日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

京阪神居酒屋探訪 2015 - 帰着

2015-08-10 23:58:07 | 近畿
帰宅しました。聖地巡礼を主題とした三日間の旅が終わりました。
多分に未知数だった甲子園の巡礼に関しては、身構えたほどの暑さを感じず、試合も組み合わせ・展開ともに申し分なく、完全勝利というべき結果です。しかしその他の場面では、終始酷暑に辟易させられました。三年前の会津北陸など、35度超の状況は過去にも経験してはいるのです。しかし、そのときはいずれも湿度が低く、十分耐えうる体感温度だったと記憶しています。それが今回は、正常な判断力・行動力をも奪い去る耐え難い酷暑でした。今年の暑さが例年以上という事情はあるとしても、例年並みになったところで抜本的に改善するとは思えません。やはり都市部の暑さは別次元です。
このような状況だけに、聖地巡礼を来年以降も恒例行事とするかどうかは微妙です。しかし、今回の経験を通じ、少なくとも平日ならば余裕を持って観戦できることも分かりました。3年後の第100回大会、9年後の甲子園100周年に際しては、再び巡礼するにやぶさかでないというのが現時点での考えです。

涼しくなるのを待ってから本格始動するのが通例のところ、今季はそうも言っていられない事情があります。新潟の115系に終焉が迫っているからです。水鏡だった越後平野は、間もなく黄金色の絨毯に彩られます。そして、実りの季節がもう一度やってくるかどうかは何ともいえません。稲刈りがあらかた終わる来月まで、一泊二日の週末は新潟での活動を極力優先する予定です。
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京阪神居酒屋探訪 2015 - のぞみ62号

2015-08-10 21:12:43 | 近畿
全行程終了です。当初の構想とは全く違う方向に展開した昨日に対し、終始構想通りに進行した本日の活動でしたが、復路の移動に際しては異例といえることが三つあります。最終列車ではなくその一本前を選んだのが一つ。「明治屋」を早めに辞去した結果、発車の30分も前に新大阪へ着いてしまったのが一つ。もう一つは車内での晩酌です。
常々申している通り、私は列車内での飲み食いを好みません。また、酒場を出た後、さらに重ねて呑むことも好みません。それが今日に限って変節したのは、酒場が「明治屋」一軒限りだったという事情によります。腹にたまるものがほとんどなく、たらふく食うより酒をしみじみ味わうのに適した店です。それだけに、呑むことに関しては十分満足できた反面、腹具合が中途半端になってしまいました。それでは、足りない分をどうやって補うかと考えたとき、真っ先に浮かんできたのが551蓬莱の餃子と豚饅でした。そして、餃子と豚饅ならばビールだろうと思い立ち、さらに缶ビールも買い込んでしまった次第です。
あえて最終列車の一本前を選んだのは、帰りの列車を手配した時点で、最終列車とその前とでは混み具合がまるで違うと分かったからでもあります。乗車の前に再度確認した際にも、前後左右には誰もいないという理想的な状況でした。これなら車内でも気兼ねなく晩酌ができそうです。

★天王寺1941/4206M/1959大阪2030/3526M/2033新大阪2103/のぞみ62(62A)/2332東京
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京阪神居酒屋探訪 2015 - 明治屋

2015-08-10 19:06:00 | 居酒屋
梅小路、豊中、甲子園の順で聖地を巡礼してきた三日間の旅、最後は左党の聖地で締めくくります。大阪の聖地といえばここしかありません。大トリを飾るのは「明治屋」です。
この店を訪ねるというとことごとく日中か夕方で、夜に来たのは初めてのような気がします。勤め人が目立つところは平日の晩らしく、中年男の二人組が酒酌み交わす光景も、物思いにふける一人客が多い日中とは好対照。不動の定番に混じる鱧、冬瓜、冷奴の文字にはさりげない季節感が表れています。これが聖地の夏かと得心した今回の再訪です。

明治屋
大阪市阿倍野区阿倍野筋1-6-1 ヴィアあべのウォーク1F
06-6641-5280
1300PM-2200PM
日曜定休

御酒二合
きずし
はもちり
とうがん煮付け
コロッケ
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京阪神居酒屋探訪 2015 - 最終盤

2015-08-10 18:36:33 | 近畿
三日間の旅も最終盤、大阪に戻って一献傾けます。帰りの列車の時刻から逆算すると、持ち時間は正味一時間といったところでしょうか。しかし、一軒限りの前提ならば不足はありません。よい形で締めくくることができそうです。

★甲子園1814/1764レ/1822尼崎1825/1844大阪難波/徒歩/なんば1850/447レ/1857天王寺
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京阪神居酒屋探訪 2015 - 甲子園歴史館

2015-08-10 18:29:38 | 野球
観戦は終わりましたが、巡礼しなければならない聖地がもう一ヶ所あります。球場併設の「甲子園歴史館」です。
場所は外野席からスコアボードにかけての直下、ユニフォームを始めとする用具類と優勝旗、優勝杯、記念盾、写真付の年表に映像資料という構成は、昨日訪ねた「南海ホークスメモリアルギャラリー」とおおむね同様です。しかし、展示が高校野球と阪神球団の二本立てになっており、なおかつ所蔵品の点数があまりに多いため、試合終了から閉館までの一時間少々では到底足りません。ただ数が多いだけではなく、深紅の大優勝旗の実物を始めとする一級品の展示物が所狭しと並ぶ状況だっただけに、駆け足で一周するしかなかったのが惜しまれます。これらの展示を心ゆくまで鑑賞するには、何度も通い続けるか、当館だけのために一日費やす必要がありそうです。試合と同様見応え十分の施設でした。
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京阪神居酒屋探訪 2015 - 言式合糸冬了

2015-08-10 16:31:14 | 野球
第三試合が只今終わりました。序盤に1点取り合った後、秋田商の主戦が評判通りの好投を演じれば、龍谷先発も走者を出しながら踏みとどまり、延長もあり得るかと思われた8回裏、秋田商に待望の適時打2本が飛び出して、そのまま逃げ切り試合終了という結末です。
昨日までの酷暑から、終日観戦するのはかなり厳しいと見て、中座も視野に入れていたはずが、結局動かず全ての試合を観戦してしまいました。これも偏に、先達の導きを得て、汗一つかかずに過ごせたからに他なりません。鮮やかな速攻で決着した第一試合、本塁打に始まり着実に得点を積み重ねた第二試合、緊迫した投手戦の第三試合と、それぞれ全く異なる展開の好試合だったのも幸運でした。これでこそ聖地を巡礼した甲斐があったというものです。
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京阪神居酒屋探訪 2015 - 第三試合

2015-08-10 14:32:11 | 野球
第三試合からは2回戦に入ります。注目校が登場した第一、第二試合に対し、春季九州大会を制した龍谷に左の好投手を擁する秋田商という、通好みのする一戦です。
自らの趣味的見地からも、明治11年創立の伝統校と、今や貴重となった商業高校との対戦は申し分ありません。片や九州、片や東北という好対照の組み合わせも好ましく、先発メンバーに名を連ねた古賀、工藤の姓にそれぞれの土地柄が感じられます。
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京阪神居酒屋探訪 2015 - 貫禄勝ち

2015-08-10 14:12:40 | 野球
第二試合終了です。一時膠着状態となりながらも、岡山学芸館の投手交代に乗じた鳥羽が6回以降小刻みに加点し、7対1で快勝しました。府大会での強運を繰り返し取り上げてはきましたが、もちろん運だけで勝ち上がれるはずはありません。今日は初代覇者としての貫禄勝ちといったところでしょうか。次戦は4日後、相手は智辯和歌山を下して意気上がる新鋭の津商です。神通力が再び発揮されるかどうかに注目しましょう。
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京阪神居酒屋探訪 2015 - 浜風

2015-08-10 12:32:52 | 野球
2回の攻撃に先立ち両校の校歌が流れました。真打が1回裏に2点本塁打で先制すれば、岡山学芸館もすぐさま1点取り返すなど、開始早々動きの多い展開です。
第1試合の途中から、3塁側のスタンドには向かい風が吹いています。しかも、時間が経つにつれて風が強くなってきました。これが噂に聞きし浜風なのでしょう。風が熱いことからして、昨日までと比べて気温に大差はないのだろうと思われます。しかし、この風があるのとないのとでは体感が全く違い、着席してからほとんど汗をかいていません。背後ではなく正面から吹いてくるのも心地よいものがあります。3塁側を選んだのは結果として正解だったようです。
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京阪神居酒屋探訪 2015 - 真打登場

2015-08-10 12:04:07 | 野球
結局3回の大量得点がものを言い、10対4で健大高崎が初戦を突破。校歌を聴いてから慌ただしくカレーをかき込むと、さほどの間も置かずに第二試合が始まりました。初代覇者京都二中改め鳥羽の登場です。神懸かり的な強運にも恵まれ、大会創設100年目の出場を果たした真打は、どのような戦いぶりを見せてくれるのでしょうか。
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京阪神居酒屋探訪 2015 - 校歌

2015-08-10 10:13:31 | 野球
三回表に早くも動きが。健大高崎が一挙8点を先制しました。同校の真骨頂というべき、単打と盗塁を織り交ぜながらの鮮やかな速攻でした。県大会の決勝で20点を奪った寒川ではありますが、今世紀4勝14敗の香川県勢にとっては厳しい展開になってきました。健大高崎の校歌をもう一度聴くことになるのでしょうか。
斬新と話題の健大高崎校歌ですが、個人的には必ずしもそのようには思いません。とりわけ残念に思うのは郷土色が皆無なことです。Be Togetherなる中学生でも思いつく表現を主題に、よくも悪くも観念的な言葉を連ね、最後に取ってつけたかのような校名連呼という構成が、特に優れたものとは思えないのです。
その点理想的なのが、このblogでも度々取り上げている前橋の校歌です。余所者が思いつく群馬の風物詩といえば、赤城山に空っ風といったところですが、それらを「赤城颪」の一言で表現した歌い出しには脱帽する他ありません。その他にも、前橋の旧名である厩橋の文字が登場したり、市街を貫く利根川を刀寧の雅称で表したりと、郷土色と格調高さを併せ持った構成は、関東屈指の伝統校の風格に満ち満ちています。
斬新さにおいて出色といえるのが、健大ならぬ本家高崎の校歌です。Be Together程度なら常人に思いついても、「セルリアンブルー」なる言葉を紡ぐ感性は只者ではありません。それもそのはず作詞者は草野心平で、作曲者は芥川也寸志という錚々たる大家による作品です。作家の名はともかくとして、この校歌が昭和30年代に作られたという事実は特筆に値します。
このように、各地の伝統校には先人が築き上げた歴史と文化があります。自分が新興の私立校を毛嫌いし、古豪と伝統校を依怙贔屓するのも、歴史と文化こそ高校野球の真髄と考えているからなのです。
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京阪神居酒屋探訪 2015 - 第一試合

2015-08-10 09:45:05 | 野球
氷を買ったり入場券の列に加わったりで時間を消費し、試合開始後10分ほど経ってからの入場となりました。2回の攻撃開始に先立ち、両校の校歌が演奏されたところです。
中央特別自由席が早くも売り切れるという状況を目の当たりにし、想定が甘かったかと一瞬身構えたものの、3塁側の特別自由席を確保。やはり先達の助言に従い、スタンドと傘の隙間を風が通る最上段の通路側に着席しました。西日が差し込む三塁側ではありますが、この位置なら最後まで日陰になるのではないでしょうか。ロックアイスの袋を氷枕の代わりにすれば、意外に凌げるものだというのが実感です。ただし、外野最上段からの眺めも秀逸と聞いているため、第三試合の終盤は外野席に移ることも検討しています。
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京阪神居酒屋探訪 2015 - 酷暑対策

2015-08-10 08:53:09 | 近畿
不要な荷物を駅に預けて聖地へ赴きます。初見だけに不十分な点は多々あると予想されるものの、巡礼にあたっては自分なりに対策を立て、着替えのTシャツ一枚と手拭いを3枚、それに団扇を用意しました。また、先達の導きに従い、球場入りする直前にロックアイスを確保する予定です。この装備でどこまで持ちこたえることができるでしょうか。

★大阪難波850/889レ/910尼崎912/901レ/917甲子園
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京阪神居酒屋探訪 2015 - グランドサウナ心斎橋

2015-08-10 08:27:04 | 近畿
出発します。昨晩世話になったのは「グランドサウナ心斎橋」です。夏休み中ということもあるのか、日曜にもかかわらず大阪市内の宿がそこそこ混んでおり、その結果格安で泊まれる宿がほとんどなかったため、今回は割り切ってカプセルにしました。
大阪のカプセルホテルといえば、自身長年愛用してきたのは「朝日プラザ心斎橋」ですが、こちらに個室型があると分かって宗旨替えした次第です。あくまでカプセルの延長ではありますが、やはりわずかな面積でも占有できる区画があると快適性が違います。宿に金をかけない主義の自分にとっては、これで必要十分でした。
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京阪神居酒屋探訪 2015 - 三日目

2015-08-10 07:48:40 | 近畿
おはようございます。言わずもがなとなりつつありますが、本日の空模様も過去二日とほぼ同様です。酷暑との戦いは最後まで続きますorz
本日は聖地甲子園を巡礼する最終日となります。少なくとも現時点では、予定される全3試合を観戦するつもりです。ただし、日陰に立ち止まっていても大量の汗が流れてくる状況で、日がな一日過ごすとどのようなことが起こるかは未知数です。体力の限界を感じれば撤退を考えます。巡礼後は大阪に戻って一献傾け、新幹線で帰路につく予定です。
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