日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

夏の南東北縦断ツアー 二日目

2012-08-05 23:12:50 | 東北
投宿して一風呂浴び、本日は少し早めの全行程終了となります。牛タンをはしごして満腹になったからというのは直接の理由ではなく、単なる結果に過ぎません。根本的な理由は、仙台の街が暑すぎて出歩く気にならなかったということですorz
花火見物を済ませて牛タンをいただき、その後で投宿して一風呂浴び、最後に居酒屋で一杯引っかけるというのがもともとの予定でした。しかし、今回は中心街の宿が軒並み満室で東口に宿をとったため、呑み屋街まで歩いて15分ほどの距離が出てしまいました。普段ならばその程度の距離など何でもないとはいえ、今日は勝手が違います。28度という気温は昼間に比べて10度近くも低いというのに、体感温度はこちらの方がはるかに上で、ものの五分も歩けば汗にまみれて収拾がつかなくなりそうです。もとより仙台では牛タンが主役で、居酒屋は最後に軽く一杯引っかける場所というのが自分の中での位置づけだけに、わざわざタクシーで往復するほどの必要性も感じず、居酒屋にあてるつもりの二軒目を先ほどの太助に回しました。わざわざ仙台に泊まっておきながら、酒の一杯も呑まずに終わるとはややもったいないようにも思えるものの、たまにはこんな終わり方もよいのではないでしょうか。
さて、明日はこの活動の大義名分でもある七夕まつりを見物します。天気予報によると明日は朝方だけ晴れ、午後から夕方まで雨が降るとのことで、なおかつそこから先は梅雨のような蒸し暑さが何日にもわたって続くようです。夜半でさえこの暑さなのですから、明日がどれだけ暑いかは推して知るべしといった感があります。多少なりとも天気がよく、気温もさほど上がらず、なおかつ人が増え出す前の朝方に七夕見物をさっさと済ませて、仙台からは早々におさらばしてしまった方がよいでしょう。明日に備えて寝ます。おやすみなさいzzz
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夏の南東北縦断ツアー 二日目

2012-08-05 21:52:04 | 東北
腹ごなしをかねて、明日から始まる七夕まつりの舞台となる商店街を散策します。飾り付けをするのは明日の朝からだと聞いていたものの、竹竿は既に立てかけられ、祭りの提灯も灯されて、七夕祭りの雰囲気というものが何となく伝わってくるようです。これを見る限り、想像した以上のものでもなければそれ以下でもないというのが率直なところではあります。飾り付けが始まるとこの光景がどのように変わるのでしょうか。
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夏の南東北縦断ツアー 二日目

2012-08-05 21:13:46 | B級グルメ
二軒目はまたしても太助のはしごに打って出ます。太助といっても、いつもの「旨味太助」には品切れで振られており、「分店いまい」も定休日で、今日は「味太助」意外に選択肢がないと申しました。しかし、一軒限りで切り上げようとしたところ「肴町分店」が渡りに船の臨時営業だったため、思いがけない再訪となった次第です。
仙台で太助を名乗る四軒のうちの一つであるこの店ですが、ここを訪ねたのはかなり昔のことになります。七年前の梅雨時、「」とともに初めて訪ねたのがこの店です。その後何度も通った「雅」に対して、こちらの店がその一回限りで終わってしまったことからも分かるように、当時の印象はそれほどよいものではありませんでした。接客はよくも悪くも太助を忠実に受け継いだ素っ気のないもので、肝心の牛タンも本家に比べて厚みがなく、これなら奇をてらわず本家に行けばよいという結論に達したため、その後は素通りし続けて今日に至るわけです。今回にしても、他に選択肢がない状況で臨時営業していたという特殊事情がなければ、この店に入ろうと思い立つことはなかったでしょう。
それほどまでに自分の中では低い位置づけに甘んじていたこの店ですが、いざ暖簾をくぐると、右に一直線のカウンター、左に小上がりを整然と並べた奥手に長い店内は明るく活気があり、厨房に立つ二人組の板前も威勢よく、給仕をこなす三人組のおばちゃんともども、太助というより気の利いた大衆割烹のような雰囲気に満ちています。牛タンとテールスープも本家に比べて遜色はなく、今日一回限りの出来で比べるならば、むしろこちらの方が上です。思えば、前回訪ねたのは狂牛騒ぎで仙台の牛タン専門店が死活問題に瀕していたときで、名店「」が一時休業に追い込まれ、「利久」も塩焼きと味噌漬けを半々にして出すなど、各店が値段を上げたり質を下げたり、挙げ句の果てには店を閉じたりしながら必死にやりくりしていた時期でした。薄切りで物足りなく感じた牛タンはその時限りのことで、これが本来の姿なのかもしれません。そうだとすれば、一度抱いた先入観からこの店を何度となく素通りしていた自分は、今までかなりの損をしてきたということになります。

味太助 肴町分店
仙台市青葉区国分町1-5-10
022-261-8190
1130AM-2130PM(LO)日曜定休
定食1440円
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夏の南東北縦断ツアー 二日目

2012-08-05 20:36:06 | B級グルメ
自分が仙台を訪ねる目的はいくつかあれど、少なくとも半分はこれに集約されるといってよいでしょう。花火の後はお待ちかねの牛タンをいただきます。今回は意表を突いて「味太助」を訪ねます。別に趣向を変えたかったからではなく、当てにしていた二軒にいずれも品切れ閉店で振られ、他に選択肢がなかったというのが真相ですorz

味太助
仙台市青葉区一番町4-4-13
022-225-4641
1130AM-2130PM(LO)
定食A1400円
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夏の南東北縦断ツアー 二日目

2012-08-05 20:24:36 | 東北
仙台に着きました。まずはお約束の七夕花火祭を見物します。市街に近い仙台宮城のICが通行止めになっており、一つ手前の仙台南で下ろされたときには、いったいどれだけ混んでいるのかと身構えたものの、いざ乗り込むと市街の中心までは意外なほどあっさりたどり着いたというのが率直なところではあります。とはいえ、街を行き交う人の数が半端ではなく、今日が祭りの日であることは事前に知らずとも即座に気付きそうです。花火の弾ける音につられて広瀬通りへ出てみると、西の空には花火が次々と打ち上げられて、今がまさに終盤の見せ場といった頃合いでしょうか。仙台の中心街を貫く目抜き通りの突き当たりにぽっかりと夜空が広がって、そこへ花火が打ち上げられる様はなかなか絵になり、そういえばここだけ空が広かったかと得心させられます。
それとともに驚くのは、片側三車線の広い通りが全面通行止めになっていて、そこに無数の人々がシートを敷いて花火見物に興じていることで、仙台宮城のICが通行止めになっていたのもこのためでした。人混みのむさくるしさはそれほどでもないものの、昼間の強い日差しに照りつけられたアスファルトからは、蓄えられた熱気がもうもうと立ち上ってくるかのようで、こちらのむさくるしさが半端ではありません。この状況では長居は無用のため、申し訳程度に見物して早々に切り上げます。ただの花火大会と侮っていたはずが、予想以上の見事な花火が拝めたのは事実なのですから、それだけで十分ということにしておきましょう。
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夏の南東北縦断ツアー 二日目

2012-08-05 18:37:23 | 東北
115号線を順調に飛ばして土湯トンネルの手前までたどり着きました。標高が上がったのと日が落ちたのとで、気温は24度まで下がっています。磐梯山麓でも30度を切るまで下がってはいたものの、喜多方市街と比べて10度近く下がったとは思えないほど変わり映えしませんでした。しかし、15度も下がるとさすがに涼しくなってきます。とはいえ、数字通りの違いを感じるかというとそれほどでもないのはたしかで、やはり暑さ寒さは気温だけでは分からないというのが今日の一貫した印象です。
結局、この後は福島市街には寄らずにすぐ東北道に乗ろうと思っています。明日仙台に終日滞在ということにならない限り、福島には帰り道に寄る可能性が高く、温泉にしてもこの暑さではすぐにまた汗をかいてしまい、今の時間に入っても仕方がないからです。このまま走れば8時過ぎには仙台に着くでしょう。市街の道が花火祭でどれだけ混むかが未知数ではありますが…
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夏の南東北縦断ツアー 二日目

2012-08-05 17:35:43 | 北海道
県道沿いのお立ち台から磐梯山を望みます。朝から真っ青に晴れわたっていた空に四時頃から雲が出始め、天候を考えても日没までの残り時間を考えても、裏磐梯まで足を延ばすのは現実的ではなくなってしまいました。結局、変わり映えはしないものの猪苗代から115号線経由で福島に下り、東北道で仙台へ向かうことにします。福島で温泉と酒屋に寄れればよいのですが、そこまですると仙台で今夜訪ねる店の選択肢がごく限られてしまうため、福島と仙台のどちらか一方を選ばなければなりません。福島へ着くまで葛藤が続くことになりそうです。
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夏の南東北縦断ツアー 二日目

2012-08-05 15:40:33 | 東北
毎度おなじみ龍ヶ沢湧水を訪ねます。前回ここを訪ねたのは残雪に埋もれ足の踏み場もなかった早春で、当然ながら湧水で喉を潤すのにおあつらえ向きの時期ではありませんでした。しかし、今日はこの炎天下を一日走り回ったこともあり、身体が何よりも水分を欲しています。普段から冷たい湧水が今日はなおさら冷たく感じられ、滔々と流れる水に手を浸していれば、そのうち指先がかじかんでくるのではないかと思うほどです。その水を思う存分水筒に汲み、木陰のベンチに腰を下ろして喉を潤せば、木々の緑と蝉の鳴き声も涼やかに感じられます。湧水をこれほどありがたく感じられる日もそう多くはないでしょう。
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夏の南東北縦断ツアー 二日目

2012-08-05 15:08:05 | 東北
喜多方市街を後に、雄国パノラマラインで高度を上げます。市街を出る直前、車載の温度計の表示が一時的に37.5度まで達しました。低い方だと12月の十勝で氷点下14度というのがありましたが、高い方はもしかするとこれが空前絶後になるかもしれません。
喜多方市街の向こうに飯豊山を望む絶景はいつもと同じながら、青い田畑が一面に広がり、白く大きい雲が彼方の山並みよりもはるかに高くもくもくと立ち上る様子はまさに夏そのものです。この暑さにもかかわらず、山頂にはまだ雪が残っており、過ぎた冬の雪深さを物語っています。これを見て思い出すのが、籠太の親方が語っていた飯豊山の残雪にまつわる昔話です。ある孤児と養父をモチーフにした、少し切ない物語でした。興味のある方は店のWebサイトをご覧あれ…
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夏の南東北縦断ツアー 二日目

2012-08-05 14:09:35 | B級グルメ
腹ごなしをしているうちに目当ての一軒が頃よく空いたため、ここを本日の二軒目とします。訪ねるのは長らくご無沙汰していた「あべ食堂」です。

あべ食堂
喜多方市緑町4506
0241-22-2004
730AM-1500PM(水曜休)
中華そば600円
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夏の南東北縦断ツアー 二日目

2012-08-05 13:54:17 | 東北
木陰に車を停めて腹ごなしの休憩をとります。日差しは朝から陰る間もなく、気温は上がりに上がって、現在のところ37度などというとんでもない数字になっています。しかし、湿度が低いということか、木陰で受ける風は今日の方がむしろ涼しく感じられます。これが昨日の今頃より10度も高いとは、温度計を見なければ全く気付かないでしょう。少なくとも、流した汗の量は昨日の方がはるかに上でした。暑さは気温だけでは測れないと改めて実感させられます。
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夏の南東北縦断ツアー 二日目

2012-08-05 13:10:29 | B級グルメ
例のごとく昼時を見計らったかのように喜多方へ着きました。このところ「ひさじ屋」の頻度が高かったため今回は趣向を変えようとしたものの、あいにく夏休みということもあり、予定していた二軒がいずれも行列で、結局いつもと同じ選択となります。人気店の行列をよそに、今回も二人組の先客と後から来たライダー一人以外に客の姿はなく、閑散とした店内はいつもと同様です。しかし、今回は息子か弟子と思しき職人が厨房に立っています。店主も女将も歳をとり、あと十年、十五年したらこの店はどうなるのかという考えがどこかにあっただけに、この味が受け継がれるというのはまことに喜ばしいことです。
それにしても、この炎天下で行列してまでラーメンをすすりたいというのですから、世の中には物好きが多いのですね…

ひさじ屋
喜多方市水上6816-6
0241-22-7639
1000AM-1900PM
チャーシューメン750円
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夏の南東北縦断ツアー 二日目

2012-08-05 12:17:04 | B級グルメ
喜多方までの道すがら、味噌と三五八を買い求めます。このところ喜多方までの移動には雄国パノラマラインを使っていたため、坂下からの県道を走るのも久しぶりです。

目黒麹店
河沼郡会津坂下町大字三谷字佐藤分670-2
0242-83-3723
830AM-1800PM
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夏の南東北縦断ツアー 二日目

2012-08-05 12:01:00 | 酒屋
毎度おなじみ会津坂下の五ノ井酒店に立ち寄ります。これはと思う酒がいくつかありはしたもののそれらがことごとく生酒で、この炎天下であと二日間持ち運べるかどうか疑わしいため、後ろ髪を引かれながらも火入れ酒を選択。暑さは覚悟の上だったとはいえ、このような形で影響が出るとは想定していませんでしたorz

五ノ井酒店
河沼郡会津坂下町市中一番甲3551
0242-83-2170
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夏の南東北縦断ツアー 二日目

2012-08-05 09:56:50 | 東北
出発します。今回世話になったのは中町のフジグランドホテルでした。市内に二つあるフジグランドホテルのうち、自分が普段世話になるのは駅前の方です。部屋からの眺めがいいこと、料金が200円ほど安いこと、駅前の温泉施設に無料で入れることなどが理由で、片道20分ほど歩いて呑み屋街との間を行き来するのが散策と酔い覚ましにちょうどよいということもあります。中町を選ぶのは、基本的には鶴ヶ城で花見をするときか、駅前が満室だったときだけです。そのどちらでもなかったというのに今回中町を選んだのは、夏場だけに呑み屋までの徒歩時間を縮めたかったという理由によります。実際のところ昨晩はかなり蒸し暑く、あの状況で往復40分も歩けば汗まみれになることが必至だったため、この選択は誤っていなかったようです。
それにしても、昨日の祭りのせいなのかどうか、半月も前から予約したというのに、今回は二種類あるシングルルームのうち片方しか選べないという盛況ぶりでした。聞くところによると、市内にα-1, 東横イン、ルートインなどホテルチェーンがいくつか進出している中にあって、このフジグランドの方が先に埋まってしまうことも珍しくないそうです。先の震災で風評被害に見舞われたとき、これでは地場のホテルなどひとたまりもないのではないかと勝手に心配したものですが、そんな不安をたちまち吹き飛ばし、今なお全国チェーンをものともせずに健闘しているのはまことによいことです。
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