菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

シュレディンガーの8人。  『ランダム 存在の確率』

2015年02月11日 00時00分21秒 | 映画(公開映画)
で、ロードショーでは、どうでしょう? 第664回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」







『ランダム 存在の確率』





物語。
ミラー彗星が地球に最接近する夜。
エムは恋人のケヴィンとともに、友人主催のホームパーティーに訪れる。
だが、男女8人で楽しく過ごしていると突然、停電する。
暗闇の中で彗星による異常事態を聞かされていたエムたちは助けを求めるため、少し先で唯一灯りが点いている家に二手に別れ、助けを求めに行く。
だが、戻ってきた仲間は「あの家には君たちがいた」と言い出す・・・。




監督と脚本は、ジェームズ・ウォード・バーキット。

 
製作は、レーヌ・バウセガー。








出演。
バレエダンサーのエムに、エミリー・フォクスラー

恋人のケヴィンに、モーリー・スターリング




ほかに、ニコラス・ブレンドンとエリザベス・グレイセンなど。







超地味低予算ながら、発想がキラキラ光るアイディア賞もののSFサスペンス。
ほとんど思考実験みたいな話を生っぽい役者の芝居とちょっとした小道具と映画的なシカケと工夫で見せまくる。
舞台劇でもやれそうなのを、あえて、映画ならではに落としたところががミソ。
SF映画にはまだまだ鉱脈があるね、とニヤニヤが止まらない秀作。
















おまけ。

原題は、『COHERENCE』で、『首尾一貫性』という意味だそう。


上映時間は、88分。

製作国は、アメリカ。



2015年1月~2月開催の<未体験ゾーンの映画たち2015>にて上映。


SF好きにはオススメしますが、そうでもない人には絵で見せるタイプではないので、ちょっと厳しいとこがあるかもしれません。

SF映画好きでも、イメージと会話でほとんど進む、舞台劇で可能でもある内容なので、苦手な人は苦手かも。

だからこそ、海外SF小説の好きな人にはたまらない思考の広がりと切れ味があります。

















ネタバレ。

欲を言えば、小道具と名前の一致をもう少し強調してもよかったかも。

キャストの芝居はアドリブが多いようです。
それゆえ、前半の芝居が少し長く感じるかも。
臨場感は素晴らしいですけど、
全体としては、そこまで複雑ではないので可能なんでしょうね。


別の世界にいるのは少し違っても、その人ではないと思っちゃうのかな。
自分は自分だけど、他人はそこまで違うと思っちゃうかな。

そして、自分とはもう少し協力できそうな気もするけどなぁ。









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