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苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

「食品業界のコンプライアンス問題」と「原発緊急停止」のバランス

2007年11月12日 | 日記
 この夏から秋にかけて、様々な食品会社の問題が明るみに出てきました。まだまだ業界の膿(うみ)は出てしまっていなかったようです。私の勤めている会社は、なんと真面目なのだろう、と思ってしまいます。それと同時に同じ業界にいる一人として残念な気持ちもあります。
 2000年の夏に起こった雪印乳業製品による集団食中毒から現在の流れが始まりました。しかし、一口に食品業界の問題といいましても、いくつかのジャンルがあります。雪印の食中毒事件は慣れと無知が引き起こした事件でした。BSEや鳥インフルエンザの騒ぎは、マスコミや一部の学者による悪質な世論誘導でありました。
 記憶に新しい事件としては、白い恋人、コープフーズの豆腐、赤福、御福餅、船場吉兆、比内鶏・・・・・・。あげていけば切りがありません。よくもこれだけたくさんの問題が浮かび上がってきたなあ、と思います。おそらくほとんどが内部告発で明らかにされたものだと思います。
 これらの問題は社会的な了承が得られない悪事であったり、法令順守(コンプライアンス)を軽んじた行動でありました。健康被害に対する問題というよりは、企業姿勢についての問題でした。許されない時代になっていることを肝に銘じたいと思います。

 上記の重要性を重々承知した上で、以下を書かせていただきます。

 11月10日付けの読売新聞では、船場吉兆のニュースと東北電力の女川原発3号機が緊急停止した記事が、同じ社会面に掲載されていました。驚いたことに、原発のニュースよりも、船場吉兆に関するニュースの方が記事が大きく取り扱われており、見出しの活字に大きな文字が使われていました。
 核アレルギーの日本であるにも関わらず、今や原発の緊急停止のニュースよりも、企業姿勢の悪さの問題の方が大きく問われる国になってしまったようです。仮に水素濃度が上昇したことが大きな問題でなかったとしても、今までの日本ならば「原発緊急停止」という事態はそれなりにインパクトがあり、世間の注目を集めるニュースであると思います。私の中の常識に照らし合わせると、バランスが狂っているとしか思えません。私のバランス感覚が狂ってるのか?

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