菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

ゲロッパに、ゲロンナとあいの手を入れろ!  『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』

2015年06月27日 00時00分03秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第730回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」


ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』


 

 

 

音楽の歴史を変えた革新的スタイルで多くのミュージシャンに影響を与え、今なお絶大な尊敬を集める天才ソウル・シンガー、ジェームス・ブラウンの波瀾万丈の人生を映画化した音楽伝記ドラマ。

 

製作陣にはザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーも名を連ね、映画の実現を後押しした。

監督は『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』のテイト・テイラー。

 

 

 

物語。

アメリカ南部の貧しい家庭に生まれたJBことジェームス・ブラウン。

両親に恵まれず、荒んだ少年時代を送ったJBにとって、教会のゴスペル音楽だけが心の拠り所となる。

青年となり窃盗の罪で服役したJB。刑務所で、慰問に訪れたボビー・バードと出会い、以来2人は深い友情で結ばれていく。

バードと一緒にバンド活動を始めたJBはすぐにその才能を開花させ、大手レコード会社との契約を果たす。

やがて敏腕マネージャー、ベン・バートのサポートを得て、次々と新しいことに挑戦し、業界に革命をもたらしていく・・・。

 

 

原案は、スティーヴン・ベーグルマンとジェズ・バターワースとジョン=ヘンリー・バターワース。

脚本は、ジェズ・バターワースとジョン=ヘンリー・バターワース。

 

 

 

 

 

出演。

ジェームズ・ブラウンに、チャドウィック・ボーズマン。

あの濃い顔に寄せていて、逆に現実味を感じたり。

 

ボビー・バードに、ネルサン・エリス。

彼の存在がこの映画の肝。 

 

 

ベン・バートに、ダン・エイクロイド。

『ブルース・ブラザース』シリーズで共演経験もある、ミュージシャンでもあるがゆえのセンスが生きています。

 

 

 

妻のスージー・ブラウンに、ヴィオラ・デイヴィス。

 

叔母のハニーに、オクタヴィア・スペンサー。

 

 

ほかに、クレイグ・ロビンソン、チカ・サンプター、ジル・スコット、レニー・ジェームズ、ブランドン・スミス、ニック・エヴァスマンなど。

 

 

 

 

 

 

 

           

製作は、ミック・ジャガーとブライアン・グレイザーとヴィクトリア・ピアマンとエリカ・ハギンズとテイト・テイラー 。            

製作総指揮は、 ピーター・アフターマンとトリッシュ・ホフマンとジェズ・バターワースとジョン=ヘンリー・バターワースとジョン・ノリスとアンナ・カルプ。

 

 

撮影は、スティーヴン・ゴールドブラット。

時代ごとの雰囲気の出し方が素晴らしい。

 

 

プロダクションデザインは、マーク・リッカー。

衣装デザインは、シャレン・デイヴィス。

 

     

編集は、マイケル・マカスカー。

 

 

音楽は、トーマス・ニューマン。

音楽監修は、バド・カーとマーガレット・イェン。

 

多くの歌は、実際のジェームズブラウンのアーカイブから。

いくつかはチャドウィック・ボーズマンが歌っているそう。

 

 

 

 

 

ファンクのゴッドファーザー(ソウルのゴッドファーザーの方が通りがいいが)で稀代のエンターテイナーでショービジネスのイノベーターJBの半生を描く音楽伝記映画。
映画も、エンターテイメント満載で、音楽たっぷり、時間軸の入れ替え、第4の壁破り、負の面もド正面から描いてくれる2時間20分。
JBになりきったチャドウィック・ボーズマンは見事だが、右腕ボビー・バードを演じたネルサン・エリスの場面泥棒ぶりに胸を打たれる。
エピソード金太郎飴の土砂降りにびしょ濡れで前もよく見えなくなるけど、足がリズムを刻んじゃう乙作。
  







おまけ。

 
ちなみに副題の“魂”はソウルとルビが振られています。


原題は、『GET ON UP』。

これは、有名なJBの『セックスマシーン』の歌詞から取られたものだろう。

だが、この部分は実は、JBが歌っている部分ではない。

ボビー・バードのコーラスの部分の歌詞なのだ。

 

つまり、『sex machine』の歌詞を抜粋すればわかる。

Get up, (get on up)

Get up, (get on up)

Stay on the scene, (get on up), like a sex machine, (get on up)


この( )の部分がボビーの合いの手なのだ。


この映画は、語られ過ぎて、語り過ぎた天才の伝記であり、それを支えた右腕の伝記でもあるのだ。


 

 

 

上映時間は、139分。

製作国は、アメリカ/イギリス。

 

キャッチコピーは、「いまこそ感じて欲しい、魂(ソウル)の叫び――。」

 

 

 

 

 

 

 




タバレ。

だからこそ、最後、JBはボビーに向かって歌うのだ。





 

 

 

 

 

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