MOONLIT STORY ~月夜の物語~

月明かりに照らされた惑星地球をテーマに星空の写真を撮り続けています。

夏の銀河と星雲

2013-05-14 20:51:29 | 星の写真

月明かりのない土曜日、天気予報は翌日まで降水確率0%だという。

ならば星を撮りに行くっきゃない!

場所は長崎で夜でも車で登れるいっちゃん高いところ、五家原岳山頂1057mなり。

狙うは夜半過ぎの夏の銀河。

それまで時間があるので、登る途中の「コスモス花宇宙館」へ寄ってみる。

土曜の夜で晴天ともなれば、天文台はお客さんで大賑わい。

本日の星空ナビゲーターは、春のスタパーでもご一緒させていただいたピッピ氏。

お互い暗くて顔は見えぬども、話題は尽きず。そこへ、また新たな来客。

おや?聞き覚えのある声。なんと星仲間のO君ではないか!

彼は吾輩がこのあと星を撮りに行くと知るや、明日予定があるので2時間だけ、といいつつ、五家原岳山頂へ付き合ってくれた。

彼の車のトランクには、ご覧のとおり愛機が常備されていたのであった。





いつもは孤独な星撮りも、今夜はいと楽し。

12時までのシンデレラボーイではあるが、ガラスの靴の代わりにガラス玉(望遠鏡)を置いて帰ってもいいんだよ♪



さて、まずは西空に傾き始めたおとめ座のソンブレロ星雲(M104)を狙ってみる。

その名の通り、帽子のような形が特徴だ。





お次は小さめで小口径では難物のこと座のドーナツ星雲(M57)。

望遠鏡で見ると、白く輪っかになって見えることうけあい。





そして銀河中心部が十分な高さに昇ってきたことを見計らい、今夜最も撮りたかった射手座の三裂星雲(M20)に望遠鏡を向ける。

赤と青のコントラストがたまらん!





今度は2倍テレコンを外し、すぐ近くの大きくて明るい干潟星雲(M8)へ。





再び2倍テレコンを装着し、子ぎつね座のアレイ状星雲(M27)。

夏のスターが勢ぞろい♪





すっかり夏の銀河が高くなり、頭上に天の川が濃くはっきりと横たわる。

諫早市の街明かりとダブってしまうものの、標高1000mの天の川は伊達じゃない。





こちらは夏の大三角。左下にはなんとか白鳥座の北アメリカ星雲が確認できる。





さらに白鳥座のデネブからカシオペアに至る銀河の先っぽへ。

左端に写るは北極星。よくよくよ~~~く見ると、カシオペアと北極星の間にパンスターズ彗星の姿が!





吹きっさらしの山頂のはずが、今夜は風がなく、何て居心地のいいことよ。



あれれ??? O君!もうすぐ4時ですよー!!





<撮影データ>

・M8(ちょっとトリミング)
 PENTAX K-5IIs, PENTAX105SDHF(700mm F6.7) 直焦点
 Vixen SX Mount ノータッチガイド

・M20,M27,M57,M104(めっちゃトリミング)
 PENTAX K-5IIs, PENTAX105SDHF(700mm F6.7)+2倍リアコン
 Vixen SX Mount ノータッチガイド

・天の川
 PENTAX K-5IIs, SIGMA 20mmF1.8 -> F2.2
 Vixen SX Mount ノータッチガイド




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