Verdure 4F

茶道24年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

「本阿弥光悦の大宇宙」展に行ってきました

2024年03月05日 | art
40年も、光悦ファンをやっておりますと、展覧会で公開されるような主なものは、たいがい観たことがあります。
どーしよーかなーと思うには思ったのですが、かなり久しぶりに光悦を銘打った展覧会を、しかも東博ですし、見る目も変わるし、子育てやコロナでの出不精リハビリも兼ねて出かけました。

今回とにかく舟橋蒔絵硯箱を売り出しているのですが… うーん、もちろんステキではあるのですが、キャラクターにまでするのもどうかと…


鶴下絵和歌巻が、端から端までずずいっと広げて展示されていました。
こちらの方が目玉な気がしますが、ケースの前に隙間なく人が張り付いていて、観るのを諦めちゃいました。何度も観ているし、載っている図録は何冊もうちにあるし…  

それよりもせっかく丸ごと広げてもらったら観たいのは、全体、少なくとも目に入る少しでも長い範囲を、一目に見渡すことです。鹿下絵和歌巻も、そうやって見て、鹿がだんだん首を下げて水を飲もうという動きが見えたときはけっこう感動だったのです。アニメーションなんですよね。絵巻に貼り付いてしまうとそれは見えてこないと思われます。
ケースの反対側、絵巻の天地の天がわから、ちょっとつま先立ちになって、巻頭から、中ほどから、巻末から、斜めに眺めました。さすが長いなぁ、巻頭からひと目で全巻は目に入りません。
鶴が舞い降りる、また舞い上がる。巻頭近くと巻末近くで、なんか騒いでいる鶴たちは何をしているのでしょうね ま、楽しそうです。


和歌巻のころの光悦の書は、それはそれで好きですが、晩年、手が震えるようになってからの書の線が、そう知って見るとなんともカッコイイと、最近思います。
連綿では線が震えるのですね。今回その「震えが見られる」と解説のある書をじっくり見て、ちょっと理解しました。なので、震えないで書けるよう、かな和歌でなく漢詩文になり、一筆一筆、ゆっくりなのか素早くなのか分かりませんが、潔い筆遣いに見えるのです。
今回は、立正安国論写しや、漁夫の辞があり、特に漁夫の辞を堪能してきました。


光悦茶碗もいいなぁ~~~と眺めてきました。何がいいのかよくわからん。インターネットオークションで出ていたら、欲しいと思わないかも。眼を留められる自信もないかも でも実物を見るといいなぁ~。何がいいのか…。ナントカ効果でよく感じるだけでしょうか…。


さて、東洋館で、「生誕180年記念 呉昌碩の世界—金石の交わり—」展という看板が出ているのを見て、ちょっと疲れていましたが、これはついででなければ観ないと思い、寄ってきました。

が…中国の絵とか書とか、これはわからないなぁぁぁぁ。
一度、見ておきました。という感じでしょうか。。。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いらしたのですねん! (家族で眼鏡)
2024-03-08 07:42:57
光悦展、いらしたのですね~~。
高校生の頃を思い出します。
私も行きたいとは思うのですが、他の用事や体力無理って感じで今まで行かず~~。
織田有楽斎も面白そうと思いつつ、、、行っていないです。

コメントありがとうございます。
リリエンベルグはやっぱり、、、いらしたら良いのでは?
美味しいです。。。
喫茶、予約ケーキ渡し場になってしまっていますよね。
人手薄なのかな~。
やっぱり業界的に、過酷な職場なんですよね。
行ってきました (ぴんくこあら)
2024-03-18 06:10:53
家族で眼鏡さん
ハイ、せっかくの機会なので行ってきました。疲れました(笑)。有楽斎展も気になっていますが…(汗)。

リリエンベルグ、ケーキも美味しいのでしょうが、喫茶の雰囲気も格別なのですがねぇ~。町田のジューンブライドも移転し、従来に比べすごく小規模になりました。いろんな業界で人手不足です。昭和~平成のようにいつでもなんでもという考えは改めていかないとなんですが、おいしいものが楽しみにくくなっていくのは、残念です

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