MOONLIT STORY ~月夜の物語~

月明かりに照らされた惑星地球をテーマに星空の写真を撮り続けています。

パンスターズ彗星に向けてポラリエパワーアップ!

2013-02-12 21:05:15 | 天体望遠鏡・撮影機材・グッズ

昨年末に、3月のパンスターズ彗星、そして年末のアイソン彗星に向けて、ちょっとだけポラリエシステムをパワーアップしました。

ポラリエの致命的な欠点は、極軸望遠鏡を使用するために中央の台座(雲台ベース)を外さなくてはならないことです。
そのため、いくら正確に極軸を合わせても、機材を据えると重みで極軸がずれてしまいます。
この問題を解消するため、極軸望遠鏡を刺したままセットできるオリジナル雲台ベースを販売しているところもあります。
しかもカウンターバランスウエイトも取り付けられるようになっており、スペックの2㎏を超える積載重量を実現していたりします。

それはそれですごく魅力的で、いつかはそろえたいとは思いますが、一方でポラリエ最大の魅力である手軽さが失われてしまいます。
そこで、現在の覗き穴を利用して、なるべく簡単に極軸合わせの精度アップを図ろうと考えました。

まずは、覗き穴の視野はどのくらいなのか、撮影して大雑把に計測してみました。






写真に写った景色の範囲と、眼鏡をしたままで覗いたときの範囲がほぼ同じだったので、Google Earthで約10度の視野であることがわかりました。
北極星は天の北極から1度弱離れており、2度弱の円を描いています。
つまり、単に覗き穴に導入するだけよりは、中央付近に導入した方が、より精度よく合わせられることになります。

今まで三脚とポラリエの間は手持ちの自由雲台で固定していましたが、それだと向きを微調整しての北極星導入ができないので、
K-ASTECの極軸高度・方位調整装置「XY50-35」を購入しました。





この極軸高度・方位調整装置は、小さいなりながらも、頑丈でガタは皆無です。

さらに視野の中央がわかりやすいように、ストローの先端にホッチキスの針を貼り付けて、覗き穴に差し込めるようにしました。





ストローを差し込んだ状態で覗くと、十字線がぼんやりと見えるのですが、
これには北極星が重なったときにどこにあるのかわかりにくくなる欠点があります。

そこで今考えているのは、視野が2度になるようにマスクする方法です。

北極星を導入するときに、スマホアプリのGoogle Skyなどを使って、北極星が天の北極に対して現在どの方向にあるかを調べておけば、
その方向の視野の端に北極星を導入するだけで、理論上は±0.2度くらいの精度で極軸の設定が可能になるはずです。

次の週末あたりにちょこっと細工して、今度は効果のほどを試写してレポートしたいと思います。


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