日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北の汽車旅最終章 - 味特

2016-02-12 23:59:32 | B級グルメ
やはり居酒屋を一軒限りで切り上げると余裕があります。宿に戻って一息入れてから出直してきました。「味特」のラーメンで旭川の夜を締めくくります。
呑み屋街の中心で深夜まで明かりを灯す、地元客が呑んだ後になだれ込むラーメン屋の典型というべき当店ですが、自分の後に来たお客はスープ切れとの理由で断られていました。これ以上悠長にしていれば、自分も振られていた可能性があったわけです。次回以降の教訓としますφ(. . )

味特本店
旭川市3条通7丁目右3号
0166-23-6574
1100AM-300AM
不定休
醤油チャーシューメン900円
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北の汽車旅最終章 - 独酌三四郎

2016-02-12 20:51:13 | 居酒屋
旭川に三連泊以上するならともかく、たとえ連泊でも呑み屋の選択肢は絞られるような気がします。ましてや一泊限りならばなおさらです。そのようなわけで、脇目も振らず「独酌三四郎」にやってきました。

一風呂浴びて九時前に入るという時間配分は結果として理想的でした。会津若松の「籠太」にしてもこの店にしても、予約客があらかた引けたこの時間帯が一番落ち着けるということが経験上分かってきたからです。しかし、そう思って乗り込むと少々勝手が違いました。二重になった玄関をくぐると、手前側のカウンターは一つ残らず埋まっているようです。しかも応対に出たおばちゃんからは、予約はあるかとの一言が。まさかの予約満席かと一瞬焦った後、先客の方々に席を詰めてもらって事なきを得たものの、後から入ったお客は奥のカウンターに通されていたことからして、幸運に恵まれたのは間違いないようです。ともかく今回もほぼ特等席といえる位置に着席できたのは幸いでした。
九時を過ぎてもお客が引ける気配はなく、店主も女将も休む間がありません。ようやく一息つけたのは10時を回ってからです。金曜という事情を割り引いても珍しいほどの盛況でした。そしてこうなった理由が何となく得心できました。中洲の「一富」を予約のとれない店に一変させたあのグルメ番組の名が、正面の神棚の近くに掲げられていたからです。「独酌三四郎」がTVに出てしまったと活動仲間が嘆いていたのは、おそらくこのことだったのでしょう。10時を回ろうとする頃になって、見覚えのある御常連が立て続けに入ってきたのも、それで混むのを承知の上でのことだったわけです。どうも件の番組には影響力がありすぎていけません。

もっとも、客層が一変してしまった「一富」と違い、雰囲気がほぼ変わっていないのは幸いです。これも一人客を優先して通す手前側のカウンターがあるからでしょうか。大の人嫌いである自分でも、隣り合わせた御仁といつしか談笑していることがしばしばあるのは、キャンプ場で同宿した旅人同士のような連帯感を生むこのカウンター特有の雰囲気によるところが大です。そして今回もそのような出会いが。同じく東京から来たという一見の御仁と意気投合し、いくつかお裾分けにあずかるという展開になったのです。こちらが泊まっている安宿より何枚も格上の宿に、車を呼んで帰って行ったことからしても、かなりの太っ腹なのでしょう。おかげで当店名物の新子焼もご相伴にあずかりました。ごちそうさまです。

独酌三四郎
旭川市2条通5丁目左7号
0166-22-6751
1700PM-2300PM
日祝日定休

風のささやき
麒麟山三合
お通し(酢大豆)
〆にしん
友人手造りどうふ
いかやき
越冬やさいの盛り合わせ
にしん漬
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北の汽車旅最終章 - ホテルカンダ

2016-02-12 20:06:30 | 北海道
昨秋旭川に泊まったとき、旭川には激安の宿が少ないと申しました。しかしこの時期に関していえば例外がありました。その一つが今晩世話になっている「ホテルカンダ」です。本日宿泊している部屋は冬季料金の3210円也。窓のない部屋でよければ二千円台で泊まれるという大安売りです。
しかも安かろう悪かろうではありません。場所は駅を背にしてまっすぐ北上し、三条通に入ってすぐの一等地で、一本南の通りを西に5分歩けば「独酌三四郎」があります。部屋にはソファベッドもあり、これを使えば二人が泊まれる広さです。しかもささやかながら朝食も出ます。大浴場が冬季につき閉鎖されていたのが唯一惜しまれるものの、それしきの違いでこの料金になるならむしろ歓迎すべきでしょう。これは掘り出し物でした。
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北の汽車旅最終章 - 早春の旭川

2016-02-12 19:40:47 | 北海道
「スーパーおおぞら」の到着を待ってから札幌を発車し、小幅の遅れを保ったまま旭川に着きました。気温は1度で無風、結局今日は長袖シャツ一枚に雨合羽の軽装で通し、手袋の出番さえありませんでした。旭川まで北上すればさすがに冷えるかと思いきや、弘前よりもかえって暖かいとは全くの予想外でした。明日雨が降るとの予報もこれなら現実味を帯びてきます。雪解けの季節もかくやと思わせる早春の旭川です。
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北の汽車旅最終章 - スーパー宗谷3号

2016-02-12 18:06:14 | 北海道
「アルプスの牧場」のチャイムが流れて終点札幌に到着。長万部と登別の間を除き、実質二席分を占有しての快適な移動でした。先々週何故あれほど混んだかがいまだに謎です。
降りてすぐさま隣のホームに移動すると、13分の間合いで出る「スーパー宗谷」の自由席にまだ空席がありました。所定の4両から増結されて6両となり、通常1両の自由席が2両となったのに救われました。おかげで七時過ぎには旭川に着きます。
ちなみに、これが稚内行の最終列車です。函館を午後出ても、その日のうちには稚内に着くわけです。仮に全区間乗り通せば714.9kmで所要時間は9時間2分、札幌での接続時間と単線区間の走行を含みながら、80kmに迫る表定時速は大したものだと思います。

★札幌1749/スーパー宗谷3(53D)/1913旭川
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北の汽車旅最終章 - 北斗9号

2016-02-12 13:50:21 | 北海道
函館に着きました。早春らしい霞んだ遠景と、「終日のたりのたりかな」の名句が浮かぶ凪いだ海が印象的でした。正真正銘の最後となる復路の移動も、よい形で終われることを期待しています。
向かいのホームに停車中の「北斗」に着席できたため、往路は函館を素通りして札幌へ向かいます。時間配分としては、腹ごしらえしてから後続の「スーパー北斗」に乗るのが理想的ではあるものの、少なくとも現時点ではさほどの空腹感がないため、大半の区間を明るいうちに乗車できる点を重視した次第です。曲がりなりにも国鉄特急型の端くれであるキハ183系に乗れることも決め手の一つとなりました。まさかの立ち通しを強いられた先々週の悪夢が脳裏をよぎる中、狙い通りの海側に着席できたのは幸いです。
これにより、少なくとも札幌に着く五時半まで飲み食いはお預けとなります。車内販売という選択肢もあるとはいえ、通路側までほぼ埋まった車内で駅弁などをつつくのも興ざめです。半端に飲み食いするよりも、むしろ夜の部に万全の状態で臨んだ方がよいでしょう。空腹感が限界に達したときは、缶ビールでも買って小腹を満たします。

★函館1354/北斗9(5009D)/1736札幌
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北の汽車旅最終章 - スーパー白鳥5号

2016-02-12 11:49:38 | 東北
青森に到着後、跨線橋を渡って隣のホームの「スーパー白鳥」に乗り込みました。幸い自由席は適度な乗車率で、津軽海峡を望める海側の席を首尾よく確保。天候にも恵まれ、最後の乗車を心置きなく満喫できそうなのは幸いです。
列車で北海道へ渡るとき、近年最も世話になってきたのは始発の新幹線に接続する「スーパー白鳥1号」ですが、一本後の5号にも一度だけ世話になりました。去年の七月、まさかの失策で撮り損なった「北斗星」を追い、最後の機会に一縷の望みを賭けて渡道したときのことです。「北斗星」を狙い通りに仕留めて本懐を遂げたのもさることながら、印象に残ったのは当初の予報をはるかに上回る清々しい好天でした。北海道なら梅雨時でも十分活動に耐えうることを知って、翌年以降の年中行事とするにもやぶさかでなく思えたものです。
しかしその後、大幅な値上げとなる新幹線の料金体系が発表されて、北海道に列車で行くという選択肢は現実的味を失いました。結果としては、あれが一夏限りのよき思い出だったということになりそうですorz

★青森1150/スーパー白鳥5(4005M)/1342函館
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北の汽車旅最終章 - つがる3号

2016-02-12 10:59:37 | 東北
さっぱりしたところで青森へ向かいます。3号ということはその前に1号があったわけで、朝風呂を切ってそちらに乗れば、ほぼ同じ出発時刻で一時間半早くなるところでした。それをあえて見送ったのは、津軽を去り難かったのに加えて、新青森での空疎な待ち時間を嫌ったという事情があります。
というのは、1号で出ると、昨日と同じ「スーパー白鳥1号」が一応の接続列車にはなるものの、新青森での待ち時間が昨日をも上回る30分以上となってしまうのです。その点後続の3号に青森まで乗れば、9分という絶妙な間合いで「スーパー白鳥5号」に接続します。
下りの「スーパー白鳥」に乗る機会はこれが最後となるだけに、今まで世話になってきた1号で終わろうという考えがなかったわけではありません。乗り換えが始発の新青森から青森に変わるため、狙い通りの席を確保できない可能性もあります。しかし、最後の最後まであの無意味な待ち時間に辟易させられるのも、それはそれで興ざめというものでしょう。津軽に少しでも長く滞在し、滞りなく乗り継げる方を選んだ次第です。平日だけに、昨日のような混みようにはならないだろうと期待しています。

★大鰐温泉1045/つがる3(2043M)/1141青森
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北の汽車旅最終章 - 若松会館

2016-02-12 10:31:16 | 温泉
津軽への汽車旅では毎回世話になっている大鰐温泉も、二日続けて立ち寄るのは初めてかもしれません。「若松会館」で朝風呂を浴びます。
昨日の今日で立ち寄るならば、他の浴場にするという選択も当然考えました。しかし昨日と同様、駅から比較的近い二軒が揃って中休みでした。昨日は午後の部の開始時刻にやや早く、今日は午前の部の終了時刻を少し回るという、何とも噛み合わない結果です。とはいえこの温泉に入れるならば何の不足もありません。
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北の汽車旅最終章 - 大鰐線再び

2016-02-12 09:35:52 | 東北
青森へ向かうかというとさにあらず。まずは大鰐へ向かいます。一風呂浴びると青森行の「つがる」が来るという寸法です。

★中央弘前930/14レ/959大鰐
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北の汽車旅最終章 - 弘前東栄ホテル

2016-02-12 09:06:37 | 東北
出発します。今回も弘前東栄ホテルの世話になりました。空きさえあれば他と比べるまでもなくここを選ぶという習慣は、すっかり確立した感があります。
次に津軽を訪ねるのは花見のときになるでしょうか。当然ながら宿泊事情は非常に厳しく、去年と同様カプセルホテルを押さえられれば御の字と思われます。しかし初秋の北海道からの帰り道、今年も東北地方を縦断することになれば、再びここの世話になるつもりです。そのときにまたお会いしましょう…
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北の汽車旅最終章 - 二日目

2016-02-12 07:50:07 | 東北
おはようございます。弘前市街には昨日に引き続き青空が広がっています。彼方には山頂まで一点の曇りもない岩木山が。この時期としては珍しいほどの好天です。
本日は旭川まで約650kmの大移動となります。関東を起点にして、この距離を新幹線に頼らず一日で移動しうるのは、東海道、山陽本線を普通列車で延々下る場合がせいぜいではないでしょうか。新幹線至上主義の蔓延により在来線がことごとく分断されてしまった今、新幹線以外の列車で数百km単位の長距離移動ができる機会は滅多にありません。
新幹線が開業しても、道内の長距離列車は残ります。たとえば函館から稚内まで700km以上乗り継ぐこともできるわけです。しかし、そもそも列車で北海道に行く機会自体が激減すると予想される中、そのような旅を実行に移すのも難しくなります。新幹線のもたらす現実はどこまでも残酷です。
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