つづりかた

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ブラックジャック

2012年07月07日 | 文学
ピノコ誕生の話が急に読みたくなり、
ブラックジャックを読み返しました。

ピノコは卵巣嚢腫の中身を
BJが繋げて出来た娘、というか嫁。
という話を職場で披露してみたのですが、
みなさん「初耳」というお顔をされていたので、
記憶に自信がなくなったのです。

読み返してみると色々間違っている。
卵巣嚢腫ではなく、畸形嚢腫だったり、
双子の姉の体内で大きくなったという部分を
すっかり忘れていたり。
割と自信あったのにな。
結構いい加減に覚えているものです。
職場のみなさんに訂正しておかねば。

ところで、BJの魅力って、なんでしょうね。

考えるに、「男臭い」って事なのかなと思います。
BJの灼熱かつ超クールな「男くさい」性格。
その性格の矛盾が物語の軸になっている。
それは、世のほとんどの男性が抱える矛盾なんだろうな。
男性読者は共感しやすいんだろうな。

一方で女子読者用のアイコンとして
ピノコを周到に配置してあったり。
あざといと言っては失礼ですが、
読者の心をわしづかみにする事に関しては手抜かり無し、と言った所。

つまりこれはキャラクターの勝利。
こんなに魅力あるキャラクターを生み出せる手塚先生は
さぞ深いお人柄だったんだろうな、と思いを馳せました。