおまかせを一通りを味わうのが吉というものでしょう。はしご酒という選択はひとまず捨て去り、この店で存分に飲み食いするという方針を立てました。しかしてこれが相当な充実ぶりです。
あん肝、天麩羅、白焼きといった外れのない品々に、鶏の酒粕焼など一ひねり加えたもの、さらには東北の郷土料理が加わり、刺身も鮪は漬けに、タコはレモン塩にするなど一手間加えられているのは心憎いものがあります。先日訪ねた「麺房亭」ほどではないにしても、その直後に訪ねた「鳥玄」のおまかせに匹敵する分量があり、最後の蕎麦をすすったところで、すぐには立ち上がれないほどの満腹感が押し寄せてきました。
今回気付いたのは酒が明らかに値上がりしていることで、最も多いのが900円、高いものでは千円以上の品も少なからずありました。それにもかかわらず五千円台の前半で済んだということは、おまかせが3000円相当ということです。他店では法外な値がつきかねない希少品も、手頃な価格で呑めるのがここのよさでもありましたが、一部の連中がそれを逆手にとったことから、酒については他店並に引き上げる一方、その分肴の値段を下げたのでしょうか。試行錯誤が続いているようではありますが、この日の盛況ぶりからしても、軌道に乗ってきたのは間違いなさそうです。

それにしても、店主と女将は毎度のことながら大袈裟すぎるほどに歓迎してくれます。それは米沢の「河岸や」時代からの付き合いであることに加え、瓢箪から駒としか言いようのない偶然の出会いに奇縁を感じるからでしょうか。相当な居酒屋通と見られていることについては、買いかぶりのように思われてなりませんが、もちろん光栄なことではあります。帰り際にはかなり高価なお土産まで頂戴してしまいました。戻り次第ありがたくいただきます。ごちそうさまです。

國酒の仕業
宇都宮市大通り5-2-8
028-612-4992
1800PM-2400PM
日曜定休

六根浄・澤姫・貴・巌
お造り三品(鮪・蛸・鮑)
天ぷら四品(鱈白子・河豚白子・ふきのとう・玉子焼き)
牡蠣酢・もずく酢
あん肝
穴子白焼き
鶏の酒粕焼き
豚バラ塩煮
合鴨ソテー
玉こんにゃく
いぶりがっこ
もろきゅう
もりそば
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北関東駅めぐり 2016師走 - ホテルM

2016-12-30 18:36:46 | 関東
前回泊まった宿もかなり怪しげでしたが、今夜の宿はそれ以上です。本日は「ホテルM」の世話になります。
前回はなけなしの選択肢から料金の安さで選びましたが、今回宿が空いているのは出発前の段階で分かったため、日が暮れてから手配しました。決め手となったのは、18平方mという部屋の広さと四千円台の料金、そして呑み屋まで一本道で徒歩2分という絶妙な立地です。しかし着くなり面食らいました。というのは、フロントの雰囲気からしてビジネスホテルとは全く違い、レンタカーの営業所か何かのようなのです。その雰囲気と外観から薄々察したのは、ここがマンションの居抜きではないかということです。そしてその見立ては的中しました。エレベーターを下りたところにあったのは、吹きさらしになったマンションの廊下そのものだったのです。
そのようなわけで、室内も宿というよりワンルームマンション、あるいはウィークリーマンションのそれであり、かなりの違和感を禁じ得ません。違和感を覚えるのは改装が中途半端ということでもあります。元々の造りが安っぽい上に、それにほとんど手を加えず客室に転用している結果、有り体に言えばみすぼらしい雰囲気が漂うのが残念です。駅前の超一等地のチサンホテルに数百円差で泊まれる状況だったことを考えると、あちらにすればよかったかという一抹の後悔が頭をもたげてきます。
とはいえ悪いことばかりではありません。部屋が10階の南向きの角部屋で、なおかつ周囲に高い建物がほとんどないため、眺めが非常によいのです。見通しのよいこの時期なら、明るくなれば筑波山か富士山も見えるのでしょうか。一つでもよいところがあったのはせめてもの救いです。
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北関東駅めぐり 2016師走 - 目加田酒店

2016-12-30 18:10:43 | 酒屋
投宿の前に毎度おなじみ目加田酒店を訪ねます。時節柄新酒に目が行きがちなところ、栃木の酒についてはズバリこれだといえるものが見当たらず、月並みながら「冩楽」の初しぼりを選びました。

★目加田酒店
宇都宮市一番町2-3
028-636-4433
900AM-2000PM
日祝日定休
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北関東駅めぐり 2016師走 - 日没

2016-12-30 16:43:42 | 関東
最後に残った寄棟屋根が安塚駅ですが、惜しいところで日没を迎えてしまいました。本日の昼の部はこれにて終了です。
この後は年内最後の投宿地となる宇都宮へ移動します。ここで熱心な読者の方は、泊まりがけの活動は前回の九州で打ち止めとし、年末年始は日帰りで活動する予定だったのを覚えていらっしゃるかもしれません。実際のところ、直前まではそのつもりでした。しかし、明日両毛線に再挑戦すること前提にした場合、一旦帰って出直すよりも、宇都宮に泊まってから向かった方が断然楽です。自宅から撮影地に直行する場合、首都高と東北道を佐野まで延々走らなければならず、高速料金だけでも馬鹿になりません。それなら宿代を払っても大差はなかろうと考えました。

もう一つの決め手となったのは、「國酒の仕業」が今日まで営業していることです。過去二回は初夏という何とも半端な時期だったため、季節を変えて訪ねてみたいという考えがありました。
早仕舞いの可能性もあろうと見込んで、先ほど席を押さえてもらったところです。案の定、今夜は10時で早仕舞いし、肴もおまかせになるとのことでした。本来おまかせは好みませんが、店主がどのような献立を繰り出すかが楽しみです。
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北関東駅めぐり 2016師走 - 国谷駅

2016-12-30 16:16:16 | 関東
寄棟屋根の駅舎が三つ続きます。続いて立ち寄るのは国谷駅です。駅舎が半分ほど陰っているのは壬生駅と同様ながら、駅舎の背後に並んだ立派なソメイヨシノが、冬枯れの情景を一層引き立てているようです。
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北関東駅めぐり 2016師走 - 壬生駅

2016-12-30 16:05:43 | 関東
続いて訪ねるのは壬生駅です。四時を過ぎていよいよ日が傾き、駅舎が半分ほど日陰になってしまいました。とはいえ、駅舎へ向かって延びる長い影に乾いた青空という、いかにも冬の関東らしい取り合わせが印象的です。
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北関東駅めぐり 2016師走 - 野州大塚駅

2016-12-30 15:53:44 | 関東
続いては野州大塚駅に立ち寄ります。半切妻を特徴とする日光線の駅舎に対し、寄棟屋根が多いのが宇都宮線の特徴です。
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