もく窓

~良い映画と究極の手抜き料理を探して~  

西の魔女が死んだ

2008年07月02日 | 映画館
 お気に入り度:銅   長崎俊一監督 2008年
出演:サチ・パーカー、高橋真悠、りょう

梨木香歩の原作は読んでませんが、もっともっと良い作品に出来たのにと、凄~くもったいない感じがした映画でした。
かもめ食堂が、清潔なキッチンやカップやブラウス、エプロンに至るまでのこだわりの品々抜きに語れないように、この作品も生活用品やお部屋の内装、家具、庭の草花、手作りクッキーなど全てがおばあちゃんの一部なのだから、もっともっと映像にこだわって欲しかったです。
ターシャ・テューダーもどきと感じてしまいました。

ホントにホントに些細なことですが、
映画が始まって早々に、まいちゃんが落としたダンボール箱とスーツケースをキャリーに積みなおす場面で、ダンボールとスーツケースが軽そうで中身が空っぽなのが見え見えでした。
子供で演技が未熟ならば、重い物を詰めておけばいいのにと思いました。
気が利かないスタッフと気にしない監督とツマラナイことに気づいた自分が腹立たしかったです。
このあとも微細なことが目に付いて、癒されるどころかストレスを感じてしまいました
たとえば温室のきゅうり草、、、植えかえたばかりに見えました。
たとえばまいちゃんのヒザカケ、たかがヒザカケ一枚ですが、、毛糸の手編みかまたはキルトに、、、確かにフリースは洗濯は楽ですが、、、
たとえばお庭の蛇口、、、いくらなんでも、もう少しクラシックな、レトロな、、絵になるものを、、、
どうして私はつまらない小さなところばかり気にしてしまうんでしょう。
映画の大筋はとても良く、そしてサチ・パーカーさんはとても素敵で適役でしたので、だからこそ余計に残念に感じた作品でした。

市川コルトンプラザはプレミアスクリーンも水曜千円でした。これは大満足 *^。^*)

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5 コメント

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Unknown (tomo)
2008-07-04 00:41:24
わたしは、小説の世界がそのまま現れたように感じていました…。自然への憧憬が浅いのかもしれません、反省、しょぼん。なんせ「キンレンカ」を間違って覚えていたレベルの人間ですからねえ(笑)、冒頭にキンレンカが登場してきただけで嬉しくなっちゃって、それだけで高評価にしてしまいました。
 
長崎監督は食べ物のおいしそうな感じやナチュラルライフ(もっといい言葉があるような気がしますが)の描写を主体にしたのではなく、「まいとおばあちゃんの心の交流」と「まいの成長」のほうに注力したのかなとは感じました。シャーリー・マクレーンの娘であるサチ・パーカーを使っている点でそう感じました。まいの成長に関しては、描き方が物足りないように思いましたが…。
 
パパと食べるキッシュなんか、もっと映してほしかったというのは実は正直私も思うかなあ。「かもめ食堂」の荻上監督に撮らせたら、また違う雰囲気の作品になったかも、ですね。
追加 (tomo)
2008-07-04 00:44:04
ああ、書き忘れたまままた投稿してしまった。追加させてください。庭の水道の蛇口なんかは、妙にリアルで笑っちゃいましたけどね。

監督・スタッフはナチュラルライフとは違うところに力を注いだみたいですね。そういう意味では、ちょっと男性的な視点での映画だったのかもしれませんね~。
>tomoさんへ (もく)
2008-07-04 16:39:45
ウフフ、、蛇口は古いのは壊れてしまい、ゲンゾウさんが新しいのを作ってくれたと考えれば、ピッタリでしたネ♪
それに魔女は物を大事にするにしても、物にこだわってはいけませんものね。使う度にゲンゾウさんを思い出す良い蛇口だったのですね。←勝手にゲンゾウさんが作ったと決めています。
サンドイッチのキンレンカは私もtomoさんを思い出し嬉しくなりましたョ。
都会に住んでいるtomoさんが映画の自然に癒されたというのはよく分かります。私は山へ行くときに東京、松本を経て上高地に着くと、爽やかで別天地だなあと感じるのですが、そこから山頂に登ってまた上高地に下りてくると、観光客がワサワサいる下界だなと感じるのです。比較の問題でしょうか。
それにtomoさんは原作を先に読んで、このお話の真髄を理解していて鑑賞したのも良かったですよネ。
私はこれから原作読んでみます。

またまた微細なことを一つ(笑)。まいちゃんがクッキーやトーストを食べる時に、食べるというよりチョット齧る程度しか食べないので美味しそうな感じがしなかったんです。おばあちゃんが焼いたクッキー、パクッと食べて欲しかった私です(^O^)ゞ
Unknown (tomo)
2008-07-05 00:51:39
ゲンゾウさんがつけてくれた!そういうことにしましょう!

「本物の自然」はあんなもんじゃないだろうことは創想像できます。海や山などの自然に触れたとき、安易に「自然っていいなあ」と、現地の人に向かっては言えません。私は厳しさも辛さも知らないのだから。

でも、美術さんたちが一生懸命作ったであろうオープンセットが印象深いです。

確かに!わたしもまいちゃんの食べ方気になりました。「太るのを気にしてるの…?(思春期だし)」って思ってみてました。ガリガリの折れちゃいそうな棒みたいな手足の子だったから余計に。太るのを気にしている都会っ子なのかな?って。でも私はあのクッキーのシーンのせいでバタークッキーが食べたくなってしまって、帰り道に買って帰ってしまいました(笑)。
>tomoさんへ (もく)
2008-07-05 13:40:13
ハイ、もう蛇口はゲンゾウさんが付けたとしか考えられません(笑)
あっ、ゲンゾウじゃなくてゲンジでしたm(__)m

まいちゃんの食べ方ですが、tomoさんのコメントを読んで演技でワザとだったのだと思い直しました。思春期の難しい年頃という設定ですものね。
あぁ、遥か昔のことを思い出しました。こんなオバサンも少女のころは美味しそうなものでも2口食べればお腹一杯で、親がもっと食べなさいと言うのが苦痛でした。今は相方にまだ食べるのなどと驚かれています。
まいちゃんもパクパクと食べられるならばおばあちゃんの家に行く必要もなかったですものネ。
tomoさんが書いていたように、お母さん役のりょうさん、良かったです♪

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