日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北海道花見の旅 2012Part2 二日目

2012-05-27 22:29:18 | 居酒屋
釧路の街に戻りました。道中最後にして花見の旅最後の夜は、もちろん居酒屋で名残の盃を傾けます。繁華街の明かりもまばらな日曜の夜とはいえ、心当たりはいくつかあるので安心です。まずは肩慣らしを兼ねて「達」で軽く一杯引っかけます。

居酒屋 達
北海道釧路市栄町3-2
0154-25-0210
平日 1730PM-2400AM
金曜土曜 1800PM-300AM
月曜定休

福司
お通し(鴨ロース・いか酢味噌)
メンメ唐揚
ハモ塩焼
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北海道花見の旅 2012Part2 二日目

2012-05-27 20:57:33 | 北海道
時計回りに一周する形で厚岸に戻りました。釧路へ向かう前に、子野日公園の千島桜に別れを告げます。過去二回の花見では、長かった花見の旅を振り返り、これが最後の夜桜かとしみじみ感慨に浸ったものですが、今回は不思議なことにそれほどの実感が湧かず、来週も花見をしていそうな気さえしてきます。しかしこれが正真正銘の最後です。また来年…
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北海道花見の旅 2012Part2 二日目

2012-05-27 20:24:30 | 北海道
厚岸へ向かって海沿いの道道を走ります。道端に車を止めてライトを消せば、視界の中に人工の明かりは何一つなく、霧多布の灯台の明かりが彼方の空に反射するだけです。頭上には三日月と満天の星が散らばり、断崖絶壁に打ち寄せる波の音が遠くから聞こえてきます。そして、西の地平線にはまだ残照が。何回足を運んでも、北海道の自然に圧倒される場面が一度や二度はあるものだと常々申しますが、この光景はまさにそれです。遠回りになるのを承知で道道経由にしたのは正解でした。
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北海道花見の旅 2012Part2 二日目

2012-05-27 19:38:26 | 北海道
日没から約一時間、辺りもかなり暗くなったところでアゼチ岬を訪ねます。名高い観光地である霧多布岬と違い知る人ぞ知るこちらの岬、私自身訪ねるのは初めてながら、見事な夕景には思わず感嘆させられます。断崖絶壁の岬から見下ろせば、琵琶瀬湾の向こうには霧多布の市街が広がり、暮れ行く空の下で一つずつ明かりが灯るという絵柄がよく、夕景を眺めるなら初めからこちらにすればよかったのではないかと思うほどです。八時も近いというのに空はまだ明るく、10分や20分で暗くなりそうな気配はありません。仮に八時過ぎに暗くなったとしても、日が沈んでからかれこれ二時間近くもかけて暗くなるわけで、北海道の初夏の日差しがいかに長いかを実感させられます。
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北海道花見の旅 2012Part2 二日目

2012-05-27 19:19:27 | 北海道
昨日と同じく日没直前に夕日が雲間から顔を出し、ほどなくして地平線の彼方に消えました。しかし初夏の日差しはことのほか長く、西の空は残照で茜色に染まり、次第に色合いを変えて行きます。流れる雲がこれに重なり、刻一刻と絵柄が変化する様子は、日が沈むやいなやたちまち暗くなる冬場の夕暮れとは対照的です。
それにしても寒さが半端ではありません。日中でさえ肌寒かっただけに、日が落ちてからの冷え込みはなおさらです。7度という数字以上に寒く感じるのは昨日と同じで、真冬と同じ耐寒装備でも全身がこわばってきます。寒の戻りが少なかったこの春、最後に上着をまとったのは、記憶が確かなら四月下旬の信州で、花見の旅では後にも先にもその一回しかありませんでした。そのときと比べても今日の寒さは群を抜いています。
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北海道花見の旅 2012Part2 二日目

2012-05-27 18:16:36 | 北海道
霧多布岬に着きました。岬で夕日といえば水平線の彼方に日が落ちる光景を連想しがちなところ、ここの夕日は市街の方角に広がる荒涼とした草地の彼方に沈みます。吹きすさぶ冷たい風と訪れる人もない寂寥とした光景は、前回ここを訪ねた三年前の冬と同じで、そのとき眺めたえもいわれぬ色合いの夕空が思い出されてきます。岬の周囲は引き続き厚い雲に覆われている一方で、西の空には夕空が広がり、雲間からところどころ夕日が差しており、これはこれで悪くありません。今日の夕日はこの場所で見届けることにします。
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北海道花見の旅 2012Part2 二日目

2012-05-27 17:32:25 | 北海道
糸魚沢茶内と進んだところで、これ以上進むのを断念して引き返すことにしました。根室までたどり着くのが時間的に厳しくなったというより、東へ進むにつれて空がどんよりと曇って、多少のことでは晴れそうにもなくなってしまったというのが理由です。どうやら釧路と違って根室は終日曇りだったらしく、仮に行ったとしても花見には不向きの天候だったようです。東の彼方を見遣ると青空が広がっているように見えなくもないものの、きわめて低い可能性に賭けるよりは、天気のよい釧路方面へ引き返すのがよかろうと判断しました。とりあえず霧多布まで足を延ばして、もし空が晴れてくれればそこで夕日を眺め、そうでなければ夕日を追って海沿いを厚岸方面へ走ります。
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北海道花見の旅 2012Part2 二日目

2012-05-27 16:30:53 | 北海道
四時を回って日が少しずつ傾きだしたところで、問題となるのは日没までの二時間あまりをどうするかです。若干の躊躇はあるものの、結論としてはとりあえず根室へ向かって走ることにしました。まっすぐ走ったとしても着くのはおそらく六時過ぎ、暗くなるまでの持ち時間はせいぜい三十分といったところですから、ただ往復するだけに等しくなりそうなのは事実ながら、本土最東端の桜を観るなら今日以上の天候はなく、多少の冒険は必要と思い至りました。時間切れになれば霧多布か花咲あたりで夕日を眺めて戻ってもよく、根室の桜は観られたら儲けものと思えばよいことです。慌てず焦らず進むことにします。
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北海道花見の旅 2012Part2 二日目

2012-05-27 16:18:31 | 北海道
国泰寺、子野日公園と桜の名所を訪ねます。釧路の開花状況から予想した通り、エゾヤマザクラはごく一部の遅咲きを除いて葉桜に変わり、千島桜もそろそろ散ろうかという案配で、代わりに白い八重桜が咲き、紅色の八重桜は間もなく開花しようとしています。前回の花見では、炭火を焚いて花見をするという北海道の風習にカルチャーショックを受けたものですが、今回初めて気付いたのは、別保公園にしても子野日公園にしても、エゾヤマザクラ一辺倒ではなく八重桜、千島桜など他の品種が少なからぬ割合で植えられているということです。エゾヤマザクラが北海道の桜の主役だとしても、その花盛りはあまりに短く、咲いてから散るまではわずか一週間前後と聞きます。いくつかの品種を混ぜるのは、できるだけ長く桜を楽しむための北海道ならではの工夫なのかもしれません。
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北海道花見の旅 2012Part2 二日目

2012-05-27 15:41:21 | B級グルメ
厚岸市街に入りました。遅いお昼に牡蠣でもいただきたいのはやまやまながら、この晴天下では悠長に呑み食いなどをする間もありません。セイコーマートで軽食を買い求めて花見をしつついただくことにします。
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北海道花見の旅 2012Part2 二日目

2012-05-27 14:51:13 | 北海道
沿道の牧草地に遅咲きのエゾヤマザクラが一列に並んで咲いています。去年も眺めた光景とはいえそのときは曇り空でした。真っ青な空と白い雲、彼方まで続く緑の絨毯、その中で桜が咲けば絵にならないはずがありません。これが北海道の桜かと得心させられる見事な光景です。
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北海道花見の旅 2012Part2 二日目

2012-05-27 14:21:50 | 北海道
しばし滞在の後、再び厚岸市街へ向かって走ります。日が出てきたというのに空気はますます肌寒くなってきました。気温が10度まで下がったのもさることながら風が強く、しばらく当たれば手がかじかんでくるほどで、さすがの自分も上着なしには過ごせません。初夏の北海道でこの程度の寒さを経験したのは一度や二度ではないとはいえ、まさか昼からこうなるとは思いませんでした。
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北海道花見の旅 2012Part2 二日目

2012-05-27 14:01:23 | 北海道
44号線を大きくそれて片無去の集落に立ち寄ります。時間が押すのを承知で回り道したのは、偏に去年ここで眺めた桜が印象的だったからです。牧場の草地に立つ桜は軒並み葉桜に変わってしまったものの、小中学校の桜並木のうち一番手前の大木だけが辛うじて花を咲かせており、空も頃合いを見計らったかのように再び晴れてきました。校門から平屋の校舎に向かって広い砂利道が続き、その両側に桜が並ぶという絵柄は何度眺めても郷愁を誘い、しみじみ鑑賞せずにはいられません。この光景をもう一度見られただけでも、わざわざ再訪した甲斐はありました。
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北海道花見の旅 2012Part2 二日目

2012-05-27 13:19:59 | 北海道
結局一時間少々の晴天はぬか喜びに終わり、空は再び曇ってしまいました。ただ曇り空といってもかなり明るく、ところどころ青空ものぞいていることからすると、あの晴天が戻ってくる可能性もないわけではありません。それより驚くのは空気の冷たさです。14度前後の気温は出発時から一貫して変わらないというのに、日が陰った途端に冷え出しました。上着までは必要ないとはいえ、うすら寒いという表現がしっくり来るような肌寒さです。何度も使ってきた台詞を繰り返すなら、やはり北海道は別世界だと実感せずにはいられません。
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北海道花見の旅 2012Part2 二日目

2012-05-27 12:39:45 | 北海道
滞在するうちに空がますます晴れ出して、透明な青空に白い雲がいくつも浮かぶ絶好の花見日和になってきました。午後の一時晴れるだけというのが最新の天気予報で、この空が終日続くわけではなさそうなのですが、ともかく僥倖には違いありません。ついつい滞在時間も延びがちになりそうなところ、天気のよいうちにできるだけ先を目指すことにします。今回は根室までたどり着けるでしょうか。
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