【俺は好きなんだよ】第223回は、『On Your Mark』(1995)
チャゲ&アスカの同名曲から生まれたPV的発想の実験映画。
『耳をすませば』と同時上映されました。
スタッフ。
監督:宮崎駿
プロデューサー:鈴木敏夫
原作:宮崎駿
脚色:宮崎駿
作画監督:安藤雅司
撮影:薮田順二/高橋わたる/古城環
特殊効果:谷藤薫児/橋爪朋二/村上正博
美術:男鹿和雄/田中直哉/山川晃/長縄恭子/春日井直美/伊奈涼子/平原さやか/福留嘉一
美術監督:武重洋二
撮影監督:奥井敦
編集:瀬山武司
作詞:飛鳥涼
作曲:飛鳥涼
編曲:澤近恭輔
音響監督: 梨なおこ
歌:CHAGE & ASKA
声の出演。
CHAGE & ASKA
(※いずれも台詞がないので、実は声優はおらず。歌です)
物語。
地表が放射能で汚染され、病気が蔓延し、人類が地下に住むようになった世紀末後の未来都市が舞台。
あるカルト教団「聖NOVA'S」の施設を襲撃、制圧した武装警官隊。
その中の警官2人は、教団施設の奥で翼の生えた少女を発見する。
2人は彼女を救助するも、研究資料として今度は政府機関の施設に連れ去られてしまった。2人は彼女を空へ帰そうと奮闘を始める。
ウィキを引くと・・・。
CHAGE and ASKAが発表した曲『On Your Mark』のプロモーション・フィルムのひとつとして作成された短編作品。
映画『耳をすませば』と同時上映で公開された。
実は6バージョンあります。
2005年11月16日発売のジブリ短編作品を集めたDVD『ジブリがいっぱいSpecial ショートショート』(1992年から2005年までのジブリ短編作品集)に収録されている。
これが初DVD化で計6パターン収録されている。
その実態は『ジブリ実験劇場』という副題が示すとおり、実験的な映像を曲に合わせて切り貼りした物の様である。
もともとはCHAGE and ASKAのコンサートツアー『SUPER BEST3』(1995年)のオープニング・フィルムとして企画、制作されコンサート会場で上映されたもの。
(1980年代からCHAGE and ASKAのコンサートでは、1曲目の前に映画仕立てのオープニング・フィルムを流す演出が取られていた)。
これはPVを制作する際にASKAの方からアニメーションでやってみたいと持ちかけ、それならと宮崎作品のファンであったCHAGEが提案したアイデアだという。
監督はタイトルや歌詞をあえて曲解し悪意に満ちた映画に仕立てたようで、いつか来る未来に生きるということをイメージして制作したという。
あまりの人気ぶりに当時、長編化の打診もあったほどだが実現はしておらず今後もその予定はない。
本作に対し、監督は「歌詞を曲解して作った」「暗号のような物をいっぱい入れてある」と語っており、この為、見る側によって異なる解釈が存在する。
監督によれば、地上の巨大な建造物は廃棄された原発である。
よく見るとチェルノブイリ原子力発電所事故を思わせるロシア語の文字、危険を示す中国語などが散見される。
この少女は救世主ではなく希望の象徴であり、ここでの希望とは全面降伏をせず、誰にも触れられたくないものを誰の手にも届かないところに放すことだと監督が解説している。
ラストシーンについて、監督は「2人は仕事に戻るだろう」と話しているが、後に「どうなったのかは知らない」とも答えている。
監督は「天使か鳥の人かはどうでもいい」というが、設定画には“天使”と明記されている。
ちなみに天使を出した理由は「押井守がもったいぶっていたから先に出した」と答えている。
実は、一説では、『風の谷のナウシカ』の世界と繋がっているとも言われている。
宮崎駿は、短編映画を数多く監督しており、多くはソフト化されておらず、三鷹のジブリの森美術館で上映されている。
この作品は、宮崎監督の数少ない実験精神をソフトで見られる数少ない短編なのですぜ。
素敵な歌と映像を堪能あれ。
チャゲ&アスカの同名曲から生まれたPV的発想の実験映画。
『耳をすませば』と同時上映されました。
スタッフ。
監督:宮崎駿
プロデューサー:鈴木敏夫
原作:宮崎駿
脚色:宮崎駿
作画監督:安藤雅司
撮影:薮田順二/高橋わたる/古城環
特殊効果:谷藤薫児/橋爪朋二/村上正博
美術:男鹿和雄/田中直哉/山川晃/長縄恭子/春日井直美/伊奈涼子/平原さやか/福留嘉一
美術監督:武重洋二
撮影監督:奥井敦
編集:瀬山武司
作詞:飛鳥涼
作曲:飛鳥涼
編曲:澤近恭輔
音響監督: 梨なおこ
歌:CHAGE & ASKA
声の出演。
CHAGE & ASKA
(※いずれも台詞がないので、実は声優はおらず。歌です)
物語。
地表が放射能で汚染され、病気が蔓延し、人類が地下に住むようになった世紀末後の未来都市が舞台。
あるカルト教団「聖NOVA'S」の施設を襲撃、制圧した武装警官隊。
その中の警官2人は、教団施設の奥で翼の生えた少女を発見する。
2人は彼女を救助するも、研究資料として今度は政府機関の施設に連れ去られてしまった。2人は彼女を空へ帰そうと奮闘を始める。
ウィキを引くと・・・。
CHAGE and ASKAが発表した曲『On Your Mark』のプロモーション・フィルムのひとつとして作成された短編作品。
映画『耳をすませば』と同時上映で公開された。
実は6バージョンあります。
2005年11月16日発売のジブリ短編作品を集めたDVD『ジブリがいっぱいSpecial ショートショート』(1992年から2005年までのジブリ短編作品集)に収録されている。
これが初DVD化で計6パターン収録されている。
その実態は『ジブリ実験劇場』という副題が示すとおり、実験的な映像を曲に合わせて切り貼りした物の様である。
もともとはCHAGE and ASKAのコンサートツアー『SUPER BEST3』(1995年)のオープニング・フィルムとして企画、制作されコンサート会場で上映されたもの。
(1980年代からCHAGE and ASKAのコンサートでは、1曲目の前に映画仕立てのオープニング・フィルムを流す演出が取られていた)。
これはPVを制作する際にASKAの方からアニメーションでやってみたいと持ちかけ、それならと宮崎作品のファンであったCHAGEが提案したアイデアだという。
監督はタイトルや歌詞をあえて曲解し悪意に満ちた映画に仕立てたようで、いつか来る未来に生きるということをイメージして制作したという。
あまりの人気ぶりに当時、長編化の打診もあったほどだが実現はしておらず今後もその予定はない。
本作に対し、監督は「歌詞を曲解して作った」「暗号のような物をいっぱい入れてある」と語っており、この為、見る側によって異なる解釈が存在する。
監督によれば、地上の巨大な建造物は廃棄された原発である。
よく見るとチェルノブイリ原子力発電所事故を思わせるロシア語の文字、危険を示す中国語などが散見される。
この少女は救世主ではなく希望の象徴であり、ここでの希望とは全面降伏をせず、誰にも触れられたくないものを誰の手にも届かないところに放すことだと監督が解説している。
ラストシーンについて、監督は「2人は仕事に戻るだろう」と話しているが、後に「どうなったのかは知らない」とも答えている。
監督は「天使か鳥の人かはどうでもいい」というが、設定画には“天使”と明記されている。
ちなみに天使を出した理由は「押井守がもったいぶっていたから先に出した」と答えている。
実は、一説では、『風の谷のナウシカ』の世界と繋がっているとも言われている。
宮崎駿は、短編映画を数多く監督しており、多くはソフト化されておらず、三鷹のジブリの森美術館で上映されている。
この作品は、宮崎監督の数少ない実験精神をソフトで見られる数少ない短編なのですぜ。
素敵な歌と映像を堪能あれ。